2022.12.27 Tue
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【人間文化学科】「ウクライナを考える」トークイベントを開催

ウクライナから石巻市に避難しているイリナ・ホンチャロヴァさんを招いてのトークイベント「ウクライナを考える」が12月16日、本学図書館で開かれました。同イベントは、人間学部人間文化学科の「異文化コミュニケーション論」の一環で、12月7日開催の特別授業「技能実習生と考える石巻」に続き、目黒志帆美准教授が企画。当日は、目黒准教授が司会を、ウクライナ出身で仙台市在住の高橋旺礼南さんが通訳を務めました。
イリナさんはウクライナ北部チェルニヒウ州出身。「2月24日に攻撃が始まり、多くのロシア軍が国境を越えて入ってきた」と、ロシアによる軍事侵攻が始まったときの様子について語っていただきました。ロシア軍に囲まれた生活が続くなか、「3キロ離れた教会まで命がけで井戸水を取りに行った。怖いことにも次第に慣れてしまう」と当時を振り返る場面もありました。
人権の問題にも触れ、「命を持つ権利の保障について、いろいろな国が力を合わせて活動することが大切」と訴えました。

トークイベントには学生や教職員ら約50人が参加し、イリナさんの話に耳を傾けました。
IMG_6551▲学生に自身の体験を語るイリナさん(右から2人目)
IMG_6547▲熱心に聴講する参加者たち
【参加学生の感想】
・菅原 拓実さん(人間文化学科3年次・宮城県岩ヶ崎高等学校出身)
 ロシアの軍事侵攻による被害や当時の避難の状況を、テレビ報道以外で初めて知る貴重な機会になったと思います。都市が攻撃を受けてからの生活の変わり様や、多くの人や施設が攻撃対象にされ、強い喪失感に襲われていた当時の様子を知ることができました。辛い内容でありながらも、イリナさんの貴重なお話を聞くことができ、ウクライナについて改めて考えるきっかけになりました。
IMG_6550▲テレビ局や新聞社にも取り上げられました
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