任期制助手およびリサーチ・アシスタント


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■2017年度任期制助手、ポスト・ドクターおよびリサーチ・アシスタント

---多田麻希子(中国古代史)
---橋和雅(アメリカ近現代史・音楽文化史)
---奈良竜一(中国古代史)

ポスト・ドクター(2017年度) 多田麻希子(ただ・まきこ)  中国古代史

 近況: 秦・前漢期の家族形態を、秦律・漢律を中心に分析し、当該期の家族が社会においてどのような位置づけであったのかを探求している。具体的には、律文の「室」「戸」「同居」という語の法概念の確定とその存在形態、および女性戸主の存在の明確化と村落での家族の位置づけである。今後は、子や奴婢といった家族、および家族周辺の存在にも視点を拡げて、経済単位としての家族の成立・変遷を検討したいと考えている。また、近年中国各地で陸続と出土している簡牘資料にみえる家族関連帳簿を通して「戸籍」の復元を試み、国家の家族支配のあり方という方向からも、家族の成立とその変遷を追究している。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容: 古代東ユーラシア研究センターにて、研究プロジェクトの補佐、ならびに東アジア世界史年表の修正・補填作業、シンポジウム等の準備、年報の作成補助、諸事務など。/ 歴史学研究会アジア前近代史部会運営委員(運営委員長2012-13年度)/ 東洋文庫研究部(中国古代地域史研究班)研究協力者(2010年〜)
 業績: 【論文】「秦・前漢初期における「室」「戸」「同居」をめぐる諸問題と家族」『専修史学』(47号、2009年11月)pp.1−34/「「家罪」および「公室告」「非公室告」に関する一考察―秦漢時代における「家族」の居住形態―」東洋文庫 古代地域史研究編(東洋文庫論叢77)『張家山漢簡『二年律令』の研究』東洋文庫(2014年3月)pp.331−364/「秦漢時代の簡牘にみえる家族関連簿集成稿(その一)」『専修史学』(54号、2014年3月)pp. 119−185/「秦漢時代の簡牘にみえる家族関連簿集成稿(その二)」『専修史学』(56号、2014年3月)pp22−53。
【共訳注】「張家山漢簡『二年律令』訳注(五)−収律・襍律・錢律・置吏律・均輸律・傳食律−」『専修史学』(39号、2005年11月)pp. 93−171/「張家山漢簡『二年律令』訳注(六)−田律・□市律・行書律−」『専修史学』(40号、2006年3月)pp. 45−99/「張家山漢簡『二年律令』訳注(七)−復律・賜律・戸律−」『専修史学』(41号、2006年11月)pp. 99−184/「張家山漢簡『二年律令』訳注(八)−效律・傅律・置後律−」『専修史学』(42号、2007年3月)pp. 198−262/「張家山漢簡『二年律令』訳注(九)−爵律・興律・徭律−」『専修史学』(43号、2007年11月)pp. 153−198/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一〇)−金布律−」『専修史学』(44号、2008年3月)pp. 97−143/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一一)−秩律・史律−」『専修史学』(45号、2008年11月)pp. 31−119/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一二)−津關令−」『専修史学』(46号、2009年3月)pp. 122−182/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一三)−釈文校訂−」『専修史学』(47号、2009年11月)pp. 104−132/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一四)−訳注補訂−」『専修史学』(48号、2010年3月)pp. 125−208。
 【口頭報告】「「家罪」及び「公室告」・「非公室告」に関する一考察-秦漢時代における「家族」の範囲-テーマ」(歴史学研究会 アジア前近代史部会例会、2013年3月2日)/「女性戸主考−秦・前漢期を中心に−」(専修大学歴史学会、2014年6月28日)。
【その他】「2012年度歴史学研究会大会 古代史部会討論要旨」『歴史学研究』898号(2012年10月)pp. 44−45、136。



リサーチ・アシスタント(2017年度) 橋和雅(たかはし・かずまさ)  アメリカ近現代史・音楽文化史 

 近況: 1930、40年代のアメリカ合衆国シカゴのマックスウェル・ストリートに焦点を当て、そこで演奏されていた黒人たちの「路上ブルース」の実相に迫ることを試みている。特に、路上マーケットという生活の「場」の検証を進めることで、日常的な文化行動としての音楽のあり方、およびその意義を明らかにしたいと考えている。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:古代東ユーラシア研究センターにて、各データベースの作成補助、シンポジウム等の準備、年報の作成補助、諸事務など。
 業績:【論文】「『ブルース』の可能性―アメリカ黒人史研究における展望―」『専修史学』44号(2008年3月)pp. 58-80/「アメリカの音楽文化に関する史的視座―理論的枠組の構築に向けて―」『専修史学』55号(2013年11月)pp. 63-96.
【その他】「清水透氏を囲んで―南北アメリカ史研究会書評会参加記」『歴史学研究月報』650号(2014年2月)pp. 2-3/「書評 松原宏之『虫喰う近代―1910年代社会衛生運動とアメリカの政治文化―』」『専修史学』56号(2014年3月)pp. 54-74/「書評 樋口映美・貴堂嘉之・日暮美奈子編著『<近代規範>の社会史―都市・身体・国家―』」『専修史学』57号(2014年11月)pp. 68-88.(※橋健・橋本彩也加との共著)
【口頭報告】「大城尊報告(「第一次世界大戦期ライプツィヒの軍需産業労働者によるストライキについて」)に対するコメント」(専修大学歴史学会2012年度大会、2012年6月30日)/「マックスウェル・ストリートに生きた黒人たち―ニューベリー・アヴェニュー・センターの黎明期の活動を中心に―」(日本アメリカ史学会第12回年次大会、2015年9月27日)/「黒人と移民が行き交う日常―シカゴのニアウエストサイド地域の事例から―」(日本西洋史学会第66回大会、2016年5月22日)/「移ろうストリートの風景と人々―シカゴのニアウエストサイドの流動性の中で―」(専修大学歴史学会2016年度大会、2016年6月25日)/「1930年代シカゴの路上の〈蠢き〉」(九州歴史科学研究会10月例会、2016年10月29日)
【翻訳】ヘザー・A・ウィリアム「夫婦とみなします―南北戦争後、元奴隷の結婚を合法化する―」『近代市民規範の形成』(平成22年度〜24年度科学研究費補助金基盤研究(B)「近代市民規範のポリティクス―『社会改良』の複合的メカニズムに関する史的考察―」・the UNC-Chapel Hill History Department 共同研究プロジェクト報告書)(2012年10月)pp. 177-190.【その他の活動】展示「ブルースの故郷(ふるさと)、ミシシッピ」(展示担当、解説執筆)(2015年度専修大学高校教員対象研修プログラム、2015年7月30日、31日)



リサーチ・アシスタント(2017年度) 奈良竜一(なら・りゅういち)  中国古代史

 近況:秦漢時代の出土簡牘である「日書」を、郷俗(習俗)を記録した文書と捉え、そこから他の史料(月令、歳時記等)への継承関係を探求している。「日書」から郷里社会や地域社会の構造についても検討している。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:古代東ユーラシア研究センターにて、東アジア世界史年表の修正・補填作業、シンポジウム等の準備、年報の作成補助、諸事務など。
 業績:【論文】「「日書」の性格と郷里社会」(『専修史学』60号、2016年3月)
【共訳注】専修大学『二年律令』研究会「『嶽麓書院藏秦簡(参)』訳注(一) −第一類 案例〇一「葵・瑣相移謀購案」(『専修史学』59号、2015年11月)、専修大学『二年律令』研究会「『嶽麓書院藏秦簡(参)』訳注(二) −第一類 案例〇二「尸等捕盗疑購案」(『専修史学』61号、2016年11月)
【口頭報告】「「日書」とその性格をめぐって」(歴史学研究会アジア前近代史部会例会 2014年12月20日)/「秦漢簡牘にみえる「日書」をめぐって」(専修大学歴史学会大会、2015年6月27日)






