学校司書課程

学校司書課程概要

学校司書課程は、初等・中等教育の基礎をなす学校図書館の職務に司書教諭と協働しながら従事する職員である学校司書の養成を目的としています。学校司書は、学校および学校図書館において、図書館資料の管理などの「間接的支援」に関する職務、閲覧や貸出、レファレンスサービスなどの「直接的支援」に関する職務、授業の支援や情報活用能力の育成などの「教育指導への支援」に関する職務の3 つの職務を担っています。

学校司書課程では、上記の3 つの職務に必要な知識・技能を身につけるための諸科目を設けています。これらの科目の多くは、司書課程、司書教諭課程と乗り入れており、司書、司書教諭という関連する資格も取得しやすいように配慮しています。

学校司書の配置は努力義務ではあるものの、学校図書館の運営の改善と向上、児童生徒の学習活動や読書活動での活用への期待から、配置する学校は増加傾向にあります。こうした期待に応えられる人材を現場は求めていることを十分に意識して、履修することを望みます。

本学の学校司書養成の理念

専修大学は、「社会現象に対する自由でとらわれない研究を基礎とし、旧い権威や強力に対してあくまで批判的であることを精神とし、人間の値打ちを尊重する平和的な良心と民主的な訓練を身につけた若い日本人を創り上げることを目的」(学則第1条)として、教育と研究に取り組んできた。

しかし、21世紀という新たな世紀を迎えるに際し、この目的を時代に即したものとする必要性に鑑み、21世紀ビジョンとして「社会知性(Socio-Intelligence)の開発」を掲げた。社会知性とは、「グローバル化の拡大と異文化交流の進展、情報化の加速、少子高齢化の進行などの社会的課題が山積するなか、専門的な知識・技術とそれに基づく思考方法を核としながらも、深い人間理解と倫理観を持ち、地球的視野から独創的な発想により主体的に社会の諸課題の解決に取り組んでいける能力」であり、この開発を本学の学部および学科ごとの人材の養成に関する目的としている(学則第2条の2)。

本学においてはこの目的を踏まえ、さらには、司書教諭や他の教職員と協働しながら、学校の教育課程の展開と児童生徒の健全な教養の涵養に寄与する学校図書館の運営の改善と向上を図るとともに、児童生徒の利用の一層の促進に資することのできる専門的な知識・技能を持つ実践力ある学校司書の養成を行うことを理念としている。

資格を取得するための単位修得方法

学校司書課程の履修は、1年次から認めています。学校司書課程を修了するには、次表(学校司書課程科目一覧)の必修科目13科目26単位を修得しなければなりません。

学校司書課程科目一覧

必修 △選択
区分 「学校司書のモデルカリキュラム」における文部科学省提示科目 本学における開講科目 設置 最低
修得
単位
科目名
科目名


 





















学校図書館概論 2 学校経営と学校図書館 1234 2 司書教諭課程 26
図書館情報技術論 2 図書館情報技術論 1234 2 司書課程
図書館情報資源概論 2 図書館情報資源概論 234 2 司書課程
情報資源組織論 2 情報資源組織論 34 2 司書課程
情報資源組織演習 2 情報資源組織演習1 34 2 司書課程
情報資源組織演習2 34 2 司書課程
学校図書館サービス論 2 学校図書館サービス論 234 2 学校司書課程
学校図書館情報サービス論 2 情報サービス論 34 2 司書課程
情報サービス演習1 234 2 司書課程
情報サービス演習2 234 2 司書課程
 

















学校教育概論 2 学校教育概論 1234 2 学校司書課程
学習指導と学校図書館 2 学習指導と学校図書館 234 2 司書教諭課程
読書と豊かな人間性 2 読書と豊かな人間性 1234 2 司書教諭課程
 



教育原論 1 2 教職課程 0
心身の発達と学習の過程 2 2
特別支援教育論 3 2
教育課程論 2 2