専修人の本_2014年度

決めて断つ
決めて断つ
発売日 2015.03.21
著 者 黒田博樹・著(平9商)
発 行 ワニ文庫
価 格 本体888円+税
広島東洋カープ復帰で日米の球界を驚かせた黒田博樹さん(平9商)の著書『決めて断つ』が、新たに文庫本として3月に発売された。黒田さんの哲学がつまった一書。
同書は、ドジャースからFAとなった2011年に、一度は広島復帰を決断しながらも最終的にはヤンキースを選んだ経緯などを書き、12年に発売された。
文庫化にあたり、最ファンが知りたい広島東洋カープ復帰決断の心情をはじめ、元チームメートの証言など約50ページにわたって大幅に加筆した。
専大時代の様子も存分に描いている。上宮高(大阪市)で控え投手だったが、大志を抱いて専大の門をくぐりエースピッチャーとして開花、神宮で大学生のなかで初めて150kgをマーク。ここでの努力や経験が黒田さんの原点だ。
図解&事例で学ぶイノベーションの教科書
図解&事例で学ぶイノベーションの教科書
発売日 2015.03.21
著 者 池本正純・監修 【経営学部教授】
発 行 マイナビ
価 格 本体1480円+税
現代はイノベーションの時代。ビジネスの世界のさまざまな局面でイノベーションの必要性が叫ばれている。しかし、イノベーションについて学ぶ最適の入門書は今まであまりなかった。本書はその穴を埋めてくれる待望のものだ。
「イノベーション」という言葉が使われるようになった経緯や歴史的背景、現在に至るまでどのような意味を込めて語られてきたのかが分かりやすく解説されている。しかも、さまざまなイノベーションの事例がふんだんに紹介され、効果的な図解により理論的視点からの整理も行われている。経営学を学んでいる学生にとっても、ビジネスの現場で具体的にイノベーションを担おうとしている方たちにとっても、うってつけの入門書だ。著者=カデナクリエイト監修者(いけもと・まさずみ)=経営学部教授。主な担当は企業家論。
江戸東京 四季の花を撮ろう
江戸東京 四季の花を撮ろう
発売日 2015.03.19
著 者 萩野矢慶記・著(昭36商経)
発 行 日本カメラ社
価 格 本体1850円+税
「旅」をテーマに世界各地の景色を撮り続けているフォトグラファーの萩野矢慶記さん(昭36商経)が、東京に咲く花にスポットを当て、「花の都江戸東京」の魅力を伝える一冊を刊行した(A4変判、オールカラー、131ページ)。
都内を隅々まで歩いて撮影した画像から、雄大に咲き乱れる名所を選別。千鳥ヶ淵のサクラ(春)からはじまり、高幡不動尊のアジサイ(夏)、旧芝離宮恩賜公園のヒガンバナ(秋)、上野恩賜公園のフユボタン(冬)など、45種類の花を掲載している。撮影意図や使用したレンズ、シャッタースピードといったデータだけでなく、撮影場所の歴史や由来などの解説も書かれており、観光や散策にも活用できる。
巻頭の「江戸東京花の撮り方」では、プロの視点から、良い写真の撮り方をレクチャー。花の美しさを満喫し、同時に花の撮影を楽しむコツを紹介している。
現代青森県の政治(上) 1945〜1969年
現代青森県の政治(上) 1945〜1969年
発売日 2015.03.15
著 者 藤本一美・著 【法学部名誉教授】
発 行 志學社
価 格 本体2500円+税
本書は戦後から高度経済成長期における青森県の政治、社会動向を一年ごとに分析、従来の青森研究と比較して裾野を広げて分析しているのが特色である。
上巻では、(1)津島知事から竹内知事の県政運営(2)国政選挙や知事選挙、各種地方選挙の結果(3)県議会の動向(4)社会的事象 などが扱われている。
この中では、リンゴの県経済への影響力の大きさを示す一例として〝リンゴ税〞( リンゴ取引税)を取り上げている。国の税制改革で廃止されたが、戦後間もない一時期に県財政はこの貴重な財源に支えられ黒字であった。
著者は2014年春に本学を定年退職、生まれ故郷の青森県五所川原市に帰郷し、「青森県の政治に疎かった」と反省。「青森県の政治史を解明してみることにした」と語っている。
続けて中巻、下巻を出版する予定。著者(ふじもと・かずみ)­=専修大学名誉教授、元法学部教授。専門は、米国と日本の現代政治。
Think Ahead―トップスポーツから学ぶプロジェクト思考―
Think Ahead―トップスポーツから学ぶプロジェクト思考―
発売日 2015.03.16
著 者 久木留毅・著 【文学部教授】
発 行 生産性出版
価 格 本体1800円+税
本書では、華々しく取りざたされているトップスポーツの水面下での動向が、「情報」と「戦略」というキーワードのもとに網羅されている。さらに、トップスポーツに関する最先端のさまざまな事例を紹介し、「情報」と「戦略」の重要性について考えていく。