■2015・2016年度任期制助手およびリサーチ・アシスタント

---橋和雅(アメリカ近現代史・音楽文化史)※2015年度
---多田麻希子(中国古代史)※2015年度
---山田兼一郎(日本古代史)2015年度・2016年度
---奈良竜一(中国古代史)2015年度・2016年度

任期制助手(2015年度) 橋和雅(たかはし・かずまさ)  アメリカ近現代史・音楽文化史 

 近況: 1930、40年代のアメリカ合衆国シカゴのマックスウェル・ストリート周辺地域に焦点を当てた研究を行なっている。具体的には、その空間の黒人コミュニティとしての特質(サウスサイドの大規模な黒人ゲトーとの相違や、他の移民居住区・コミュニティとの近しさなど)を鑑みながら、そこで生きた黒人たちの〈日常的かつ文化的な営み〉を見い出すことを試みている。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容: 樋口映美研究室にて、戦間期のシカゴの黒人に関する史料を収集・検討する。また、学生の授業報告や卒論研究の補助を適宜行なう。
 業績: 【論文】「『ブルース』の可能性―アメリカ黒人史研究における展望―」『専修史学』44号(2008年3月)pp. 58-80/「アメリカの音楽文化に関する史的視座―理論的枠組の構築に向けて―」『専修史学』55号(2013年11月)pp. 63-96.【その他】「清水透氏を囲んで―南北アメリカ史研究会書評会参加記」『歴史学研究月報』650号(2014年2月)pp. 2-3/「書評 松原宏之『虫喰う近代―1910年代社会衛生運動とアメリカの政治文化―』」『専修史学』56号(2014年3月)pp. 54-74/「書評 樋口映美・貴堂嘉之・日暮美奈子編著『<近代規範>の社会史―都市・身体・国家―』」『専修史学』57号(2014年11月)pp. 68-88.(※橋健・橋本彩也加との共著) 【口頭報告】「大城尊報告(「第一次世界大戦期ライプツィヒの軍需産業労働者によるストライキについて」)に対するコメント」(専修大学歴史学会大会、2012年6月30日))【翻訳】ヘザー・A・ウィリアム「夫婦とみなします―南北戦争後、元奴隷の結婚を合法化する―」『近代市民規範の形成』(平成22年度〜24年度科学研究費補助金基盤研究(B)「近代市民規範のポリティクス―『社会改良』の複合的メカニズムに関する史的考察―」・the UNC-Chapel Hill History Department 共同研究プロジェクト報告書)(2012年10月)pp. 177-190.



リサーチ・アシスタント(2015年度) 多田麻希子(ただ・まきこ)  中国古代史

 近況: 秦・前漢期の家族形態を、秦律・漢律に見える「室」「戸」「同居」という語を手がかりとして分析している。また「女性戸主」の存在を明らかにして、社会のなかの家族の位置づけを探究している。今後は子や奴婢といった家族、および家族周辺の存在にも視点を拡げて、経済単位としての家族の成立・変遷を検討したいと考えている。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容: 古代東ユーラシア研究センターにて、東アジア世界史年表の修正・補填作業、シンポジウム等の準備、年報の作成補助、諸事務など。/ 歴史学研究会アジア前近代史部会運営委員(運営委員長2012-13年度)/ 東洋文庫研究部(中国古代地域史研究班)研究協力者(2010年〜)
 業績: 【論文】「秦・前漢初期における「室」「戸」「同居」をめぐる諸問題と家族」『専修史学』(47号、2009年11月)pp.1−34/「「家罪」および「公室告」「非公室告」に関する一考察―秦漢時代における「家族」の居住形態―」東洋文庫 古代地域史研究編(東洋文庫論叢77)『張家山漢簡『二年律令』の研究』東洋文庫(2014年3月)pp.331−364/「秦漢時代の簡牘にみえる家族関連簿集成稿(その一)」『専修史学』(54号、2014年3月)pp. 119−185/「秦漢時代の簡牘にみえる家族関連簿集成稿(その二)」『専修史学』(56号、2014年3月)pp22−53。 【共訳注】「張家山漢簡『二年律令』訳注(五)−収律・襍律・錢律・置吏律・均輸律・傳食律−」『専修史学』(39号、2005年11月)pp. 93−171/「張家山漢簡『二年律令』訳注(六)−田律・□市律・行書律−」『専修史学』(40号、2006年3月)pp. 45−99/「張家山漢簡『二年律令』訳注(七)−復律・賜律・戸律−」『専修史学』(41号、2006年11月)pp. 99−184/「張家山漢簡『二年律令』訳注(八)−效律・傅律・置後律−」『専修史学』(42号、2007年3月)pp. 198−262/「張家山漢簡『二年律令』訳注(九)−爵律・興律・徭律−」『専修史学』(43号、2007年11月)pp. 153−198/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一〇)−金布律−」『専修史学』(44号、2008年3月)pp. 97−143/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一一)−秩律・史律−」『専修史学』(45号、2008年11月)pp. 31−119/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一二)−津關令−」『専修史学』(46号、2009年3月)pp. 122−182/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一三)−釈文校訂−」『専修史学』(47号、2009年11月)pp. 104−132/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一四)−訳注補訂−」『専修史学』(48号、2010年3月)pp. 125−208。  【口頭報告】「「家罪」及び「公室告」・「非公室告」に関する一考察-秦漢時代における「家族」の範囲-テーマ」(歴史学研究会 アジア前近代史部会例会、2013年3月2日)/「女性戸主考−秦・前漢期を中心に−」(専修大学歴史学会、2014年6月28日)。  【その他】「2012年度歴史学研究会大会 古代史部会討論要旨」『歴史学研究』898号(2012年10月)pp. 44−45、136。



リサーチ・アシスタント(2015年度・2016年度) 山田兼一郎(やまだ・けんいちろう)  日本古代史

 近況:古代東アジア世界の王権と庭園・苑池に関する研究をしている。主たるテーマを皇室庭園である「禁苑」として、具体的には平城京松林苑、平安京神泉苑や唐長安城禁苑などを研究対象としている。これらの空間の利用形態や変遷と王権の諸段階を比較分析することで、天皇・王権の特質の検討を試みる。加えて、現在は庭園史の範疇で検討されている前近代の皇室庭園を「禁苑」という視点から考察することで、現代人がもつ「庭」「庭園」のイメージでは説明することができない、多様な庭園・苑池の機能や構造等をあきらかにしていきたい。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:古代東ユーラシア研究センターにて、渡来人データベース(仮称)の作成、東アジア世界史年表の修正・補填作業、シンポジウム等の準備、年報の作成補助、諸事務など。
 業績:【論文】「9世紀の古代王権と禁苑−神泉苑の変遷と史的意義−」『専修史学』第58号(2015年3月)、「『松林倉廩』『松原倉』の再検討−平城京の禁苑とクラについての覚書−」『専修史学』第59号(2015年11月)【口頭報告】「古代王権と「禁苑」−9世紀における神泉苑の機能変遷−」(専修大学歴史学会大会、2013年6月29日)、「禁苑と唐長安城の治安維持−諸門の出入管理に注目して−」(國學院大學国史学会1月例会、2016年1月23日)29日)【その他】「2013年度歴史学研究会大会報告 古代史部会討論要旨」『歴史学研究』第911号(2013年10月)pp.44−45、66



