授業の考え方と内容
専修大学文学部人文学科哲学人間学専攻での大学生生活がどのようなものであるかを知っていただくために、貫の主たる担当授業科目についてご説明します。「各科目の紹介」(=・)のあとには、「参考資料」として、(1)各科目シラバス、(2)「卒業論文作成工程表」をつけました。ご参考になれば幸いです。
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担当科目 「ゼミナール」 「哲学概論」 「パフォーマンス論」(隔年半期)
「哲学人間学特殊講義」(半期または通年)
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各科目の紹介
ゼミナール「芸術と表象文化」(2〜4年次)
目的
1:卒業論文を執筆するための準備を整える。
専修大学文学部人文学科哲学人間学専攻では、卒業論文が卒業の必須条件です。12000字(400字詰め原稿用紙30枚分)の「論文」を書くことは、大学での勉強、研究の成果をまとめる、たいへん大切な機会ですが、学生のみなさんにとってはおおきなチャレンジでもあります。
卒業論文執筆準備を整えるのが、貫ゼミの第一の目的です。
2:表象文化の構造を知る。
絵画、映画、コミック、演劇、舞踊、ダンス、物語、音楽、ファッション、衣食住などのことを「表象文化」とよびます。各表象文化は、それぞれ独自の歴史、美意識(美学)、社会的位置、役割をもっており、そのあり方はまた、地域(日本か欧米か中国か)や時代(現代か近代か中世か)によっても異なります。
表象文化のあり方、背景をさぐるのが、貫ゼミの第二の目的です。
3:「人間学」のためのゼミ
専修大学文学部人文学科哲学人間学専攻は、その名が示すとおり、「人間学」を主柱のひとつとしています。人間学とは、人間にかかわることをすべてカバーする学問であり、そのなかで「表象文化」は大きな役割を果たしています。衣食住はだれもが生まれた瞬間から触れるものであり、音楽やファッションなどは現代文化の重要な一部だからです。
哲学人間学専攻の授業科目には、「映像演劇論」「サブカルチャー論」「パフォーマンス論」「音楽論」「美術論」など、表象文化にかかわる科目が数多く開設されています。
人間学関連科目でえた視野をもとに考えを深めるのが、貫ゼミの第三の目的です。
やり方
卒業論文を書くためには、(1)興味関心がもてるテーマを見つける。(2)関連する資料、文献、書物などを調べて整理する。(3)問題をはっきりさせ、首尾一貫した筋で論文を書く、という三段階が必要です。
その基本的な訓練、準備のために、貫ゼミでは個人発表が重視されます。
原則として、前期は表象文化や芸術理論に関わる書物を一緒に読み、後期は各自の個人発表をおこないます。
哲学概論(1〜4年次取得可。ただし1〜2年次で取得が望ましい)
哲学概論は、「現代、大学で哲学を学び、研究するための基礎」となる講義です。
前半では、「大学で哲学を学ぶ基礎」として、伝統的西洋哲学の考え方(「本質」「自我」「存在」)を解説します。
後半では、「現代、哲学を研究する基礎」として、近代国家のあり方(フーコー)、それを生み出した世界システム、その全体をとらえるための理論(複雑系)を解説します。
哲学概論は、哲学人間学専攻の他の講義、ゼミナールについての入門講義であるとともに、貫ゼミナールで学ぶ上で必要な基礎知識や考え方を解説する講義でもあります。
哲学人間学特殊講義(2または3年次〜4年次)
ここ数年の特殊講義では、次のようなテーマをあつかいました。
(1)「歴史の哲学」…「歴史」とはどのようなものであり、それが現在のわたしたちにどのようにかかわるのかを、19世紀歴史哲学、「歴史の物語理論」、歴史の構造論といった観点から検討する。
(2)「文化の哲学」…「文化」は多義的なものだが(「ハイカルチャー/ローカルチャー、ポップカルチャー」「生活形式」など)、それぞれが生まれた背景には一定の構造(国民国家)がある。そのメカニズムを明らかにしながら、文化について考えるための一般的骨組みを描き出す。
(3)「舞踊美学」…バレエ、ダンス、日本舞踊など、「舞台芸術」としての舞踊の歴史や、それぞれの独特な美意識(美学)を踏まえながら、舞踊体験の構造を分析し、なぜ、舞踊(あるいは一般にアート)が快いかを明らかにする。
パフォーマンス論(1〜4年次)
バレエ、ダンス、日本舞踊、盆踊りなど、舞踊の歴史やそれぞれ独特の美意識を、ビデオ映像をみながら振り返りながら、舞台芸術がもつ意味を考える講義。
卒業論文(4年次)
先にも触れたように、専修大学文学部人文学科哲学人間学専攻では、卒業論文が「必修」です。卒業論文を書かなければ本専攻を卒業することはできません。
卒業論文指導は、基本的にゼミに登録した学生が対象となります。原則として、ゼミで身につけた準備を元に、各自が自分でテーマを選び、資料や文献などを調べ、整理して、問題設定し、首尾一貫した論を展開するのが卒業論文です。
具体的には、3年生の後半でテーマを固め、4年生になってから、必要な文献などを調べ、口頭、あるいはメールで教員の指導を受けながら、徐々に論文として仕上げていきます。その間、夏合宿では卒論執筆予定者全員による「卒論構想発表」、提出後の1月には「卒論発表」をおこない、口頭試問に備えます。
なお、過去の卒業論文には「パチンコの美学」「ファッションの記号論」「四国遍路について」「広告におけるメディアのありかた」「建築について」「性の歴史」などがありました。
【参考資料1】
ゼミナール、哲学概論、特殊講義、パフォーマンス論のシラバス(例)
※昨年度を参考にした一例です。学生のみなさんによって、進度やグループ数などは年度によって変わります。
前期
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ゼミナール
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哲学概論(通年の前期分)
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特殊講義(前期)歴史
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4/11
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イントロ。
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イントロ「哲学とは?」
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イントロ「歴史のさまざま」
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4/18
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テクスト講読
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「本質・」:ソクラテス
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歴史哲学:カント、ヘーゲル
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4/25
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テクスト講読。
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「本質・」:プラトン
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歴史哲学・:マルクスなど。
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5/9
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テクスト講読
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「本質・」:アリストテレス
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物語論・:ダントーなど
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5/16
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テクスト講読
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「自我・」:デカルト・
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物語論・:反実在論など
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5/23
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テクスト講読
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「自我・」:デカルト・
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物語論・:行為論など。
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5/30
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テクスト講読
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「合理論」:スピノザ
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構造論・:社会史・
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6/6
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テクスト講読
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「経験論」
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構造論・:社会史・
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6/13
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テクスト講読
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「批判」:カント・
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構造論・:フーコー・
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6/20
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テクスト講読
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「批判」:カント・
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構造論・:フーコー・
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6/27