半世紀ぶりに東京で開催されるオリンピック・パラリンピックは、日本が「情報」という武器を活用したうえで戦略を立て、アジアや世界のリーダーになれる最大の機会である。このことを理解したうえで2020年を迎えることが必要である。
一方、大きく揺れ動く組織と制度改革に向けた戦いも繰り広げられている。その中で時代の半歩先を見据えて歩んでいくためには、情報を有効に活用して、「戦略」をもって考えることが求められる。
著者(くきどめ・たけし)=文学部教授。主な担当はスポーツ情報戦略論。
書き込み式でやり直す!中学3年分の英語
書き込み式でやり直す!中学3年分の英語
発売日 2015.03.14
著 者 三浦弘・監修【文学部教授】
発 行 宝島社TJムック
価 格 本体980円+税
5年後の東京五輪・パラリンピックへの備えのためか、接客業をはじめとして英語学習のやり直しがブームとなっている。本書は、長年英語に触れていない社会人や英語が苦手な学生が、英会話学習の骨格となる中学英語文法の記憶を呼び覚ますためのドリル教材である。英文は「主語+動詞」で始まるという意識を身につけるため、文中の空所に代名詞や短縮形を書き込み、付録のリスニングCDを使って発音する。効率よく学習できる。
 従来の読んで理解する教材ではない。文法の説明はコラム記事だけ。例文はすべてすぐに使える会話表現であり、それも短文になっている。一文ずつ、アメリカ人の話すCDを聴いたら一時停止。そして、テキストを見ないで繰り返して言ってみる。この「短文逐次リピーティング練習」により、だれでも短期間で基本英会話がマスターできる。
監修者(みうら・ひろし)=文学部教授。主な担当は、英語の音声と歴史。
削り屋
削り屋
発売日 2015.03.06
著 者 上野歩・著(昭63文)
発 行 小学館文庫
価 格 本体650円+税
小説すばる新人賞受賞作家の上野歩さん(昭63文)が、手作業で切削加工を行う職人の世界を描いた。コンピューターによる機械削りが主流の中で、若い主人公は五感を研ぎ澄ませ、腕を磨いていく。技能五輪全国大会に出場するまでに成長した彼は、果たして頂点に立てるのか――。
巻末の「謝辞」の最後に盟友として株式会社NCネットワークの社長、内原康雄さん(昭63経営)の名前がみえる。本書は2012年10月から約1半年にわたってNCネットワークのWEBサイトに連載された『KEZURIYA 削り屋』を加筆改稿。学生時代、よく二人で小説や映画について議論したという校友2人のタッグによって生み出された。
中小製造業をネットワークで結び、大手企業との橋渡しをする内原さんがバックアップしているだけに、町工場に息づく職人技の奥深さ、ものづくりに対する誇りが描かれている。
憲法を使え!
憲法を使え!
発売日 2015.03.06
著 者 田村理・著 【法学部教授】
発 行 彩流社
価 格 本体1900円+税
国民に不利益を与えることは「絶対にあり得ない」。
首相が理由を示さずその種の発言を繰り返すとき、国民が求められていることは、それを「信じる」か「信じない」かの二者択一だ。
そして、二者択一は、政治にも社会にも分断をもたらす。分断する日本は「決められない政治」か「独裁」かに大きく振れる。
そんな政治の現実を、特定秘密保護法や共通番号制などの議論にもふれながら描きつつ、この分断から脱する方法を実は日本国憲法が提示していることを本書は示している。
理由もなく「信じる」ことを求められ、分断された私たちの現状に不安を感じる人に読んでもらいたい。
著者 (たむら・おさむ)=法学部教授。主な担当は、 憲法人権保障論。
変化する中国の小売業
変化する中国の小売業 小売業態の発展プロセス
発売日 2015.02.01
著 者 楊陽・著 【経営学部助教】
発 行 専修大学出版局
価 格 本体2400 円+税
本書は、中国の小売業の発展について、とくに小売業態(販売方法・営業形態)の多様化がなぜ、どのようにして引き起こされ、その現状がどのようになっているかを明らかにしている。
特徴としては、先進国に共通する小売業態概念の再検討をはじめ、中国特有の業態多様化の仕組みを解明し、さらには新興国の小売市場での小売業態開発への示唆も行っている。
先行研究の活用や消費者アンケートによる実証分析だけでなく、長年にわたり複数の経営者やコンサルタントの方々にインタビュー調査を行い、中国での小売市場における業態の多様化について経営者の取り組みの現状や課題を浮き彫りにしている。
専門分野の研究者だけでなく、中国のビジネスや消費文化について関心をもつ方々にも、ぜひ一読を薦めたい。
著者(よう・よう)= 経営学部助教。主な担当は、ビジネス研究。
