専修大学のキャリア教育

本学ではキャリアデザインセンターを設置し、正課と課外の両面からキャリア教育を推進しています。学生一人ひとりが多様な選択肢から少しずつ自分にあったキャリアを選択できるよう環境を整えています。

キャリア教育で育成する力を「意識」と「能力」にわけ、学生が4年間で身につけられるよう各学年のテーマを明確化(1年次:気付く、2年次:試す、3年次:挑む、4年次:磨く)し、到達目標としています。

1年次:学生生活と卒業後の進路に向けた大まかな計画を立てる。
2年次:経験を通じて自分の興味・関心を探る。同時に仕事にかかわる知識を増やす。
3年次:高いレベルの経験を積み能力を高める。希望する進路を絞り込んで、具体的な行動計画を立てる。
4年次:希望する進路を実現するための活動を行う。

キャリアデザイン基礎力

専修大学は21 世紀ビジョン、教育目標として「社会知性の開発」を掲げています。「社会知性」とは本学の建学の精神である「社会に対する報恩奉仕」を現代的に捉え直したものです。その定義は「専門的な知識・技術とそれに基づく思考方法を核としながらも、 深い人間理解と倫理観をもち、独創的な発想により地球的視野から主体的に社会の諸課題の解決に取り組んでいける能力」としています。
本学キャリアデザインセンターでは、この「社会知性」の土台となる基礎能力を「キャリアデザイン基礎力」と呼称し、社会知性を維持・更新していくために必要な能力として位置付けています。
本学の学生においては4年間の学生生活の履修科目やインターンシップ等の正課外活動をとおしてこの「キャリアデザイン基礎力」を意識して育成することが求められます。

キャリアデザイン基礎力概念図

<キャリアデザイン基礎力(6領域・12の能力要素>
6領域
12の能力要素
1.学習力 ①幅広い好奇心
②知識を深める力
2.意思疎通力 ③発信力・プレゼンテーション力
④ディスカッション力
3.論理思考力 ⑤多様な思考力
⑥深い理解力
4.挑戦力 ⑦決断力・行動力
⑧メンタルタフネス
5.人間関係構築力 ⑨リーダーシップ・フォロワーシップ
⑩信頼関係構築力
6.問題解決力 ⑪問題発見力
⑫解決策の実行力

キャリア教育科目

1年次 キャリア入門 ・キャリアをデザインするための基礎知識について、「キャリア理解」「環境理解」「自己理解」の3つのテーマに基づいて学び、ゲスト講師の講話、事例研究を通してさらに理解を深めていきます。4年間の学生生活の目的を明確にし、具体的な行動計画を作成します。
・キャリアデザイン基礎力の「幅広い好奇心」「知識を深める力」について重点的に育成します。
2~4年次 キャリア科目1/新領域科目303(キャリア開発) ・社会課題(SDGs)や企業活動を踏まえて、業界・企業研究及び職業選択の方法を理解し、今後のキャリアを選択する能力を身につけます。企業の実務担当者をゲスト講師に迎え、社会課題の取り組みや企業の中の主な仕事(職種)とその仕事に就くための必要な能力について学びます。
・キャリアデザイン基礎力の「幅広い好奇心」「知識を深める力」「発信力・プレゼン力」「ディスカッション力」について重点的に育成します。
キャリア科目2/新領域科目302(キャリア研究) ・問題解決の基本ステップ、情報収集の方法等の「問題解決の考え方・進め方」を学んだ上で、ゲスト講師である企業の実務担当者から与えられた課題についてチームで解決案を検討し、チームプレゼンを行います。解決案を検討することを通じて、主体的にキャリアデザインできる能力を身につけます。
・キャリアデザイン基礎力の「幅広い好奇心」「知識を深める力」「発信力・プレゼン力」「ディスカッション力」「多様な思考力」「深い理解力」について重点的に育成します。

キャリアデザインテキスト 

キャリアデザインテキスト第4版
専修大学出版局