リサーチ・アシスタント(2015年度・2016年度) 奈良竜一(なら・りゅういち)  中国古代史

 近況:秦漢時代の出土簡牘である「日書」を、郷俗(習俗)を記録した文書と捉え、そこから他の史料(月令、歳時記等)への継承関係を探求している。「日書」から郷里社会や地域社会の構造についても検討している。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:古代東ユーラシア研究センターにて、東アジア世界史年表の修正・補填作業、シンポジウム等の準備、年報の作成補助、諸事務など。
 業績:【論文】「「日書」の性格と郷里社会」(『専修史学』60号、2016年3月)【共訳注】専修大学『二年律令』研究会「『嶽麓書院藏秦簡(参)』訳注(一) −第一類 案例〇一「葵・瑣相移謀購案」(『専修史学』59号、2015年11月)【口頭報告】「「日書」とその性格をめぐって」(歴史学研究会アジア前近代史部会例会 2014年12月20日)/「秦漢簡牘にみえる「日書」をめぐって」(専修大学歴史学会大会、2015年6月27日)






■2014年度任期制助手およびリサーチ・アシスタント

---山田兼一郎(日本古代史)
---多田麻希子(中国古代史)

リサーチ・アシスタント 山田兼一郎(やまだ・けんいちろう) 日本古代 史

 近況:日本古代王権と庭園・苑池について研究している。なかでも、主たるテーマを「禁苑」と して、中国的な都城制の導入後、日本の都城制でも発展・展開した松林苑や神泉苑を具体的な研究対象と している。これらの施設の利用形態や変遷を追うことで、日本古代の天皇・王権の諸段階や特質を検討し たいと考えている。加えて、現在は庭園史の範疇で検討されている前近代の皇室庭園を「禁苑史」という 視点から考察することで、現代人がもつ「庭」「庭園」のイメージでは説明することができない、多様な 庭園・苑池の機能や構造等をあきらかにしていきたい。
 学位:修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:古代東ユーラシア研究センターにて、東アジア世界史年表の修正・補填作業、シンポ ジウム等の準備、年報の作成補助、諸事務など。
 業績:【論文】「9世紀の古代王権と禁苑−神泉苑の変遷と史的意義−」『専修史学』第58号 (2015年3月掲載予定)/【口頭報告】「古代王権と「禁苑」−9世紀における神泉苑の機能変遷−」(専 修大学歴史学会大会、2013年6月29日)/【その他】「2013年度歴史学研究会大会報告 古代史部会討論要 旨」『歴史学研究』第911号(2013年10月)pp.44−45、66



任期制助手 多田麻希子(ただ・まきこ) 中国古代史

 近況:秦・前漢期の家族形態を、秦律・漢律に見える「室」「戸」「同居」という語を手がかりとして分析している。また「女性戸主」の存在を明らかにして、社会のなかの家族の位置づけを探究している。今後は子や奴婢といった家族、および家族周辺の存在にも視点を拡げて、経済単位としての家族の変遷を検討したいと考えている。
 学位: 修士(歴史学) (現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:飯尾研究室において諸々の業務。/ 歴史学研究会アジア前近代史部会運営委員(運営委員長2012-13年度)/ 東洋文庫研究部(中国古代地域史研究班)研究協力者(2010年〜)
 業績:【論文】「秦・前漢初期における「室」「戸」「同居」をめぐる諸問題と家族」『専修史学』(47号、2009年11月)pp.1−34/「「家罪」および「公室告」「非公室告」に関する一考察―秦漢時代における「家族」の居住形態―」東洋文庫 古代地域史研究編(東洋文庫論叢77)『張家山漢簡『二年律令』の研究』東洋文庫(2014年3月)pp.331−364/「秦漢時代の簡牘にみえる家族関連簿集成稿(その一)」『専修史学』(54号、2014年3月)pp. 119−185/「秦漢時代の簡牘にみえる家族関連簿集成稿(その二)」『専修史学』(56号、2014年3月)pp22−53。 【共訳注】「張家山漢簡『二年律令』訳注(五)−収律・襍律・錢律・置吏律・均輸律・傳食律−」『専修史学』(39号、2005年11月)pp. 93−171/「張家山漢簡『二年律令』訳注(六)−田律・□市律・行書律−」『専修史学』(40号、2006年3月)pp. 45−99/「張家山漢簡『二年律令』訳注(七)−復律・賜律・戸律−」『専修史学』(41号、2006年11月)pp. 99−184/「張家山漢簡『二年律令』訳注(八)−效律・傅律・置後律−」『専修史学』(42号、2007年3月)pp. 198−262/「張家山漢簡『二年律令』訳注(九)−爵律・興律・徭律−」『専修史学』(43号、2007年11月)pp. 153−198/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一〇)−金布律−」『専修史学』(44号、2008年3月)pp. 97−143/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一一)−秩律・史律−」『専修史学』(45号、2008年11月)pp. 31−119/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一二)−津關令−」『専修史学』(46号、2009年3月)pp. 122−182/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一三)−釈文校訂−」『専修史学』(47号、2009年11月)pp. 104−132/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一四)−訳注補訂−」『専修史学』(48号、2010年3月)pp. 125−208。  【口頭報告】「「家罪」及び「公室告」・「非公室告」に関する一考察-秦漢時代における「家族」の範囲-テーマ」(歴史学研究会 アジア前近代史部会例会、2013年3月2日)/「女性戸主考−秦・前漢期を中心に−」(専修大学歴史学会、2014年6月28日)。  【その他】「2012年度歴史学研究会大会 古代史部会討論要旨」『歴史学研究』898号(2012年10月)pp. 44−45、136。





■2013年度任期制助手およびリサーチ・アシスタント

---雨宮康弘(日本古代史)

任期制助手 雨宮康弘(あめみや・やすひろ) 日本古代史

 近況:日本古代における「芸能」のあり方について、神祇祭祀を通して考察を行い、両者の関係を分析している。今後は仏教や陰陽道の儀礼を含めた上での芸能研究を行いたい。
 学位:修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:指導教員(矢野建一)の研究室にて、主に教員の指導を受けて日本古代の宗教と文化を中心に研究を行う一方、ゼミ学生の報告や研究の補佐についても適宜行う。
 業績:【論文】「童女の貢進交替手続きと墨書土器の使われ方─千葉県佐原市吉原三王遺跡を例として─」(『専修考古学』第13号、2009年12月)、「神楽の成立と変遷―鎮魂祭を中心として―」(『専修史学』第56号、2014年3月)【口頭報告】「「童女の貢進交替―千葉県佐原市吉原三王遺跡―」(歴史学研究会日本古代史部会・第10回卒論報告会2008年7月19日)、「『皇太神宮儀式帳』『止由気宮儀式帳』における「烟」と「後家」について」(歴史学研究会日本古代史部会古代史サマーセミナー準備報告会2010年7月31日・第38回古代史サマーセミナー2010年8月20日)、「日本古代祭祀における「直会」‐外宮月次祭を中心として‐」(歴史学研究会日本古代史部会・日本史研究会日本史古代史部会関東・関西研究交流会2012年4月28日)、「鎮魂祭における神楽について」(専修大学歴史学会総会・大会2013年6月29日)、「榎村寛之「「律令祭祀」と「律令天皇制祭祀」―律令国家を維持したイデオロギーとその限界―」について」(歴史学研究会日本古代史部会2013年度大会内部批判会2013年7月6日)【その他】「第10回日本古代史部会卒業論文報告会報告要旨 童女の貢進交替手続きと墨書土器の使われ方〜千葉県佐原市吉原山王遺跡〜」(『歴史学研究月報』第590号、2009年2月)、「第28回「陵墓」限定公開参加記」(『歴史学研究月報』第591号、2009年3月)、「百舌鳥陵山古墳(履中天皇陵)外柵改修工事・新木山古墳(三吉陵墓参考地)外柵整備工事にともなう立会調査見学参加記」(『歴史学研究月報』第630号、2012年6月、雨宮康弘・溝口優樹)