武力紛争における国際人権法と国際人道法の交錯
武力紛争における国際人権法と国際人道法の交錯
発売日 2015.02.01
著 者 高嶋陽子・著 【法学部教授】
発 行 専修大学出版局
価 格 本体3200円+税
内戦やテロリズムが多発する中で、国際司法の場でも国際人権法と国際人道法の適用をどうするかが議論されている。
各地の民族紛争・内戦の犠牲者保護や、いわゆる「対テロ戦争」におけるテロリストの扱いなどをめぐって、国際人権法と国際人道法のいずれの法が適用されるのか。
また、両法が適用されるとすれば、適用関係は何か。その内容に抵触が生じる場合、いずれの法が優先するのであろうか。
本書は、その交錯について理論・規定構造・適用事例を再検討し、法的基盤の観点から多角的に捉えなおす一冊。
(たかしま・ようこ)=法学部助教。主な担当は、法学入門ゼミナールI、外国書講読I、II。
お江戸離婚ものがたり
お江戸離婚ものがたり
発売日 2015.02
著 者 高木侃・監修 【本学大学史編集主幹(元法学部教授)】
発 行 主婦の友社
価 格 本体1000円+税
東慶寺(神奈川県鎌倉市)などに現存する三くだり半(江戸時代の離縁状)を基に、漫画家・川嶋すずさんが実際にあった江戸時代の7件の離婚物語を漫画で描いた一冊。三くだり半研究の第一人者である高木侃元法学部教授が監修に携わり、江戸庶民の離婚に対する考え方をうかがうことができる。
高木元教授は東慶寺とともに江戸幕府公認の縁切り寺であった満徳寺(群馬県太田市)の資料館で館長を務め、現在は名誉館長。半世紀近くにわたって「三くだり半と縁切り寺」の研究に取り組んできた。
5月16日から全国でロードショー公開される映画『駆込み女と駆出し男』(原案井上ひさし著『東慶寺だより』)でも縁切り寺の監修を担当するなど、精力的に活動している。
監修者(たかぎ・ただし)=本学大学史編集主幹(元法学部教授)。専門は日本法制史。
石の物語
石の物語
中国の石伝説と『紅楼夢』『水滸伝』『西遊記』を読む
発売日 2015.01
著 者 廣瀬玲子・訳 【文学部教授】
発 行 法政大学出版局
価 格 本体4800円+税
中国の小説として日本人にもなじみのある『紅楼夢』『水滸伝』『西遊記』。この三つの物語はすべて石から始まっている。
『西遊記』では、孫悟空が天地の霊気を受けた石から生まれる。『水滸伝』では、石碑の下に封印されていた百八の魔星が解き放たれ、豪傑たちとして梁山泊に結集する。『紅楼夢』はというと、天界の巨石が小さな玉となって人間界に下り、天界にもどって自らの経験を伝えた話という設定になっている。
なぜ石なのだろうか。実はその背景には石にまつわる古代以来の多様な伝説が存在するのである。信仰の対象となった石、厄よけの石、音を出す石、もの言う石など不思議な石たちが紹介される第二章「石の神話辞典」は単独で読んでもおもしろい。
石のシンボリズムを通して中国文化の深層と文学研究の魅力が味わえる楽しい一冊。著者はジン・ワン。 
訳者(ひろせ・れいこ)=文学部教授。主な担当は「中国文学史」。
毛の力
毛の力
発売日 2014.12.10
著 者 山口ミルコ・著(昭63文)
発 行 小学館
価 格 本体1300円+税
大手出版社の編集者として20年、数々のベストセラーを世に送り出した山口ミルコさん(昭63文)は、会社を退職後に発覚した乳ガンの治療のため全身の毛を失った。毛のない生活は、著者に新たな生活感、生き方をもたらす。
編集者時代の激務から一転、おだやかな暮らしを送る中で、自分の名前ミルコ(ミールはロシア語で世界、平和の意)のルーツであるロシアへ旅立つことを決意。
極寒のハバロフスク、そして先住民族ウデヘの住む村と「毛皮のために命を狙われた」クロテンを追う。そこで、人間と動物や自然との関係、あらゆる生物の命のつながはりに思いを馳せる…。
話題となった闘病記『毛のない生活』から2年、新作『毛の力』では、著者のささやかだが深い発見の数々が、しなやかに綴られている。
古代の女性官僚 女官の出世・結婚・引退
古代の女性官僚 女官の出世・結婚・引退
発売日 2014.11.20
著 者 伊集院葉子・著 【文学部非常勤講師】
発 行 吉川弘文館
価 格 本体1800円+税
日本に律令制が導入され、新しい国家づくりが進んだ8世紀頃、中央・地方の豪族から多くの女性が都に出仕し、力を発揮した。宮廷で天皇の政務と日常生活を支えた女官=女性官僚の仕事や生活とは? 古代の女官を研究する著者が「律令制下の行政システムの一端を担って働いた女官たちわいしょうの存在を矮小化することはできない」(「エピローグ」より)と、彼女たちの役割をひもとく。