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テクスト講読
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「反哲学・」:ニーチェ・
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構造論・:世界システム論
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7/4
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テクスト講読
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「反哲学・」:ニーチェ・
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超越論・:歴史カテゴリー
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7/11
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テクスト講読
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「反哲学・」:ニーチェ・
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超越論・:眺望固定病
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合宿 卒論構想発表
後期
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ゼミナール
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哲学概論(通年の後期分)
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パフォーマンス論(後期のみ)
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9/26
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テクスト講読
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「反哲学・」:反本質主義
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イントロ。舞踊さまざま。
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10/3
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テクスト講読
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「反哲学・」:クワイン・
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バレエ
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10/10
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テクスト講読
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「反哲学・」:クワイン・
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ダンスの誕生
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10/17
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テクスト講読
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「近代・」:フーコー・
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モダンダンス
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10/24
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テクスト講読
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「近代・」:フーコー・
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ポスト・モダンダンス
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10/31
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テクスト講読
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「近代・」:フーコー・
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舞踏(日本のアンチモダン)
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11/7
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個人発表
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「近代・」:フーコー・
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日本舞踊(別個の身体)
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11/14
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個人発表
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「近代・」:国民国家
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ヌーヴェル・ダンス
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11/21
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個人発表
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「近代・」:世界システム
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コンテンポラリーダンス・
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11/28
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個人発表
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「近代・」:オリエンタリズム
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コンテンポラリーダンス・
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12/5
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個人発表
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「現代・」:複雑系
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コンテンポラリーダンス・
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12/12
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個人発表
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「現代・」:文化の自己生成
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コンテンポラリーダンス・
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12/19
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個人発表
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「現代・」:ドゥルーズ・
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コンテンポラリーダンス・
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1/9
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卒論発表
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「現代・」:ドゥルーズ・
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まとめ
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【参考資料2】
卒業論文作成工程表
・卒業論文とは
卒論は、卒業「論文」であって、レポートではない。〈課題→本を読む→まとめる〉というのではレポート。論文とは、〈問題設定→調査、諸論点の整理→自分なりの考察や発見→当初の問
・卒業論文とは〉でなければならない。
「哲学人間学専攻」の卒業論文なのだから、その結論は単なる事実確認や整理ではなく、その事実が人間や自分、社会その他にとっていかなる意味があるかを明らかにするものでなければならない。
例:「サッカーの熱狂はなぜ生まれるのか?→イングランド、スペインなどでは、階級・宗教・民族・国家対立とクラブチームが対応し、ナイジェリアなどでは国民統合の装置ならびに国際社会での地位向上の方途とされている→Jリーグはこのような関係がないために盛り上がりに欠ける」では不十分。サッカーの熱狂がない日本と熱狂のある諸国とはどう違うのか、という問い(=問題設定)を経て、「国民国家が成立するためには情念や感情の錬金術、階級間敵対心などの浄化装置が必要であり、サッカーはそのために好適だった」などといった一般的結論に到れば及第点。
・準備から執筆まで
・テーマ設定まで(4月中)
・講義、自分なりの活動などを通じて、関心・興味をもてるテーマをピックアップする。
・それについて、問題を立
・準備から執筆まではあるかどうかのチェック。
・テーマ設定から問題設定まで(連休明け)
・そのテーマについての本を最低三冊読む。そのテーマについて、どのようなことが問題になっており、どんなことが言われているのか?→どのような方向で考えるか?