■2011年度任期制助手およびリサーチ・アシスタント

---伊集院葉子(日本古代史)
---窪田 藍(日本古代史)
---多田麻希子(中国古代史)
---大城 尊(ドイツ近現代史)

リサーチ・アシスタント 伊集院葉子(いじゅういん・ようこ) 日本古代史

 近況:日本古代における女官が、隋唐とは異なる特質をもって存在し、活躍し得たのはなぜなのかを、わが国の氏族制度との関連から研究している。国家意思形成過程から女性が排除されていった経過を明らかにするのが、当面のテーマである。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:東アジア世界史研究センターにて、東アジア世界史年表の作成、公開講座・シンポジウム等の準備、年報の作成、諸事務など。
 業績:【論文】「第宅とトジ――日本古代における行幸叙位時の「室」記載によせて――」『比較家族史研究』22号(2008年)pp.3−33/「女官から〈家夫人〉へ――六国史にみる貴族女性の公的地位――」『専修史学』46号(2009年3月)pp.34−78/「采女の外五位昇叙」『古代文化』62−1号(2010年)pp.112−122/「女官の五位昇叙と氏――内階・外階コースの検討を中心に――」『専修史学』49号(2010年12月)pp.1−25 【共著・分担執筆】総合女性史研究会編『時代を生きた女たち――新・日本女性通史――』第3章第3節「家刀自の働き」pp.182−185(朝日新聞出版、2010年)/『歴史のなかの家族と結婚――ジェンダーの視点から――』「古代」pp.12−55(森話社、2011年)
【口頭報告】「日本古代史料における「室」呼称について」(前近代女性史研究会、2007年7 月21日)/「女官の五位昇叙と氏」(歴史学研究会古代史部会準備報告会、2008年7月27日)/「女官の五位昇叙と采女、氏女」(古代史サマーセミナー安芸宮島、2008 年8月27日)/「臣の女――令制女官前史――」(前近代女性史研究会、2009年9月5日)/「奈良朝仏教と〈大乗〉をめぐる二つの接点――日本と唐、聖武と民衆――」(専修大学歴史学会、角田洋子氏報告へのコメント、2010年6月19日)/「古代女官の誕生と退転」(総合女性史研究会古代・中世例会、2011年1月15日)
【翻訳】「唐「井真成墓誌」研究の総括」(共訳)『東アジア世界史研究センター年報』第1号(2008年3月)pp.115−121/「新たに発見された入唐日本人「井真成」墓誌とその初歩的研究」(共訳)『東アジア世界史研究センター年報』第2号(2009年3月)pp.161−165
【講義・講演】講義「唐代宮人墓誌からみえてくる女官の生涯」「日本の古代女官とヒメマヘツキミの系譜――伊福吉部徳足比売臣墓誌から考える――」専修大学 総合科目101「東アジア世界と日本の歴史1:日本の女官と東アジア」2010年6月/講義「日唐宮人墓誌と日本古代の氏族系譜」専修大学 総合科目101「東アジア世界と日本の歴史1:日本の女官と東アジア」2011年5月(予定)/講演「臣の女」大学女性協会東京支部・国内奨学委員会共催講演会、2009年6月30日


リサーチ・アシスタント 窪田 藍(くぼた・あい) 日本古代史

 近況:日本古代の「危機管理」について研究している。具体的には、災異の対策を日本古代の「危機管理」の一例として位置づけ、「危機管理」の変遷を追うことを通じて、王権や律令国家形成の特質や画期を明らかにしたいと考えている。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:東アジア世界史研究センターにて主に日本における遣唐留学生や対外関係等に関する研究書・文献目録の作成(日本人研究者の文献)、日本の遣唐留学生に関する史料の収集・検討。公開講座・シンポジウム等の準備、年報の作成など。
 業績:【論文】「日本古代の「危機管理」と律令国家−八世紀「賑恤」・「賑給」を中心として−」『専修史学』第44号(2008年3月)pp.32−65、「『日本書紀』における「賜」に関する一考察」『専修史学』第48号(2010年3月)pp.88-124、「『異国牒状記』所載の「牒状」について―「文武天皇慶雲二年」の「牒状」の解釈を中心として―」『東アジア世界史研究センター年報』第5号(2011年3月)pp.165-188
【口頭報告】「古代東国の人口変動と災異」(地方史研究協議会第46回日本史関係卒業論文発表会・2005年4月16日)、「古代の人口変動と災異」(歴史学研究会日本古代史部会第6回卒業論文報告会・2005年7月30日)、「『日本書紀』における「賜」について」(日本書紀研究会12月例会・2007年12月27日)、「日本古代の勧農研究における動向とその資史料の所在」(歴史学研究会日本古代史部会第3回準備報告大会援助報告・2009年3月7日)
【翻訳】「唐「井真成墓誌」研究の総括」(共訳)『東アジア世界史研究センター年報』第1号(2008年3月)pp.115−121、「新たに発見された入唐日本人「井真成」墓誌とその初歩的研究」(共訳)『東アジア世界史研究センター年報』第2号(2009年3月)pp.161−165
【講義】専修大学総合科目101「東アジア世界と日本の歴史1」:「東アジア世界の中の交通と日本」(2011年6月・2回予定)
【その他】「日本古代史部会第6回卒業論文報告会報告要旨 古代の人口変動と災異」『歴史学研究月報』第551号(2005年11月)


リサーチ・アシスタント 多田麻希子(ただ・まきこ) 中国古代史

 近況:秦・前漢期の家族形態を、秦律・漢律に見える「室」「戸」「同居」という語を手がかりとして分析している。今後は子や奴婢といった家族、および家族周辺の存在にも視点を拡げて、検討したいと考えている。
 学位: 修士(歴史学) (現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:東アジア世界史研究センターにて、主に隋唐代における対外交渉史料の収集・整理と年表の作成。隋唐代の対外交渉や周辺諸国に関する、日本語研究文献の調査と目録の作成。公開講座・シンポジウム等の開催準備や年報の編集に関する事務作業。
 業績:【【論文】「秦・前漢初期における「室」「戸」「同居」をめぐる諸問題と家族」『専修史学』47号、2009年11月/【共訳注】「張家山漢簡『二年律令』訳注(五)−収律・襍律・錢律・置吏律・均輸律・傳食律−」『専修史学』39号、2005年11月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(六)−田律・□市律・行書律−」『専修史学』40号、2006年3月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(七)−復律・賜律・戸律−」『専修史学』41号、2006年11月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(八)−效律・傅律・置後律−」『専修史学』42号、2007年3月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(九)−爵律・興律・徭律−」『専修史学』43号、2007年11月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一〇)−金布律−」『専修史学』44号、2008年3月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一一)−秩律・史律−」『専修史学』45号、2008年11月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一二)−津關令−」『専修史学』46号、2009年3月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一三)−釈文校訂−」(『専修史学』47号、2009年11月)/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一四)−訳注補訂−」(『専修史学』48号、2010年3月)