本書は官撰史書である六国史や古文書、木簡などから析出した1000人以上の女官の記述を基に、律令女官の制度と実態を復元し、ライフコースを描き出している。出仕ルートから始まり、配属や日常業務、出世、俸給、結婚、引退や死に至るまで、女官の生涯をたどる。
著者(いじゅういん・ようこ)=文学部非常勤講師。主な担当は、日本古代の国家と宗教
三くだり半と縁切寺
三くだり半と縁切寺
発売日 2014.11.12
著 者 高木侃・著 【本学大学史編集主幹(元法学部教授)】
発 行 吉川弘文館
価 格 本体2400円+税
帯には「夫を追い出す女房もいた」。三行半で書かれた江戸時代の離縁状 三くだり半 は女性の地位の低さの象徴などではなく、実際は女性からも離縁を要求できたと明かす。
著者は群馬・太田市立縁切寺満徳寺資料館の館長を務め、現在は名誉館長。満徳寺は鎌倉の東慶寺と並ぶ有名な縁切寺で、大学院の修士論文でテーマに選んで以来、半世紀近く江戸時代の離婚事情を研究してきた。
本書では、夫からの一方的な離婚宣告書ではなく、協議離婚に近い「熟談離婚」だった――と史料をもとに三くだり半を解説。妻からの離婚請求手段の一つだった縁切寺への駆け込みについても詳述する。
原本(講談社現代新書)は1992年に刊行。研究の進展に寄与し続ける良書として復刊された。作家・井上ひさしが『東慶寺花だより』を執筆するきっかけとなった書でもある。
著者(たかぎ・ただし)=本学大学史編集主幹(元法学部教授)。専門は日本法制史。
基本原理から読み解く租税法入門
基本原理から読み解く租税法入門
発売日 2014.10
著 者 増田英敏・編著 【法学部教授】
発 行 成文堂
価 格 本体2400円+税
本書は、中堅・若手の租税法学者が執筆した租税法の入門書である。
難解なイメージの租税法を分かりやすく学べるように編集した『はじめての租税法』(増田英敏/林仲宣編著、2011 年、成文堂)の後継の本として出版された。
前作の分かりやすさを継承しつつ、基本原則である租税公平主義と租税法律主義の視点から俯ふ瞰かん的、体系的に理解できるようにバージョンアップを図った。
「第1章 租税法の基礎理論」から「第10 章 租税手続法の論点」までの10 章構成。各章の冒頭には教授と学生による会話形式でその章で学ぶ内容を明示したほか、随所にコラムや図表を配置するなど、読者が興味を持って読み進めることができるような工夫がなされている。
法律のトレーニングを本格的に受けていない読者も、租税体系を学ぶことができる一冊だ。
編著者(ますだ・ひでとし)=法学部教授。主な担当は、租税法。
地域マーケティングの核心
地域マーケティングの核心
発売日 2014.10
著 者 石川和男ほか編著 【商学部教授】
発 行 同友館
価 格 本体2400円+税
近年、地域産業の衰退によって人口が都市部に集中する傾向が見られる。人口減少時代に突入し、自治体の存続が危ぶまれている地域も存在している。
しかし、地域を客観的な視点で見つめ直してみると、それぞれの地域で育まれた唯一無二の資源が遍在している。本書では、地域マーケティングや地域ブランドに関する概念を踏まえながら、地域の資源を活用した活性化策や人々に支持され続ける地域づくりのあり方について述べている。
編著者は、佐々木茂(高崎経済大学教授)、石川和男(専修大学商学部教授商学基礎)、石原慎士(石巻専修大学経営学部教授=地域経営論)だが、多様な分野から多角的に議論していく必要性に鑑み、法学、地域政策、リスクマネジメント、自然科学の研究者も執筆に加わっている。石巻専大の三森敏正経営学部教授と鈴木英勝理工学部准教授が執筆分担者として参加している。
契約書式実務全書〔第2版〕(全3巻)
契約書式実務全書〔第2版〕(全3巻)
発売日 2014.10
著 者 良永和隆・編著 【法科大学院教授】・大村多聞・佐藤正俊
発 行 ぎょうせい
価 格 各巻本体1万円+税
あらゆる種類の契約書の書式例(全3巻で約700)とともに、契約書作成のためのノウハウを詳細に解説した実務書である(今回先行発売された第1巻が一般民事、第2巻が企業法務、第3巻が知的財産権や渉外法務にそれぞれ対応している)。
実務家必携の書として好評を得ていた旧版の6年ぶりの改訂版であり、この間の法改正や実務の動きに対応させ、近時、必要性が高まっている外国人労働者の雇用、インターネット、高齢者関係、国際取引などの書式例も加え、内容を充実させている。各分野の実務に精通した弁護士を執筆陣とし、最新の契約実務を知ることができる本として有益である。
各分野の実務に精通した弁護士を執筆陣とし、最新の契約実務を知ることができる本として有益である。
編著者(よしなが・かずたか)=法科大学院教授。主な担当は「民法I(財産法システムI)」。
