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第14回(2021年度)専修大学
「高校教員対象研修プログラム」
日本史・世界史研究の醍醐味
(専修大学文学部歴史学科・大学院歴史学研究専任教員による)
開催日:2021年7月28日(水)・29日(木)






 世界史的視野に立ち、教育現場に最新情報をお届けすることを目指して準備しました。その最大の目的は、歴史事実の捉え方を先生方との交流・討論を通じて、さらに深化させることにあります。

 日本史科目(講義A/講義B)と世界史科目(講義C/講義D)への参加はこれまでどおり、申し込みの時点でA・B・C・Dから選んでいただくことが可能です。

 2020年度のプログラムは、新型コロナ感染状況悪化が予想され、やむなく中止となりました。2021年度は、計画時に感染状況が悪化の一途をたどっておりましたので、オンライン開催となります。そのため、毎年恒例の図書館見学や学科教員との懇談会はございません。しかし、これまで日程や会場の制約から参加が困難であった先生方にもご参加いただけるのではないかと期待しております。オンライン開催が新たな交流を生むことを願っております。

経費:講義プログラムA・B・C・Dすべて無料

定員:50名程度

お申し込みに関する問い合わせ: 専修大学文学部歴史学科への問い合わせEメールは、こちらからどうぞ!

受講申し込み方法: 申込期間は5月中旬から6月中旬です。専修大学文学部のページからお申し込みください。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇プログラム ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


7月28日(水)「日本史」
10:25 開会の辞
10:30〜12:10
講師:中林 隆之
(文学部教授))

「一次史料からみた日本古代史研究」(講義A)

 近年、古代の生の情報を伝える一次史(資)料群を活用した研究が進展し、旧来の日本古代史像が刷新されつつあります。本講義では、代表的な一次史料である正倉院文書や木簡などに関する史料学的検討をふまえた研究成果の一端を紹介し、古代(奈良時代)の権力中枢部の政治動向や、彼らが推進した仏教事業の実態などについて、教科書の叙述とは異なる知見を提示してみたいと思います。
12:10〜13:10  昼休み
13:10〜15:00 講師:廣川 和花
(文学部准教授)

「日本近代史の中の感染症流行」(講義B)

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって、過去の感染症流行についても注目が集まるようになりました。とはいえ、感染症にも様々な種類があり、それぞれの感染症がある「文化」、すなわち特定の時代・地域・文脈の中で持った意味も異なります。本講義では、日本近代を中心に、いくつかの感染症を取り上げ、その歴史上の意義を考えたいと思います。
15:00
閉会の辞 アンケート
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7月29日(木)「世界史」
10:25 開会の辞
10:30〜12:10
講師:高久 健二
(文学部教授)

「朝鮮半島における農耕社会の成立―弥生文化のルーツを探る―」(講義C)

 日本列島の弥生時代は稲作農耕文化が定着し、社会構造が大きく変化していく時代です。弥生時代に現れた新たな文化要素の多くは、朝鮮半島との交流を通じてもたらされたものです。本講義では、最新の考古学的成果にもとづいて、朝鮮半島における農耕社会の成立過程を明らかにし、弥生文化のルーツについて探ってみたいと思います。
12:10〜13:10  昼休み
13:10〜15:00 講師:松本 礼子
(文学部講師)

「近世末期におけるフランス絶対王政の統治―周縁からみた場合―」(講義D)

 「絶対王政」については、近年の実証研究によって、王権神授説に立脚した強大な王権といったイメージは修正され、ギルドや都市といった社団を介してのみ統治が可能だった点が指摘されるようになりました。それでは、そうした社団的編成が揺らぐ18世紀において、王権はいかに全体を統御しようとしたのでしょうか。この講義では、社会的に周縁に置かれた人々の視点から可能な限り日常的なレベルで考察してみたいと思います。
15:00
閉会の辞 アンケート



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