任期制助手 大城 尊(おおしろ・たける) ドイツ近現代史

 近況:第一次世界大戦期ドイツにおける労働者運動を研究している。総力戦の銃後における住民生活と労働者文化への関心から、社会史・日常史・地方史などの方法を取り入れて考察を加えることが課題と考えている。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:日暮美奈子研究室および樋口映美研究室において科学研究費補助金基盤研究(B)「近代市民規範のポリティクス ―『社会改良』の複合的メカニズムに関する史的考察―」(課題番号:22320123、研究代表者:樋口映美専修大学文学部教授)関連の事務
 業績:【論文】:【論文】「第一次世界大戦期ドイツにおける民衆運動」『専修史学』47号(2009年11月)pp.1−23
【口頭報告】「ドイツ十一月革命の再検討 ―第一次世界大戦における反戦運動を中心に―」(専修大学歴史学会、2008年6 月21日)/「第一次世界大戦期ドイツにおける労働者運動 ―ライプツィヒにおける1917年4月ストライキを中心に―」(日本西洋史学会、2011年5月15日)





■2008年度・2009年度・2010年度任期制助手およびリサーチ・アシスタント

(50音順です。)
---伊集院葉子(日本古代史)
---小笠原強(中国近現代史)
---窪田 藍(日本古代史)
---小薗崇明(ジェノサイド・植民地・ナショナリズム研究)
---福島大我(中国古代史)

リサーチ・アシスタント 伊集院葉子(いじゅういん・ようこ) 日本古代史

 近況:日本古代における女官が、隋唐とは異なる特質をもって存在し、活躍し得たのはなぜなのかを、わが国の氏族制度との関連から研究している。国家意思形成過程から女性が排除されていった経過を明らかにするのが、当面のテーマである。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:東アジア世界史研究センターにて、東アジア世界史年表の作成、公開講座・シンポジウム等の準備、年報の作成、諸事務など。
 業績:【論文】「第宅とトジ――日本古代における行幸叙位時の「室」記載によせて――」『比較家族史研究』22号(2008年)pp.3−33/「女官から〈家夫人〉へ――六国史にみる貴族女性の公的地位――」『専修史学』46号(2009年3月)pp.34−78/「采女の外五位昇叙」『古代文化』62−1号(2010年)pp.112−122
【分担執筆】総合女性史研究会編『時代を生きた女たち――新・日本女性通史――』(朝日新聞出版、2010年)第3章第3節「家刀自の働き」pp.182−185
【口頭報告】「日本古代史料における「室」呼称について」(前近代女性史研究会、2007年7 月21日)/「女官の五位昇叙と氏」(歴史学研究会古代史部会準備報告会、2008年7月27日)/「女官の五位昇叙と采女、氏女」(古代史サマーセミナー安芸宮島、2008 年8月27日)/「臣の女――令制女官前史――」(前近代女性史研究会、2009年9月5日)/「奈良朝仏教と〈大乗〉をめぐる二つの接点――日本と唐、聖武と民衆――」(専修大学歴史学会、角田洋子氏報告に対するコメント、2010年6月19日)
【翻訳】「唐「井真成墓誌」研究の総括」(共訳)『東アジア世界史研究センター年報』第1号(2008年3月)pp.115−121/「新たに発見された入唐日本人「井真成」墓誌とその初歩的研究」(共訳)『東アジア世界史研究センター年報』第2号(2009年3月)pp.161−165
【講義・講演】講義「唐代宮人墓誌からみえてくる女官の生涯」「日本の古代女官とヒメマヘツキミの系譜――伊福吉部徳足比売臣墓誌から考える――」専修大学 総合科目101「東アジア世界と日本の歴史1:日本の女官と東アジア」2010年6月/講演「臣の女」大学女性協会東京支部・国内奨学委員会共催講演会、2009年6月30日


リサーチ・アシスタント 小笠原強(おがさわら・つよし) 中国近現代史

 近況:日中戦争期、日本軍占領下に成立していた汪精衛政権の実態について、同政権が実施した政策(主に水利政策を中心として)や政権幹部の動向、そして日本との関係より、調査を行なっている。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:東アジア世界史研究センターにおいて、中国語文献の調査とセンター関連の事務。
 業績:【論文】「汪精衛政権の水利政策―安徽省淮河堤修復工事を事例として―」(『中国研究月報』第716号、2007年10月)、「千葉県における関東大震災と現代―共同研究の概要と目的―」『専修史学』第45号、2008年11月)/「汪精衛政権行政院からみた政権の実態について―機構・人事面から―」『専修史学』第38号(2005年3月)、pp. 106-136
【口頭報告】「汪精衛政権の日本人顧問、職員」(日本現代中国学会第57回全国学術大会自由論題報告、2007年10月)、「汪精衛政権と興亜院」(東アジア近代史学会第90回例会、2008年3月)、「汪精衛政権におけるホウ山湖模範灌漑実験場接収問題−興亜院との交渉を中心に−」(東アジア近代史学会第13回研究大会自由論題報告、2008年6月)、「汪精衛政権の和平観―『周仏海日記』の検討を中心に―」(専修大学歴史学会大会報告、2009年6月)/「汪精衛政権行政院からみた政権の実態について―機構・人事面から―」専修大学歴史学会大会報告(2004年6月)、「汪精衛政権の水利政策―1940年を中心に―」民国史研究会報告(2005年6月)


リサーチ・アシスタント 窪田 藍(くぼた・あい) 日本古代史

 近況:日本古代の「危機管理」について研究している。具体的には、災異の対策を日本古代の「危機管理」の一例として位置づけ、「危機管理」の変遷を追うことを通じて、王権や律令国家形成の特質や画期を明らかにしたいと考えている。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:【論文】東アジア世界史研究センターにて主に日本における遣唐留学生や対外関係等に関する研究書・文献目録の作成(日本人研究者の文献)、日本の遣唐留学生に関する史料の収集・検討。公開講座・シンポジウム等の準備、年報の作成など。
 業績:「日本古代の「危機管理」と律令国家−八世紀「賑恤」・「賑給」を中心として−」『専修史学』第44号(2008年3月)pp.32−65
【口頭報告】「『日本書紀』における「賜」について」(日本書紀研究会12月例会・2007年12月27日)、 「日本古代の勧農研究における動向とその資史料の所在」(歴史学研究会日本古代史部会第3回準備報告大会援助報告・2009年3月7日)/「古代東国の人口変動と災異」(地方史研究協議会第46回日本史関係卒業論文発表会・2005年4月16日)、「古代の人口変動と災異」(歴史学研究会日本古代史部会第6回卒業論文報告会・2005年7月30日)、「日本古代の「危機管理」と律令国家−八世紀「賑恤」・「賑給」を中心として−」(2007年度専修大学歴史学会大会報告・2007年6月23日)
【翻訳】「唐「井真成墓誌」研究の総括」(共訳)『東アジア世界史研究センター年報』第1号(2008年3月)pp.115−121、「新たに発見された入唐日本人「井真成」墓誌とその初歩的研究」(共訳)『東アジア世界史研究センター年報』第2号(2009年3月)pp.161−165
【その他】「日本古代史部会第6回卒業論文報告会報告要旨 古代の人口変動と災異」『歴史学研究月報』第551号(2005年11月)