女子会のお作法
女子会のお作法
発売日 2014.09.30
著 者 KENJI著(平19経済)
発 行 産学社
価 格 本体1200円+税
年400回以上の女子会に参加し、「日本一女子会に呼ばれる社長」「汚ブス研究家」としてテレビなどで活躍するKENJIさん(本名=荒井健治・平19経済)の著書。
芸能事務所でマネジメント業務などを経験し、現在は_スリースマイル代表取締役としてメディアプロモーションやビジネスマナー研修などを行うKENJIさんが、人に愛される、信用されるセルフプロデュース術を伝授。「女子会」「恋愛」「ビジネス」「プライベート」のシーン別に、〝汚ブス〟(汚=思いやりのない人、ブ=ブスッとした表情の人、ス=隙だらけの人)にならないための39か条を紹介する。
古代日本の勝者と敗者
古代日本の勝者と敗者
発売日 2014.09.18
著 者 荒木敏夫・著【文学部教授】
発 行 吉川弘文館
価 格 本体2600円+税
敗者から日本史を読み解く「敗者の日本史」(全20巻)の第4巻。藤原氏との政治抗争に負け続け、歴史の表舞台から消えた有力氏族・大伴氏の歴史と変遷を検証する。
古代日本の「氏族」は二次的・政治的に編成された集団を指し、人類学でいう氏族とは異なる。大伴氏の場合、5世紀から9世紀にかけ、変貌を遂げながらも氏族としてのまとまりを存続。中央の大伴「連」氏(後に大伴「宿禰」氏)、擬制的血縁関係でつながる地方の大伴部、大伴部をまとめる大伴「直」氏または大伴部「直」氏―から成る巨大氏族を形成した時期もあった。
三河大伴氏など地方に存在していた大伴氏の歴史もたどり、単純に敗者とは言い切れない未知の真実に迫る。著者(あらき・としお)=文学部教授。主な担当は「日本古代の王権と国家」。
反福祉論新時代のセーフティーネットを求めて
反福祉論新時代のセーフティーネットを求めて
発売日 2014.09.08
著 者 金菱清・大澤史伸・著(平25院経済博)
発 行 ちくま新書
価 格 本体780円+税
『反福祉論新時代のセーフティーネットを求めて』は金菱清・同大教養学部教授との共著。本書では、制度にがんじがらめになっている福祉制度の現状を、地域社会でのフィールドワークや筆者らの実体験を交え検証。既存の福祉制度から漏れた人々が経験を基に生み出した、公助に頼らない自助、共助によるセーフティーネットの在り方から、福祉の新たな方向性を見いだす。
英文ライティングのための実践英文法
英文ライティングのための実践英文法
発売日 2014.09.15
著 者 伊藤淳一・訳(昭34商経)
発 行 バベルプレス
価 格 本体1400円+税
本書は英語教師向けの学習参考書を多数執筆しているアメリカの現役英語教師、スーザン・サーマン氏の著書を伊藤淳一さん(昭34商経)が全訳した。非英語圏の読者を対象に英文の書き方を指導するもので、単語の選び方や文の構造の解説、優れた文の書き方などが詳述されている。
コンマ、カッコ、コロンなどの句読法の使い方や、エッセイ、報告書の書き方など、日本人が知らない英文法の基礎知識も紹介されている。「高校受験、大学受験、TOEIC受験に必ずや役に立つ英文法、英作文の教科書」(「訳者あとがき」より)という一冊だ。
伊藤さんはインターネットによる翻訳教育機関であるバベル翻訳大学院で学んだ。
※ 校友の方は「http://urx.nu/b6eZ」から購入すると(備考欄に「訳者」と記入)、訳者割引が適用されます。
BSCによる戦略の策定と実行
BSCによる戦略の策定と実行―事例で見るインタンジブルズのマネジメントと統合報告への管理会計の貢献
発売日 2014.09.01
著 者 伊藤和憲・著 【商学部教授】
発 行 同文舘出版
価 格 本体2800円+税
戦略の策定と実行にはバランスト・スコアカード(BSC)が効果的であると提唱されて久しい。BSCを用いても、企業の人的資産や組織資産、イノベーション、ブランドやレピュテーションといったインタンジブルズをいかにマネジメントすべきかが大きな課題であった。
また、結果としての財務業績だけでなく、原因となる非財務業績の開示に対するニーズが高まってきた。統合報告もこうした流れから提唱され、価値創造プロセスとの関係でインタンジブルズをステークホルダーに開示するという提案がなされている。
開示にあたってはBS Cの戦略マップが価値創造ストーリーを可視化できることを検討した。併せて、こうした情報開示が企業のマネジメントの仕方にも影響を及ぼすことを検討した。
著者(いとう・かずのり)=商学部教授。主な担当は、管理会計論。
「橘由之日記」の研究
「橘由之日記」の研究
発売日 2014.08.01
