2022.12.15 Thu
人間文化学科トピックス一覧

【人間文化学科】「異文化コミュニケーション論」特別授業を実施

人間学部の目黒志帆美准教授が担当する「異文化コミュニケーション論」では、「人の移動」に注目し、移民・難民をめぐる諸問題を取り上げながら多文化共生のありかたを学んでいます。
12月7日(水)には石巻市の協力のもと、『技能実習生と考える石巻』と題した特別授業を実施。
技能実習生として市内で水産加工業に従事するダオ・ティ・ウエンさん(ベトナム出身)とニ・マデ・エルリナ・クスマ・ワルダニさん(インドネシア出身)を招き、話を聞きました。
 はじめに石巻市復興企画部地域振興課の岡田桂奈さんが、石巻市における外国人の受け入れ状況について、続いてみやぎオーバーシー協同組合専務理事の國分貴之さんが、技能実習生の受け入れ状況や多文化共生の取り組みなどについて説明していただきました。
 その後、ウエンさんとエルリナさんを交えて座談会形式で、技能実習生と石巻の未来について率直な意見を交わしました。
IMG_0131▲ウエンさん(右から2人目)とエルリナさん(同3人目)
授業には、「異文化コミュニケーション論」を履修する学部生のほか、大学見学に訪れていた宮城県松島高等学校1年生の生徒なども参加し、地域の多文化共生について学びました。
IMG_0104▲熱心に聴講する参加者
IMG_0140▲技能実習生と交流をする高校生
【松島高等学校生徒の感想】
・外国人で(アメリカ出身のALTや教育実習の先生と会話したことはありますが)アメリカ以外の国の方と交流したのは初めてで楽しかったです。
ベトナムやインドネシアの国のことや、日本との違いなども教えてもらい興味が湧きました。
 
・石巻にも外国人労働者の方が多くいて、仕事の範囲が広いことが印象的でした。
写真で技能実習生の方が実際に仕事をしている様子を見て、魚をさばく仕事もしていたことに驚きました。


【参加学生の感想】
・尾内 梨穂さん(人間文化学科1年次・屋久島おおぞら高校出身)
 報道からは分からない技能実習生のリアルな声を聞くことができました。多文化共生を実現するためには多文化に触れることが必要と感じました。
石巻には技能実習生や外国人の方と交流できる場があるので、今後参加してみたいです。

・大沼 雅士さん(人間文化学科1年次・山形県創学館高校出身
これまで技能実習生という言葉はよく耳にしてきましたが話を聞く機会はなかったため、とても貴重な時間だったと感じます。
2人のこれからの目標や夢など、日本に来ているからこそ頑張ろうという思いを知ることができました。
これまで言語の違いによって多文化との交流を避けていましたが、多文化共生についての考え方が変わったと思います。