歴史学専攻

専攻の概要と目的

概要

 歴史学専攻は、いわゆる日本史・アジア史・ヨーロッパ/アメリカ史・アジア考古学の領域を中心に14名の専任教員から構成されています。それ以外にも特定の時代や地域・分野の専門家8名を学外から招聘し、研究・教育体制の充実を図っています。本専攻の特徴は、上述の領域に古代史から近・現代史までの専門講義を開設し、現代世界はもちろん、前近代史を含めて世界史的視野を育む姿勢をとっています。
 本専攻の特色は、地域や時代の枠を超えて柔軟に指導が受けられる点にあります。その一例として、日本史を広く東アジア世界の中で見直すために「アジア考古学」講座を開設し、研究体制に幅と厚みを持たせています。これに関連して、古代東アジアを考古学、アジア史、日本史の諸分野が協力して広く考究する目的で2014年度文部科学省私立大学戦略的基盤形成支援事業に応募し採択されました。研究プロジェクトは「古代ユーラシア世界の人流と倭国・日本」名で、現在も継続中です。
 研究環境に関しては、本学の所蔵で世界的にも注目されている、フランス革命関係史料の宝庫『ベルンシュタイン文庫』や、アフリカ系アメリカ人史などの史料を活用し、研究の国際的交流を図っています。
 本専攻は、都内の10大学院史学専攻(青山・中央・上智・明治・立教・國學院・国士舘・駒澤・東海)との間で単位の互換制を実施し、院生の研究交流も推進しています。社会人・留学生入学の道も開かれており、社会人・留学生の皆さんを心から歓迎します。なお歴史学専攻には、教員・院生・学生・卒業生など一般会員が参加する専修大学歴史学会があり、口頭発表の場としての年次大会や、論考掲載の場としての学術機関誌『専修史学』の発行などを通して研究交流を行っています。

目的

 歴史学専攻は大きく日本史・アジア史・ヨーロッパ/アメリカ史・アジア考古学の4領域に分かれていますが、国際関係史、イスラーム史、さらにフランス革命史、ジェンダー史等の特殊講義を設置して、広い視野で歴史を総合的に把握できるカリキュラムを用意し、学生がより広くより深い観点から専門分野の諸課題を追究することを目的としています。

教員一覧(歴史学専攻担当者)

専修大学に所属する専任教員については、専修大学研究者情報データベースにて、研究者情報や研究業績情報などを閲覧できます。
教員氏名所属職名担当課程担当(研究)分野
飯尾 秀幸文学部教授修士/博士後期中国古代国家史/出土文書と文献
鬼嶋 淳文学部教授修士日本近現代史
小林 孝秀文学部准教授修士/博士後期日本考古学/古墳時代
志賀 美和子文学部教授修士/博士後期近現代インドの政治・社会・文化
高久 健二文学部教授修士/博士後期韓国・朝鮮の考古学/三韓三国の古墳文化
田中 正敬文学部教授修士/博士後期朝鮮近現代史・日朝関係史
田中 禎昭文学部教授修士/博士後期日本古代史
中林 隆之文学部教授修士/博士後期日本古代の社会・国家と宗教・文化
西坂 靖文学部教授修士/博士後期日本近世史/都市と商人
日暮 美奈子文学部教授修士/博士後期ドイツ近現代史
廣川 和花文学部教授修士/博士後期日本近現代史/医学・医療と地域社会
松本 礼子
文学部
准教授
修士
ヨーロッパ前近代史
南 修平文学部教授修士アメリカ史/人種・社会・公民権
湯浅 治久文学部教授修士/博士後期日本中世の領主・民衆・宗教
伊集院 葉子文学部兼任講師修士日本女性史
小澤 正人文学部兼任講師修士/博士後期考古学からみた中国古代
佐藤 正広文学部兼任講師修士国際関係史
高林 陽展文学部兼任講師修士/博士後期西洋近代史
田中 比呂志文学部兼任講師修士/博士後期中国近代史
中村 一成
文学部兼任講師修士/博士後期
日本現代史
長谷部 圭彦文学部兼任講師修士西アジア史
正本 忍文学部兼任講師修士/博士後期フランス革命史

修士課程

履修モデル

 以下に示す履修モデルは、あくまで一つのモデルであり、このように履修しなければならないということではありません。履修に際しては指導教授とよく相談してください。
日本近代史
アジア考古学
日本史特講 IV(日本近代史)(複数展開)
日本史特講 III(日本近世史)
日本史特講 V(日本現代史)
東洋史特講 II(中国近代史)
西洋史特講 III(西洋近現代史)
アジア考古学特講 I(日本考古学)(複数展開)
アジア考古学特講 II(東アジア考古学)
日本史特講 I(日本古代史)(複数展開)
東洋史特講 I(中国古代史)


