教授・吉田 国光

吉田近影トリミング
長年,「環境問題」は自然科学の領域として扱われ,それを引き起こす人間活動への注目は十分なものではありませんでした。しかし最近では,「環境問題」 を人間の活動を含めて捉えることが求められるようになっています。こうしたなかで,私はこれまで「環境問題」への関心から,広い意味での「資源利用」や「資源管理」である農業や林業,漁業に関する人間活動を対象として研究を続けてきました。
𠮷田 国光
教授



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教員データ

氏名・職位  𠮷田国光(YOSHIDA KUNIMITSU)・教授
文学部開講科目 野外調査法1
人文地理学概論1
人文環境学調査法1
農村環境学1
農村環境学2
ゼミナール1・2
卒業論文
大学院開講科目 人文地理学特講Ⅲ
人文地理学特講Ⅲ演習
地域研究法
地域論特殊研究Ⅲ
地域論特殊研究Ⅲ演習
地域特別研究法
略歴 筑波大学大学院生命環境科学研究科 博士後期課程修了 博士(理学)
専門分野 農村地理学,社会地理学
研究キーワード 生業活動,資源利用,村落社会,社会関係
所属学会 日本地理学会,人文地理学会,日本村落研究学会,経済地理学会,地理科学学会,東北地理学会,地理空間学会,東京地学協会,立正地理学会

主要業績

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単行本(単著)
『農地管理と村落社会−社会ネットワーク分析からのアプローチ』世界思想社,2015年
単行本(共著・編著・論文集・事典など)
『歴史地理学事典』丸善出版,2025年
『経済地理学事典』丸善出版,2024年
『地理学事典』丸善出版,2023年
『人文地理学事典』丸善出版,2013年

論文(雑誌・紀要・研究成果報告書など)
Yoshida, K. 2023. “Localness” in donburi rice bowls in a remote rural areas: The case of Noto Peninsula, Japan. Research in Globalization, 7, 100147.
Yoshida, K. 2022. Maintenance and Management of Agricultural Infrastructure in Shrinking Societies: A Review of Japanese Geographical Studies. Journal of Asian Rural Studies, 6, 106-119.
吉田国光 2019. 漁場利用をめぐる主体間関係の分析に向けた地理学的方法の検討. 季刊地理学,71,101-119.
吉田国光 2017. 熊本県芦北町黒岩集落における人工林化にともなう山腹斜面景観の変容−焼畑農業衰退前後の就業動向に着目して−.地理学評論,90,459-474.
吉田国光 2013.淡路島三原平野における農業生産をめぐるネットワーク.村落社会研究ジャーナル,39,35-46.
吉田国光 2011.山村における棚田維持の背景―長野県中条村大西地区を事例として.人文地理,63,37-52.
吉田国光 2009.北海道大規模畑作地帯における社会関係からみた農地移動プロセス.地理学評論,82,402-421.
その他(学会発表・講演・座談会・インタビュー・書評・エッセイなど)
シンガポール滞在記.ジオグラフィカ千里,3,269-281

ゼミ紹介

学部

 
農村地理学(資源利用,生業活動,村落社会,農山漁村の景観)
「環境問題」への関心から,広い意味での「資源利用」や「資源管理」である農業や林業,漁業に関する人間活動を対象として研究を続けてきました。また棚田景観の伝統性や在来産業の地域史など文化や社会に関する諸現象の来歴についても研究してきました。

メッセージ

学生生活で学業に没頭してもらえれば,学術誌にチャンレンジできるぐらいの研究能力を身に付けられると思います。世の中の「なんでそうなるの?」を出発点に,研究を進めていきましょう。環境問題とされるものを“文系的視点”から迫ってみませんか。

大学院

 
人文地理学特講Ⅲ
現代の農山漁村では人口流出が進行し,過疎化や高齢化など様々な問題を発現させている。農山漁村における生業や産業,慣習などの具体的な社会経済的現象を地理学で得られている知見を通じて,問題が起こる背景を理解し,農村地理学という分野の研究動向を含めた基礎的知識を習得する。
 
人文地理学特講Ⅲ演習
農山漁村で近年生じてきた社会的,経済的,土地利用などの諸変化について,地理学の観点から総合的・系統的に理解する方法を,主に日本と英語圏の研究動向を渉猟しながら検討し,新たなトピックの発見にとどまらない高度なオリジナリティーのある研究課題を立てる能力を涵養し,修士論文の完成を目指す。
 
地域研究法
人文地理学の研究を進めるための基礎となる地域調査の方法を,実際の地域調査を通じて修得することを目的とする。テーマの設定から基礎データの収集・整理,フレームワークの構築,調査項目の検討,調査計画の作成,フィールドワークの実施,論文執筆までを行う
 
地域論特殊研究Ⅲ
「環境問題」とは,温暖化,砂漠化,大気汚染などの現象が一般的に想起される。しかし,「環境問題」には"里山荒廃"や"耕作放棄地の増大","獣害",雪害など,より身近に起こっているものも含まれる。「大きい」ものも「小さい」ものも,互いに独立して起こるのではなく,それぞれが複雑な因果関係のなかでマルティスケールに展開している。農山漁村での営みを経済活動に加えて環境利用という観点から,マルティスケールに捉える視点を考える。
 
地域論特殊研究Ⅲ演習
現代の農山漁村では人口流出が進行し,過疎化や高齢化など様々な問題を発現させている。農山漁村における生業や産業,慣習などの具体的な社会経済的現象を,地理学的観点から理解し,査読付き学術誌へ掲載された論文などの各論を束ねて博士論文としてまとめるための研究の枠組みを考える。
 
地域特別研究法
現地調査の応用的な方法を身につけることに主眼を置く。具体的には博士論文の執筆にむけた各論部分をつくるための,研究計画の立案,事前調査,現地調査,分析,論文執筆,発表までを自力で行えるようになることを目標とする。成果を日本地理学会等で口頭発表し,論文を査読付き学術誌に掲載することを最終目標とする。