著 者 矢澤曻治・編著 【法科大学院教授】
発 行 専大出版局
価 格 本体3600円+税
良寛の実弟で江戸後期の文人・橘由之が記した旅日記に注を付け、渡辺秀英氏が1961年に私家本として刊行した「橘由之日記」。新潟県出身の編著者が偶然入手した同書を活字化しようと、良寛を敬慕していた亡き実兄を偲びながら本書を執筆した。
旅日記は文政3(1820)年の越前(現福井県)から出雲崎(現新潟県出雲崎町)への帰郷旅行、同4年の東北旅行、同5年の秋田の歌会まで、3年間の旅の様子が書かれている。各所で詠まれた和歌が当時の情景を思い起こさせる。本書には全文が156にわたって掲載されている。
また、日記に書かれたことばを解説する「日記の事項解説」、橘由之の人物像を探る「橘由之と良寛禅師」の論説に加え、巻末には橘由之関係年譜や日記行程譜が付けられている。
編著者(やざわ・しょうじ)法科大学院教授。主な担当は「国際民事紛争解決」。
民法案内13 事務管理・不当利得・不法行為
民法案内13 事務管理・不当利得・不法行為
発売日 2014.08
著 者 良永和隆・補筆【法科大学院教授】
発 行 勁草書房
価 格 本体2000円+税
昨年亡くなられた川井健一橋大学名誉教授の未完成の遺作原稿を、本学の良永和隆教授が補筆して完成させた本である。
本書は、民法の神様といわれた我妻榮博士の名作「民法案内」シリーズの一巻として、博士の死後40年を経て刊行された読者待望の続刊(財産法の最後の部分)である。
筆者の師である我妻博士がとられた方針を踏襲して、読者に語りかける形式を取り入れながら、債権各論のうち、事務管理・不当利得・不法行為について最新かつ最高水準の内容を初学者にも分かりやすく説明されている(初心者・初学者はより分かりやすい「第三章不法行為」から読むとよいだろう)。
民法の入門書ではあるが、中級・上級の実力者にも有用な一書である。
補筆者(よしなが・かずたか)=法科大学院教授。主な担当は民法III(事務管理・不当利得・不法行為)。
憲法への誘い
憲法への誘い
発売日 2014.07.31
著 者 石村修・著 【法科大学院教授】
発 行 右文書院
価 格 本体1360円+税
国民にとって身近でなければならない「憲法」を、分かりやすい言葉で解説した一冊。「憲法の条文の成り立ちを考えることを、本書作成の第一の目的としようとしています」(「はしがき」より)と述べているように、時代背景や国際情勢に触れ、考察を加えながら条文の意図を詳述している。
全20章構成で、「あなたは国家に何をイメージますか?」(第1章憲法国家の実現)など、各章の書き出しに、その章で説明される内容が明示されており、読みやすい。各章では、国民主権について定めた第1条を皮切りに、基本権、参政権、司法権など、さまざまな権利の成立過程や論拠を解説。また、19、20章では展望として、国際社会への対応、改正論議への意見が著述されている。
本書を手始めに、全103条からなる日本国憲法を読んでみてほしい。
著者(いしむら・おさむ)=法科大学院教授。主な担当は「統治の基本理論」。
戦争と外邦図
戦争と外邦図
発売日 2014.07.25
著 者 菊地正浩・著(平17法)
発 行 草思社
価 格 本体2400円+税
フリーライター・旅ジャーナリストとして活躍する菊地正浩さん(平17 法)の4冊目の著作。自らの戦争体験をつづった前著『地図で読む東京大空襲』に続き、今作では筆者が所蔵するカラーの外邦図(旧日本陸軍が作成した外地や占領地域の地図)20葉と、現地取材を踏まえ、フィリピンでの戦いを再現した。
 また、ルソン島北部の戦いで父を亡くした体験を持つ筆者が、地図と戦争の関係についての考察も著述。「現在、わが国は地図づくりにおいては、世界をリードする立場になっている。(中略)これからは地図の平和利用に一段と協力していって欲しいと願うものである。それこそが、外邦図や兵要地誌を一生懸命作製した先人たちへのはなむけになるのだと思う」(「あとがき」より)と結んでいる。
いつでも・どこでも大活躍! おもしろ英語マテリアル傑作選
いつでも・どこでも大活躍! おもしろ英語マテリアル傑作選
発売日 2014.07.03
著 者 吉田文典著(昭61文)
発 行 明治図書
価 格 本体1760円+税
これまでにも「英語パズル・雑学教材シリーズ」など、生徒を英語好きにさせるための教材を出版してきた吉田文典さん(昭61文=神奈川県立伊志田高校教諭)の最新作『いつでも・どこでも大活躍! おもしろ英語マテリアル傑作選』がこのほど刊行された。