・自分なりの問題を設定する。問題:ある事象について、なぜ、いかにしてそのようになるのか不明なこと。解決を要すること。
・問題解決への道(夏休み前)
・その問題を解決するためにはなにが必要か。
・すでに存在するさまざまな意見の分類。場合分け、グラデーションなどにより、状況を自分なりに整理する。
・解決(の糸口)をつかむ。
・構想から執筆まで(夏休み中)
・全体構想(目次)の作成。
・書きはじめる。
・全体の筋の磨き上げ。全体として何が言いたいのか。
・形式的なチェック。
・一般的注意
●一連の過程で、調べてわかったたこと、思いついたこと、新聞やテレビ、友人との会話などでヒントになりそうなことなどは片っ端からメモに取る。メモ魔になる。
●締め切り間際にはかならずPCがフリーズする。絶えずバックアップをとること。
●「人のふり見てわがふり直せ」。…ある程度までできあがった構想、草稿などは同級生同士でチェックしあう。自分の文章はおかしくないか?他人にちゃんと伝わるか?
・形式
・本文について
・章立て、節分けをする。章、節見出しは「MSゴチック」など、ゴチック体のフォントでボールド(太字)にする。また、章が代わるごとに「改ページ」。改ページした一行目を除き、章、節の見出し前後一行ずつあける。
・一段落一ポイント。
・主語と述語が揃っているか?つなぎの言葉(「そして」「だから」「しかし」)の流れはおかしくないか?誤字、脱字、打ち間違いなどはないか?文章は回りくどくないか?逆に、論の運びに飛躍はないか?句読点の付け方はおかしくないか?文体は「論文」に相応しいものか?「です・ます」調は不可。文末で「(の)である」を連発するのは避ける。ある程度できあがったところで、かならず誰かに読んでもらう。
・引用
論文ではかならず、参考文献からの引用が必要となる。これまでそのテーマについてひとびとがなにを述べてきたかの確認、論を展開するときに、どこからどこまでが他人の意見であり(これが明示されないと「盗作」になってしまう)、どこからが自分で考えたことかを読者に示すことが引用の目的。
文章を引用する場合:一重カッコ(「・・」)でくくり、本文中(例・・)もしくは注(例・)に、著者名『著書名』、出版社、出版年、頁を明示する。
原著者の主張をまとめる場合:そのことが書いてある原著書頁をまとめ部分に付ける。
引用した著者に敬称は不要。同一著者を二回目に引用するときは姓のみで可。
例(1) 「ゲーム理論は、毀誉褒貶の激しい研究分野である」(竹田茂夫『ゲーム理論を読み解く』ちくま新書、p.9)とされる。竹田によれば、それをより大きなコンテクストから批判的に読解することが必要なのだ(同書p.10〜12)。
例(2) 「ゲーム理論は、毀誉褒貶の激しい研究分野である」(1)とされる。竹田によれば、それをより大きなコンテクストから批判的に読解することが必要なのだ(2)。
注(←論文末尾) (1)竹田茂夫『ゲーム理論を読み解く』ちくま新書、p.9。 (2)同書p.10〜12。
例(3)
「ゲーム理論は、毀誉褒貶の激しい研究分野である」(竹田p.9)とされる。竹田によれば、それをより大きなコンテクストから批判的に読解することが必要なのだ(竹田p.10〜12)。
参考文献表(←論文末尾)
竹田茂夫『ゲーム理論を読み解く』(ちくま新書)平成18年。
・論文全体の体裁(『学習の手引き』『学びの道具箱』などを参照)
・目次をつける。
・序文では、自分がこの論文で何を問題にし、それはどういった背景から問題になるのか、それに対して自分はどのように対処していきたいのか(全体の論の運びはどのようなものか)ということをはっきり書く。
・本文第一章以下は、背景説明、問題設定に到った経緯、その問題についての従来の意見、従来の意見の問題点、自分なりの考えの方向、その根拠付け、結論、となる。
・結論部分では、序文の問題設定に対して、なにがどの程度、またどのように明らかになったかをはっきり書く(序文の〈問い〉に対する〈応え〉)。
・末尾に注、参考文献表をつける。
・かならず頁番号をつける。
・論文執筆にあたっての一般的な心得
・相手に伝えようとする意志が大切。
・どこに問題意識を持ったのかを述べること。
・見通しを立ててから詳細にうつる。誰の意見やデータにもとづいて論を立て、そこからどう考えたかを論理的に述べる。
・具体例をコンパクトに述べる。
・自分の論の良いところを強調する。仮想敵を設定するとメリハリができる。
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