講義要項(シラバス)、科目一覧

・開講科目の一覧はコチラから大学院要項をご確認ください

履修方法について(令和5年度以降入学者用)
※令和4年度以前に入学された在学生の方は、配付している大学院要項を確認していただくか、コチラから確認してください。

1.修士課程の標準修業年限は2年である。修得すべき単位は30単位で、かつ、指導教員による研究指導を必ず受けること。
必修科目(12単位)選択科目合計
1年指導教員の「講義」4単位「演習」(又は「論文指導」)4単位18単位以上30単位以上
2年指導教員の「演習」(又は「論文指導」)4単位
(1)1年次及び2年次において、必修科目として指導教員の講義4単位・演習(又は「論文指導」)8単位、計12単位を履修すること。また、1年次から2年次の間において、選択科目として18単位以上を履修すること。

2.
(1)指導教員が研究上特に必要と認め、当該研究科委員会の承認を得た場合に限り、本大学院の他の研究科及び他の専攻で開講されている授業科目を履修することができる。この場合の単位は、合計10単位以内で単位認定することができる。
(2)指導教員が研究上特に必要と認め、当該研究科委員会の承認を得た場合に限り、本大学院と協定を締結した他の大学院(単位互換協定校)で開講する授業科目等(特別の課程「履修証明プログラム」を含む)を、15単位を超えない範囲で本研究科において修得したものとみなすことができます。
(3)本研究科が定める学位授与の方針及び教育課程編成・実施の方針に照らし、教育上有益であり、本研究科の教育課程に即したものであると認められ、指導教員が研究上特に必要と認め、当該研究科委員会の承認を得た場合に限り、本研究科に入学する前に本大学院又は他の大学院において修得した単位(特別の課程「履修証明プログラム」を含む)を、15 単位を超えない範囲で、本研究科において修得したものとみなすことができます。
(4) 上記(2)および(3)項の規定により、本研究科において修得したものとみなすことができる単位数は、合わせて20 単位を超えないものとする。
(5)指導教員が研究上特に必要と認め、当該研究科委員会の承認を得た場合に限り、大学院文学研究科担当教員が担当する本学学部の授業科目(原則として専門科目に限る)を10単位以内で履修することができる。この場合の単位は修了要件単位には含まれない。

3.修士論文の作成にあたっては、指導教員の研究指導が必要である。従って、所定の単位を修得して修士論文作成のために在学する者は、必ず指導教員の演習(又は「論文指導」)を履修すること。

博士後期課程

講義要項(シラバス)、科目一覧

開講科目の一覧はコチラから大学院要項をご確認ください

履修方法について(令和5年度以降入学者用)
※令和4年度以前に入学された在学生の方は、配付している大学院要項を確認していただくか、コチラから確認してください。

1.博士後期課程の標準修業年限は3年である。修得すべき単位は16単位で、かつ、指導教員による研究指導を必ず受けること。
必修科目(12単位)選択科目合計
1年指導教員の「演習」(または「研究論文指導」)4単位4単位以上16単位以上
2年指導教員の「演習」(または「研究論文指導」)4単位
3年指導教員の「演習」(または「研究論文指導」)4単位
(1)1年次、2年次及び3年次において、必修科目として指導教員の演習(又は「研究論文指導」)3科目計12単位を履修すること。また、1年次~3年次の間において、選択科目として4単位以上を履修すること。
(2)選択科目は、指導教員の講義及び当該年度に開講されている講義及び演習(又は「研究論文指導」)とする。

2.
(1)指導教員が研究上特に必要と認め、当該研究科委員会の承認を得た場合に限り、本大学院の他の研究科及び他の専攻で開講されている授業科目を履修することができる。この場合の単位は、合計10単位以内で単位認定することができる。
(2)指導教員が研究上特に必要と認め、当該研究科委員会の承認を得た場合に限り、本大学院と協定を締結した他の大学院(単位互換協定校)で開講する授業科目等(特別の課程「履修証明プログラム」を含む)を、15単位を超えない範囲で本研究科において修得したものとみなすことができます。
(3)本研究科が定める学位授与の方針及び教育課程編成・実施の方針に照らし、教育上有益であり、本研究科の教育課程に即したものであると認められ、指導教員が研究上特に必要と認め、当該研究科委員会の承認を得た場合に限り、本研究科に入学する前に本大学院又は他の大学院において修得した単位(特別の課程「履修証明プログラム」を含む)を、15 単位を超えない範囲で、本研究科において修得したものとみなすことができます。
(4)上記(2)および(3)項の規定により本研究科において修得したものとみなすことができる単位数は、合わせて20 単位を超えないものとする。

3.博士後期課程に在学する者は、当該年度の研究状況について所定用紙により「研究報告書」を作成し、1月末日までに指導教員を経由して大学院事務課に提出すること。

4.博士論文の作成にあたっては、指導教員の研究指導が必要である。従って、所定の単位を修得し博士論文作成のために在学する者は、必ず指導教員の演習(又は「研究論文指導」)を履修すること。