任期制助手 小薗崇明(こぞの・たかあき) ジェノサイド・植民地・ナショナリズム研究

 近況:現在の研究関心は1923年の関東大震災の時におきた虐殺事件である。特に重要だと考えているのは、その後における虐殺の記憶の継承は、誰に、どのようにされたのかを検討することであり、そこでは語られなかったことを模索しながら虐殺という圧倒的な暴力とは、どういうものかを考えることが必要であろう。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:新井勝紘研究室において科学研究費補助金基盤研究(B)「パーソナルメディアとしての軍事郵便と従軍日記研究」(課題番号18320013、研究代表者:新井勝紘専修大学文学部教授)関連の事務
 業績:【論文】「千葉のなかの関東大震災」『房総を学ぶ』東京成徳大学房総地域文化研究プロジェクト、2005年3月。/「一九〇〇年代の『婦女新聞』にみる<朝鮮>の女性―構成される他者/<良妻>論を背景に―」『専修史学』第44号、専修大学歴史学会、2008年3月。/「一九〇〇年代の『婦女新聞』にみる<日本>と<朝鮮>の子どもたち―構成される自己と他者/<賢母>論を背景に―」『文研論集』第51号、専修大学大学院、2008年3月。論文「地域における朝鮮人虐殺事件の記憶―千葉県八千代市高津・大和田新田・萱田を巡って―」『子どもが主役になる社会科』40号、千葉県歴史教育者協議会、2009年8月に刊行予定。/「「関東大震災朝鮮人犠牲者慰霊の碑」が語ること」『房総を学ぶ 5』、東京成徳大学房総地域文化研究プロジェクト、2009年中に刊行予定。
【書評・史料紹介】書評「関口すみ子著『国民道徳とジェンダー―福沢諭吉・井上哲次郎・和辻哲郎』」『民衆史研究』第75号、民衆史研究会、2008年5月。史料紹介「調査者とともにたどる関東大震災朝鮮人虐殺事件の地域@―高津・大和田新田・萱田を歩く―」『専修史学』第45号、専修大学歴史学会、2008年11月。
【研究報告】「関東大震災と八千代市」房総地域研究プロジェクト、2003年1月16日。「<良妻>と<賢母>の語られ方」房総地域研究プロジェクト、2007年2月16日。「1900年代の『婦女新聞』にみる<朝鮮>の女性−構成される他者/<良妻>・<賢母>を背景に―」専修大学歴史学会総会、2007年6月23日。報告「1900年代の『婦女新聞』にみる<朝鮮>認識―構成される他者/<良妻>・<賢母>を背景に―」民族関係のなかの朝鮮民族研究会、2008年3月28日。「調査者とともにたどる関東大震災虐殺事件の地域」第42回千葉県歴史教育研究集会(分科会:平和と民主主義)、2009年1月25日。「調査者とともにたどる関東大震災虐殺事件の地域」たのしい社会科交流会、2009年5月10日。
【講義・講演】講義「関東大震災と千葉」東京成徳大学日本伝統文化学科2年次必修授業「房総の文化」、2007年12月6日。講義「千葉のなかの関東大震災」東京成徳大学日本伝統文化学科2年次必修授業「房総の文化」、2008年12月11日。講演「千葉のなかの関東大震災」法政大学第二高等学校、2009年2月13日。


リサーチ・アシスタント 福島大我(ふくしま・たいが) 中国古代史

 近況:中国古代の社会における、国家と皇帝権力の正当性を探る事を試みている。その手がかりとして、郷里社会と皇帝権力と媒介として機能する種々の政策や法律文書の分析を行っている。
 学位: 修士(歴史学) (現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:東アジア世界史研究センターにて、主に隋唐代における対外交渉史料の収集・整理と年表の作成。隋唐代の対外交渉や周辺諸国に関する、日本語研究文献の調査と目録の作成。公開講座・シンポジウム等の開催準備や年報の編集に関する事務作業。
 業績:【論文】「前漢後半期における皇帝制度と社会構造の変質」『専修史学』42号、2007年3月
【共訳注】「張家山漢簡『二年律令』訳注(一)−賊律−」『専修史学』35号、2003年11月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(二)−盜律−」『専修史学』36号、2004年3月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(三)−具律−」『専修史学』37号、2004年11月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(四)−告律・捕律・亡律−」『専修史学』38号、2005年3月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(五)−収律・襍律・錢律・置吏律・均輸律・傳食律−」『専修史学』39号、2005年11月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(六)−田律・□市律・行書律−」『専修史学』40号、2006年3月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(七)−復律・賜律・戸律−」『専修史学』41号、2006年11月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(八)−效律・傅律・置後律−」『専修史学』42号、2007年3月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(九)−爵律・興律・徭律−」『専修史学』43号、2007年11月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一〇)−金布律−」『専修史学』44号、2008年3月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一一)−秩律・史律−」『専修史学』45号、2008年11月/「張家山漢簡『二年律令』訳注(一二)−津關令−」『専修史学』46号、2009年3月/【口頭報告】「瑞祥からみた漢代の皇帝と儒家思想」(歴史学研究会アジア前近代史部会、2002年10月例会)/「前漢の皇帝権力と社会政策」(歴史学研究会アジア前近代史部会、2005年10月例会)/「前漢後半期における皇帝制度と社会構造の変質」(2006年度専修大学歴史学会大会報告、2006年6月)/「前漢の徙民政策と「首都圏」形成」(歴史学研究会アジア前近代史部会、2008年12月例会)
【口頭報告要旨】「瑞祥からみた漢代の皇帝と儒家思想」『歴史学研究月報』518号、2003年2月
【その他】「2006年度歴史学研究会大会 古代史部会討論要旨」『歴史学研究』820号、2006年10月/「古代国家の秩序と観念(2008年度歴史学研究会大会 古代史部会主旨説明)」『歴史学研究』839号、2008年4月(※中村友一氏と共著)






■2007年度任期制助手

(50音順です。)
---小笠原 強(中国近現代史)
---川口智江(ドイツ近代史・地域史)
---小林孝秀(東アジア考古学・古墳時代)
---窪田 藍(日本古代史)
---小嶋常喜(インド近現代史)
---後藤康行(日本映画史・地域メディア)
---小林 風(日本近世史・流通史)
---膳 智之(中国古代の農業・経済と国家)


小笠原 強(おがさわら・つよし) 中国近現代史

 近況:日中戦争期、日本軍占領下に成立していた汪精衛政権の実態について、同政権が実施した政策(主に水利政策を中心として)や政権幹部の動向、そして日本との関係より、調査を行なっている。
 学位: 文学修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:東アジア世界史研究センターにおいて、中国語文献の調査とセンター関連の事務。
 業績:【論文】「汪精衛政権行政院からみた政権の実態について―機構・人事面から―」『専修史学』第38号(2005年3月)、pp. 106-136/【口頭報告】「汪精衛政権行政院からみた政権の実態について―機構・人事面から―」専修大学歴史学会大会報告(2004年6月)、「汪精衛政権の水利政策―1940年を中心に―」民国史研究会報告(2005年6月)