本書は、授業の導入時やエンディング時のわずかなスキマ時間に、板書や口頭で実施できるクイズ形式中心の教材(マテリアル)集である。「英単語のつづり」「カタカナ語」「音声」「漢字」「略語」「英文」など126項目にテーマが分類され、それぞれの知識を問うクイズが満載されている。また、「英語の相性占い」「英語の回文」「英語の早口言葉」「英語のことわざ」など、クイズ以外の内容も数多く掲載されている。英語教育に携わる方には必携の一冊だ。
日清戦争
日清戦争
発売日 2014.06.25
著 者 大谷正・著【文学部教授】
発 行 中公新書
価 格 本体860円+税
1894年に朝鮮半島の領有を巡って、日本と中国(清)が争ったとされる日清戦争。日本では「日清・日露戦争」と表現され、規模の大きい「日露」のほうが注目されている。本書は「日清」は「日露」とは性格が異なり、一体表現は不適当という視点に立つ。
なぜ日本は日清戦争を始めたのか。どんな戦闘が行われたのかはあまり知られていない。
ここでは、戦争に至る経緯から、平壌、旅順の戦いなど各戦闘を詳述。日本の朝鮮での軍事行動や台湾の抗日闘争を取り上げ、日清戦争の全貌が描き出されている。
すなわち筆者は、日清戦争を清、朝鮮、台湾を巡る、地域と相手の異なる「複合戦争」と分析している。
さらに、新聞などによって戦争情報がどのように人々に伝えられたのか、戦争下のメディアの役割を論じる。その結果として、民衆が「日本国民」としての共通認識を持つようになる過程を描く。日清戦争の本質に迫る一書。
著者(おおたに・ただし)=文学部教授。主な担当は「日本近代の政治と社会」。
現代ジャーナリズム事典
現代ジャーナリズム事典
発売日 2014.06.20
著 者 山田健太・監修 【文学部教授】
発 行 三省堂
価 格 4500円+税
「いまを生き、いまを知る」――ジャーナリズムにまつわる事象を網羅的に解説する初の事典『現代ジャーナリズム事典』(三省堂)が刊行された。
法律家、研究者、現役の新聞記者ら約90人が執筆を分担、約700項目を50音順に収録。思想・倫理・運動・表現・裁判・事件・規制・団体など多岐にわたる内容を取り上げている。
原発報道などでジャーナリズムのあり方が根本から問い直されている。また、表現の自由を制約する社会の動きが目立ってきた。山田健太教授は「表現の自由や社会の目指すべき方向を一人一人が考える。そしてジャーナリズムをみんなが理解し、その健全な発展を守っていく。そうした社会作りのためにぜひ多くの人に手にしてもらいたい」と話す。
監修はほかにメディア社会学者・藤田真文、評論家・武田徹の2氏。
監修者(やまだ・けんた)=文学部教授。主な担当は「言論法」「ジャーナリズムと現代」。
アメリカ公民権の炎
アメリカ公民権の炎
発売日 2014.06.05
著 者 樋口映美・訳 【文学部教授】
発 行 彩流社
価 格 本体4500円+税
ミシシッピ州、とりわけデルタ地方では、奴隷制廃止後も多くのアメリカ「黒人」が白人支配下の農場で小作農民として困窮生活を送っていた。
1922年、アロン・ヘンリィはそうしたデルタ地方に「黒人」小作農民の子として生まれた。第二次世界大戦に徴兵されて退役後、1950年代に薬剤師として薬局を経営する傍ら、地元の指導者として台頭し、人種差別に反旗を掲げて息長く奮闘した。
本書は、ヘンリィの語ったその半生を、アイルランド系活動家コンスタンス・カリーがまとめた貴重な回想録(AaronHenry : The Fire EverBurning )の全訳である。歴史に刻まれた差別の根深さ・絶望・恐怖・対立・仲間意識・怒り・笑い・希望が、読む者の心に迫る好著。
訳者(ひぐち・はゆみ)=文学部教授。主な担当は「アメリカの人種と政治」。
メソアメリカを知るための58章
メソアメリカを知るための58章
発売日 2014.05.31
著 者 井上幸孝・編著 【文学部准教授】
発 行 明石書店
価 格 本体2000円+税
本書は、メソアメリカ(メキシコから中米にかけての文化圏)の先住民文化についての最新の入門書である。
第I~III部は、マヤやアステカのほか、オルメカ、サポテカなど、メソアメリカ各地の古代文明を時代・地域に沿って叙述し、第IV、V部はこれら古代文明の文化的諸側を取り上げる。続く第VI~IX部では、スペイン人による征服、植民地時代、さらには国家独立から現代まで、先住民文化の歩みを追う。
本書の特色は、メソアメリカ古代文明についての概説書であると同時に、現代先住民文化とその成り立ちまでを視野に入れた点にある。また、「国」の単位で括ったものが多い本シリーズにおいて、「文化圏」を括りとしたことも特徴である。
編著者(いのうえ・ゆきたか)=文学部准教授。主な担当科目は「中南米の文化と歴史」、「ラテンアメリカ文化論」。
ええ、政治ですが、それが何か?
ええ、政治ですが、それが何か?