川口智江(かわぐち・ちえ) ドイツ近代史・地域史

 近況:19世紀前半のドイツにおける社会問題を地域史という視点から捉えることを試みている。具体的には、西南ドイツ諸邦における中間権力の排除をめぐる社会運動、および大衆貧困と海外移民の問題について研究を進めている。
 学位: 文学博士(歴史学)
 業務内容:歴史学研究センターにおける公開講座および国際シンポジウムの開催準備。刊行物(年報、会報、資料・史料集等)の編集。フランス革命文献目録の作成(ドイツ語文献担当)・蔵書管理。ベルンシュタイン文庫調査の研究者受入準備等。
 業績:【論文】「三月前期の反体制運動―『ヘッセンの急使』をめぐって―」『西洋近現代史研究会会報』第13号(1999年)pp. 6-8/「三月前期のプロイセン領ザクセン州 ―自由主義運動に関する研究動向について―」『専修史学』第32号(2001年)pp. 137-169/「移民とゲマインデ―19世紀前半のヘッセン‐ダルムシュタットの事例から―」『現代史研究』第49号(2003年)pp. 25-42/「三月前期の革命家―ヘッセン大公国のヴァイディヒ牧師を中心に―」『専修史学』第36号(2004年)pp. 35-58「ライン・マイン地域における結社運動とブルシェンシャフト運動」西川正雄、青木美智男監修『近代社会の諸相―個・地域・国家―』(ゆまに書房 2005年)pp. 137-164/「地域と権力 ―ヘッセン大公国の1848/49年革命―」(伊藤定良、平田雅博監修『近代ヨーロッパを読み解く―帝国・国民国家・地域―』ミネルヴァ書房 2007年出版予定) 【翻訳】ロイド・クレーマー「フランス革命と近代的ナショナリズムの誕生」『フランス革命と日本・アジアの近代化』第3号(2006年)pp. 119-130/リラ・ムカジー「ヨーロッパ史におけるフランス革命の諸条件」『フランス革命と日本・アジアの近代化』第4号(2007年)pp. 57-65 【口頭報告】「ドイツ三月前期の反体制運動―『ヘッセンの急使』―」西洋近現代史研究会 サマーセミナー報告(1998年8月)/「三月前期ヘッセンの反体制運動―ビューヒナーとヴァイディヒを中心に―」専修大学 歴史学会大会(2000年6月)/「ウィーン体制下におけるヘッセンの反体制運動」日本西洋史学会 第51回大会(2001年5月)/「三月前期ドイツの大衆貧困と移民」専修大学 歴史学会大会(2003年6月)/「山根徹也『パンと民衆』」(書評報告)歴史学研究会・近代史部会/西洋近現代史研究会(2004年3月)/「ヘッセン大公国の1848/49年革命」近現代史研究会 7月例会(2006年7月)
 教歴:【学部講義】総合科目T「東アジアの前近代の政治・文化・社会と近代への予兆」において「ヨーロッパの近代とアジア」を担当(2005年12月に3回:テーマ「フランス革命とナショナリズム」「ナポレオン戦争とドイツ国民の形成」「ドイツの国民形成と記念碑」)/総合科目T「東アジアの前近代の政治・文化・社会と近代への予兆」において「ドイツとアジア」を担当(2006年10月〜11月に3回:テーマ「日本の近代とヨーロッパ」「 国民の覚醒‐『ドイツ』国民の場合」「国民の形成−国民形成の道具−」)/総合科目Tで2回担当(2007年11月予定)


小林孝秀(こばやし・たかひで) 東アジア考古学・古墳時代

 近況:墓制・地域間交流からみた古墳時代東国社会の実態解明を試みるとともに、日本の古代国家形成に関する評価との比較、総合化を目指し、研究を進めている。その際、東アジアの情勢、特に朝鮮半島内の動向や日本列島との関係を考慮し、当時の交流や交易活動、渡来人・渡来系文物の評価についても検討を加えていきたいと考えている。
 学位: 修士(歴史学) (現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:東アジア世界史研究センターにて主に朝鮮半島における遣唐留学生や対外関係等に関する研究書・文献目録の作成(朝鮮半島を対象とした韓国人・日本人研究者の文献)、朝鮮半島の遣唐留学生に関する史料の収集・検討。公開講座・シンポジウム等の準備、年報の作成など。
 業績:【論文】「剣崎長瀞西遺跡27・35号墳出土須恵器の検討」『剣崎長瀞西5・27・35号墳』(専修大学文学部考古学研究室2003年3月)pp.79-85/「矢作川上流域における横穴式石室の変遷−滝1号墳の位置づけ−」『勘八2号墳・滝1号墳』(豊田市教育委員会・駒澤大学考古学研究室2003年3月)pp.105-114/「根岸古墳出土遺物について」『川崎市文化財調査集録』第38集(川崎市教育委員会2003年3月,共著)pp.53-58/「常陸南部における横穴式石室の系譜と地域性」『専修考古学』第10号(専修大学考古学会2004年12月)pp.199-218/「上野における横穴式石室葬送儀礼の変化−群集墳の事例を中心として−」『古文化談叢』第52集(九州古文化研究会2005年1月)pp.77-96/「上野における羨道部に区画を有する横穴式石室の検討」『駒澤考古』第30号(駒澤大学考古学研究室2005年5月)pp.39-48/「常陸高崎山西2号墳の横穴式石室に関する再検討−関東における横穴式石室導入の評価をめぐって−」『茨城県考古学協会誌』第17号(茨城県考古学協会2005年5月)pp.113-126/「刳り抜き玄門を有する横穴式石室の比較検討−下野の事例とその評価をめぐる基礎的作業−」『専修考古学』第11号(専修大学考古学会2005年12月)pp.83-100/「関東における横穴式石室の特質と朝鮮半島への視座」『第6回大学考古学研究交流会発表要旨』(大学考古学研究交流会2007年6月)pp.21-28/【報告書】『剣崎長瀞西5・27・35号墳』(専修大学文学部考古学研究室2003年3月、分担執筆)/『勘八2号墳・滝1号墳』(豊田市教育委員会・駒澤大学考古学研究室2003年3月,分担執筆)/『山名伊勢塚古墳発掘調査概報(2)』(専修大学文学部考古学研究室2004年12月、共著)/『形部遺跡』(土浦市教育委員会2005年9月,共同編集・写真レイアウト)/『山名伊勢塚古墳発掘調査概報(3)』(専修大学文学部考古学研究室2005年12月,共著)【翻訳】李漢祥「伽耶の装飾大刀の変遷と画期」『古代武器研究』第7号(古代武器研究会2006年12月)pp.58-69/【口頭報告】「関東における横穴式石室の特質と朝鮮半島への視座」第6回大学考古学研究交流会(2007年6月)/「関東の横穴式石室にみる地域的特性−北武蔵の動向とその系譜をめぐって−」専修大学歴史学会40周年記念大会(2007年6月)/【研究助成】平成17年度(2005年度)笹川科学研究助成(財団法人日本科学協会)「横穴式石室からみた国家形成期の東国における地域間交流」研究代表者(研究番号:17-020)。


窪田 藍(くぼた・あい) 日本古代史

 近況:日本古代の「危機管理」について研究している。具体的には、災異の対策を日本古代の「危機管理」の一例として位置づけ、「危機管理」の変遷を追うことを通じて、王権や律令国家形成の特質や画期を明らかにしたいと考えている。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:東アジア世界史研究センターにて主に日本における遣唐留学生や対外関係等に関する研究書・文献目録の作成(日本人研究者の文献)、日本の遣唐留学生に関する史料の収集・検討。公開講座・シンポジウム等の準備、年報の作成など。
 業績:【口頭報告】「古代東国の人口変動と災異」(地方史研究協議会第46回日本史関係卒業論文発表会・2005年4月16日)、「古代の人口変動と災異」(歴史学研究会日本古代史部会第6回卒業論文報告会・2005年7月30日)、「日本古代の「危機管理」と律令国家−八世紀「賑恤」・「賑給」を中心として−」(2007年度専修大学歴史学会大会報告・2007年6月23日)【その他】「日本古代史部会第6回卒業論文報告会報告要旨 古代の人口変動と災異」『歴史学研究月報』第551号(2005年11月)