発売日 2014.05.30
著 者 岡田憲治・著 【法学部教授】
発 行 明石書店
価 格 本体1800円+税
やや挑発的なタイトルからもわかるように、政治を「特別な者達による特別な活動」へと押し込む、これまで曖昧に共有された一般的認識を再考することで、市民の持つ政治的ポテンシャルを掘り起こそうとする政治学の入門書。
したがって、筆者は読者を政治学専攻の学生に限定せず、政治について考え、行動を模索するすべての人々へメッセージを送ろうとしている。まず政治は「己の価値観に基づいてなされた世界の望ましい解釈を言語によって不特定複数の他者に伝える行為」と再定義され、政治に背を向けることら、政治的な行為となる、など日常を生きることと政治的行為との結びつきを多面的に解説している。
その上で、「政治」という言葉の持つ多様な意味を先人たちの?藤から語り起こし、加えて今日的状況においてふさわしい新しい「政治の言葉」を模索している。 著者(おかだ・けんじ)=法学部教授、主な担当は「政治学の世界」。
雇用と生活の転換―日本社会の構造変化を踏まえて
雇用と生活の転換―日本社会の構造変化を踏まえて
発売日 2014.04.22
著 者 町田俊彦・編 【経済学部教授】
発 行 専修大学出版局
価 格 本体1700円+税
「雇用をめぐる新たな問題領域」をテーマに報告と意見交換が行われた2012年の「政策科学シンポジウム」(大学院経済学研究科主催)。本書はこの時の報告者を中心に、経済学部の「福祉と環境コース」に所属する7教員による共著。同コースのキーワードである「生活の質」を視点に、労働、社会政策、日本経済、財政など専門分野を中心に執筆している。
日独を比較した第1章、東日本大震災後の動向を分析した第2章を総論とし、第3章以降は各論が展開されている。2000年代の日本における労働と生活をめぐる構造変化の動向について考察した成果がまとめられている。
著者=町田俊彦教授(第1章)/宮嵜晃臣教授(第2章) /高橋祐吉教授(第3章)/鈴木奈穂美准教授(第4章)/小池隆生准教授(第5章)/兵頭淳史教授(第6章)/内山哲朗教授(第7章)
編者(まちだ・としひこ)経済学部教授。担当は財政学。
専修大学社会科学研究所 社会科学研究叢書16 学芸の還流
専修大学社会科学研究所―社会科学研究叢書16 学芸の還流
発売日 2014.04
著 者 鈴木健郎ほか・編 【商学部准教授】
発 行 専修大学出版局
価 格 本体4800円+税
社会科学研究所の共同研究「フランスと東アジア諸地域相互における近現代学芸の共同主観性に関する研究」(2009~11年、鈴木健郎代表)の成果を報告する一冊。
フランス、中国、日本、韓国を中心とした複数地域にまたがる学術、思想、文学、翻訳、映像表現などの形成過程を探る。
また、文化と文化、文化と人、人と人の接触から生じた知の相互還流について論じる。
編者(すずき・たけお)商学部准教授。主な担当は中国語。/(ねぎし・てつろう)法学部教授。主な担当はフランス語。/(おむ・きじゅ)ネットワーク情報学部教授。主な担当はコリア語。
日本中国韓国における家電品流通の比較分析
日本中国韓国における家電品流通の比較分析
発売日 2014.04
著 者 関根孝・著 【商学部教授】
発 行 同文舘出版
価 格 本体2800円+税
乗用車と並び、重要な消費財産業である家電品事業。かつて世界市場を席巻した日本メーカーが近年、中国、韓国の家電メーカーの台頭を許す原因は何か?
本書は3カ国の家電品流通を比較研究し、日本の家電量販店や家電メーカーに対し、マーケティング戦略やグローバル戦略を策定する上でのヒントを提示する。
筆者は(1)家電品流通を対象としたマクロ・マーケティング分析(2)家電品産業における流通機能の変化(3)家電小売業の国際化に関する理論仮説のレビューと今後の予測―の3テーマに沿って、論旨を展開。
豊富な文献渉猟、緻密な統計調査、現地での聞き取り調査の成果を踏まえ、3カ国の家電品流通の実態を明らかにする。
著者(せきね・たかし)=商学部教授。主な担当は「商学基礎」「マーケティング」。
リテールデータ分析入門
リテールデータ分析入門
発売日 ―
著 者 奥瀬喜之・編著 【商学部教授】・上田隆穂・田島博和・斉藤嘉一編・著
発 行 専大出版局
価 格 本体2000円+税
POSシステムの導入以降、小売業者の多くは大量の購買行動データ、即ち、リテールデータを保持し、その活用を模索するようになった。近年では、メーカーにリテールデータを開示する小売業者まで現れている。
本書は、小売業者やメーカーが持つ「リテールデータを分析することで何が分かるのか」、「実際にどのように分析をしたらよいのか」という問いに対して、それぞれ理論と分析の観点から答えを指し示すことを目的としている。
フリーの統計解析ソフトウェア「R」を用いたデータ分析事例を示している点も本書の特徴であり、ビジネスパーソンだけでなく、学部上級生や大学院生も主な読者として想定される。
編著者(おくせ・よしゆき)=商学部教授。主な担当は「マーケティングリサーチ」。
ベーシック経済政策〈第2版〉
ベーシック経済政策〈第2版〉
発売日 ―
著 者 山田節夫・著 【経済学部教授】
発 行 同文舘出版
価 格 本体2700円+税
経済学の予備知識がなくても理解できるように執筆された入門書。経済問題が生じる根本原因を理解し、解決する政策を考えるための基礎的な経済学の知識を、丁寧にバランス良く解説する。初版は民主党政権だった2010年10月に出版。3年余たち、制度変更に伴う記述内容の刷新や、新たに生じた主題を加筆した。「テクニカルノート」として補足された項目は、第1章の経済政策における「消費税率と税収総額」から、第8章の医療サービスにおける「混合方式」まで21に上る。
著者(やまだ・せつお)=経済学部教授。主な担当は経済政策。