小嶋常喜(こじま・のぶよし) インド近現代史

 近況:インドの社会運動・民衆運動について研究していくなかで、私の前におおきく立ちはだかってきたのが「植民地支配とは何か」という問いです。「他者」支配からのナショナルな解放というだけでは解決されない植民地支配とその遺産、もしくは世界各地で現在も継続する植民地主義について、民衆運動の視点から考えていきたいと思っています。
 学位: 歴史学修士(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:歴史学研究センターにおける諸々の業務
 業績:【論文】「モーラル・エコノミー」の死角―インドの農民運動とメヘター報告(1920年)―」『専修史学』42号(2007年3月)pp. (1)-(34)/「コロニアル言説の受容と内面化の過程―植民地期インドにおける『カースト』の構築と『農民運動』の形成」(西川正雄・青木美智男 監修『近代社会の諸相 ―個・地域・国家―』ゆまに書房 2005年)pp. 247-275.


後藤康行(ごとう・やすゆき) 日本映画史・地域メディア

 近況:昭和戦時期における日本の「映画工作」、『中川村青年会報』の分析という2つを軸に研究を行っている。さらに業務で従事しているパーソナルメディアについても、現在調査を進めている。
 学位: 修士(歴史学)(現在、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程在籍)
 業務内容:新井勝紘研究室において科学研究費補助金基盤研究(B)「パーソナルメディアとしての軍事郵便と従軍日記研究」(課題番号18320013、研究代表者:新井勝紘専修大学文学部教授)関連の事務
 業績:【【論文】「日中戦争期の華北映画事情―「時代劇映画」の流行―」『専修史学』第39号(2005年11月)pp. 69-92/「中華電影の「映画工作」に関する一考察―「消極的工作」から「積極的工作」へ―」『メディア史研究』第20号(2006年5月)pp. 141-158/「『映画工作』研究の方法論―上海租界における日本映画の上映から考える―」『東アジア近代史』第10号(2007年6月発行予定)/「ある青年会の会報を読む―明治末期から昭和初期にかけて発行された『中川村青年会報』―」『白山史学』第43号(2007年4月)pp. 65-81 【共同研究】専修大学大学院日本近代史新井勝紘ゼミナール「廻覧雑誌『さけび』を読み込む(第一回)―戦前・戦後四四年続いた東京・大森の同人誌」『専修史学』第35号(2003年11月)pp. 161-187 【共同調査記録】東洋大学文学部史学科渡辺新ゼミナール「袖ケ浦市郷土博物館における史料調査合宿」『袖ケ浦市史研究』第10号(2002年3月)pp. 150-155
 教歴:【学部講義】総合科目にて2回講義を担当(9月27日、10月4日予定)


小林 風(こばやし・しなど) 日本近世史・流通史

 近況:江戸東郊地域における肥料利用と農産物との関係性の分析、江戸西郊地域の農業経営に占める下肥利用・販売の特質の分析
 学位: 文学博士(歴史学)
 業務内容:歴史学研究センターにて、日本におけるフランス革命情報関係史料の調査・収集
 業績:【論文】「武蔵国・相模国における御殿・御茶屋の機能」(『専修史学』29号 1998年)/「江戸のリサイクル―下肥値下げ運動―」(林英夫・青木美智男編集代表『事典しらべる江戸時代』柏書房 2001年、pp. 671-683)/「幕府文政改革前における在地支配の動向―『東海道神奈川宿本陣石井順孝日記』を事例に―」『専修史学』36号(2004年)/「近世後期江戸周辺地域における下肥流通の変容−天保・弘化期の下掃除代引下げ願と議定を中心に−」『専修史学』38号(2005年)/「暮らしと政治を記録する江戸の小商人−忘れてはならないことを記録した『自分覚之事』の紹介」(西川正雄・青木美智男監修『近代社会の諸相−個・地域・国家−』ゆまに書房、2005年) pp. 23-50/「寛政期の下肥値下げ運動と下肥流通」(青木美智男編『日本近世社会の形成と変容の諸相』 ゆまに書房 2007年) pp. 53-140 【共同校訂と解説】青木美智男編『東海道神奈川宿本陣石井順孝日記』1(ゆまに書房 2001年)/青木美智男編『東海道神奈川宿本陣石井順孝日記』2(ゆまに書房 2002年)/青木美智男編『東海道神奈川宿本陣石井順孝日記』3(ゆまに書房 2003年)/「文政・天保期、一江戸小商人の生活記録―『自分覚之事』―」(青木美智男編『文政・天保期の史料と研究』ゆまに書房 2005年、pp. 57-101, 127-139)
 教歴:【学部講義】総合科目にて2回講義を担当(9月27日、10月4日予定)


膳 智之(ぜん・ともゆき)

 近況: 編「戸」の意義と対象、労働単位としての農業経営実態、そしてそれらの把握・行政と国政との支配構造上関連性について、さらに、慣習法的規制と族的結合、 調停的権能としての国家の権力伸張過程について考察している。
 学位: 修士(文学)(現在、専修大学大学院博士後期課程在籍)
 業務内容:歴史学研究センターにおけるHP・電子機器類の保守・管理等
 業績:【論文】「『呂氏春秋』に看る農業経営規模について」『専修史学』第36号(2004年3月) pp. 77-103 【共訳】専修大学『二年律令』研究会「張家山漢簡『二年律令』訳注(一)賊律」『専修史学』第35号(2003年11月)pp. 106-160/同研究会「張家山漢簡『二年律令』訳注(二)盗律」『専修史学』第36号(2004年3月)pp. 104-141/同研究会「張家山漢簡『二年律令』訳注(三)具律」『専修史学』第37号(2004年11月)pp. 123-181/同研究会「張家山漢簡『二年律令』訳注(四)告律・捕律・亡律」『専修史学』第38号(2005年3月)pp. 163-227/同研究会「張家山漢簡『二年律令』訳注(五)収律・襍律・錢律・置吏律・均輸律・傳食律」『専修史学』第39号(2005年11月)pp. 93-171/同研究会「張家山漢簡『二年律令』訳注(六)田律・市律・行書律」『専修史学』第40号(2006年3月)pp. 45-99/同研究会 「張家山漢簡『二年律令』訳注(七)復律・賜律・戸律」『専修史学』第41号(2006年11月)pp. 99-184/同研究会「張家山漢簡『二年律令』訳注(八)效律・傳律・置後律」『専修史学』第42号(2007年3月)pp. 223-264. 【口頭報告】「『呂氏春秋』に看る農業技術と個別経営規模について」(2003年度専修大学歴史学会大会・2003年6月21日)/「『呂氏春秋』に看る農業技術と経営規模について」(歴史学研究会アジア前近代史部会 2003年度10月部会・2003年10月18日)/「中国古代に於ける穀物価格と政策」(歴史学研究会アジア前近代史部会2005年度4月例会・2005年4月25日)/「中国古代に於ける農時禁止事項と秦漢律」(呂氏春秋研究会2006年5月14日)/ 「中国古代の穀物と価格」(歴史学研究会アジア前近代史部会2006年度12月例会・2006年12月16日) 【その他】「呂氏春秋に看る農業経営規模について」『歴史学研究月報』第534号 (2005年3月) pp. 8-11.


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