生物科学科紹介




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生物科学科の学び
「東北の私立大学では唯一、生物科学を総合的に学べる学科」

海・陸の生き物とその周りの環境から、微生物やDNAなどミクロな世界まで、フィールドをいかした実験・実習をとおして、科学的探究力や科学の言葉で伝える力を養います。

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学生・教員の様子から実験・実習の様子まで、生物科学科の日常風景をお伝えしています。


学びの特徴


海から山まで、フィールドに恵まれた石巻で実践的に学ぶ
大学の近くに海・川・山があり、実習に適したフィールドが広がっています。
生物と環境について「見て、触れて、感じて」学ぶことができます。

分子から環境まで、サイエンスを総合的に学ぶ
コースに所属するものの、興味に応じた履修が可能。
海洋生物・動物・植物・微生物・数理・化学など、基礎から幅広く学びます。

バイオサイエンスの学びをとおして、思考力と対話力を養う
生物科学を題材としたプレゼンテーション実践の場を用意。
論理的に考えて、自分の考えを正しく分かりやすく伝える力を養います。

身につけられる力
科学を探究する力
「なぜだろう?」から始まり、自分で考え、分析して、謎を解く。その経験をとおして、科学的に考えて探究する力を養います。

科学を伝える力
「バイオサイエンスコミュニケーション」や学びの集大成である「卒業研究」によって、情報を正しく伝える力を養います。
学び続ける力
生物そのものや生物と社会問題など、広く興味を持ち学ぶことをとおして、生涯にわたって学び続けることができる力を養います。


特色ある授業
 □生物科学概論
特色2年 学科教員が体験談を交えて、さまざまな角度から生物の謎に迫る方法を解説。生物と社会との関わりなどについても考えます(2年次)。
 □バイオサイエンスコミュニケーション
特色3年 プレゼンテーション演習によって、論理的に考える力や、正しく分かりやすく伝える力を養います(3年次)。

学びのステップ

生物科学科では、生物科学の基礎を学んだうえで、様々な応用分野の学びを深めるためのステップを用意しています。

1年次
なぜ大学で学ぶのか 何を大学で学ぶのか

生物・化学・数学など、サイエンスの基礎を幅広く学びながら、教養を深めます。
1年生
2年次
コース専門領域の科目を体系的に学ぶ

遺伝学、生態学、生理学などについて、基礎から体系的に学びます。
実験での体験をとおして、生物を多角的に分析する手法を身に付けます。

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3年次
実践力と応用力を身につける

それぞれのコースで、深く広く専門知識を身に付けていきます。
研究室に所属して、卒業研究に向けた準備を始めます。

3年生
4年次
学びの集大成として卒業研究に取り組む

それぞれの研究室で研究テーマを決定。
試行錯誤を繰り返した研究をまとめて、発表を行います。
4年生

4つのコース

海洋生物・環境コース

プランクトンから深海魚まで
海のいきものの生態や生息環境について学ぶ

学びの分野
・魚類  ・ベントス(底生生物)
・プランクトン  ・自然環境の保全
・生物資源の利用 ・海洋生態学 
・魚類生理学   

目で見て、手で触れて、頭で考える フィールドをいかして実践的に学ぶ
石巻湾での臨海実習、船を利用した海洋観測、潜水による自然調査など、宮城県内の豊かな自然の中で実践的に楽しく学ぶことができます。
授業では、海洋環境や海洋生物の生理、生態、生殖、発生について基礎からじっくり学んでいきます。
自ら考えることで不思議に気づける「芽」を育て、海洋生物の保護、海洋環境の保全・再生・修復、生物資源の有効利用などをとおして、人類・社会の発展に貢献できる創造的な能力を身につけます。
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将来的には水産関連事業や、環境アセスメントなどの環境評価・調査事業での活躍が期待されます。
また、水族館の飼育員をめざすこともできます(過去の就職実績:仙台うみの杜水族館、加茂水族館、京都水族館、DMMかりゆし水族館)。

動物・植物コース

生態系から遺伝子まで
いきものの営みを時空間スケールで理解する

学びの分野
・野生動物   ・原生動物
・野生植物   ・モデル植物

・生理 ・生態 ・発生 ・遺伝
・分類 ・形態 ・進化


見ているようで見えていない身のまわりにある環境・動物・植物の成り立ちとつながりに迫る
動物は植物を食べ、植物は動物を利用します。植物は生まれた環境にあらがい、環境が動物を動かします。
同じ集団の中で助け合いながら争い、他の生物と持ちつ持たれつの関係を発展させることで、しなやかにたくましく生きています。
この生き残りを賭けたさまざまな戦略を、集団・個体・器官・組織・細胞・遺伝子といったさまざまなスケールで見ることで、解き明かしていきます。
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将来的には、農業・畜産関連事業、環境アセスメントなどの環境評価・調査事業、バイオテクノロジーを活かした医薬品関連事業、動物園・植物園などでの活躍が期待されます。

微生物・生命分子コース

微生物からヒトまで、多様な生物の発生、生理、進化、そして生命分子について幅広く学ぶ
学びの分野
・DNA    ・ゲノム
・カビ    ・細胞性粘菌
・分子生物学 ・遺伝子工学
・分子発生学 ・バイオテクノロジー


ミクロな視点から生命現象の謎に迫る
地球環境の成立に欠かせない微生物と、生物全般の生命現象を分子レベルで理解することをとおして、人類・社会の発展に貢献できる創造的な能力を身につけます。
どうしてこの地球に生物が出現したのか?生きているとはどういうことか?純粋・単純・根源的な興味を大切にし、「生きる」ことの科学的な背景を探求し続ける人材を育成します。
微生物・生命分子コース
将来的には、微生物や生命分子に関しての幅広い学びをいかして、バイオ関連企業や環境調査・医薬品関連方面での活躍が期待されます。また、食品衛生管理者・監視員の資格が取得しやすいコースとなっています。

自然科学コース

サイエンスを幅広く、生物・化学・物理・数学を学ぶ
理科の教員への道をサポート

学びの分野
・生化学  ・物理化学
・無機化学 ・有機化学
・物理科学 ・数理モデル
・生態学  ・遺伝学

・微生物学 

サイエンスを幅広く学び、「考える力」「伝える力」を養う
実習・実験や生物学・化学・物理学の分野に関する専門科目を幅広く学び、根本的なことから考える力を養います。
また、友人・教員との議論を繰り返し、プレゼンテーションを行うことをとおして、分かりやすく他の人に伝える力も養っていきます。
「なぜだろう?」という疑問を大切にし、生涯学び続けることができる人材の育成をめざします。
自然科学コース2
将来的には、中学・高校理科の教員としての活躍が期待されます。
また、幅広く学んだ知識や科学的な考え方をいかして、研究開発職や市役所職員等の公務員など、多様な業種での活躍が期待されます。

資格支援
取得できる資格
  • 中学校教諭一種免許状(理科)
  • 高等学校教諭一種免許状(理科)
  • 学芸員資格
  • 自然再生士補
  • 食品衛生管理者(任用資格)
  • 食品衛生監視員(任用資格)
  • 甲種危険物取扱者(受験資格)

取得を支援する資格
  • 生物分類技能検定
  • バイオインフォマティクス技術者
  • バイオ技術者
  • 公害防止管理者
  • 潜水士
  • SCUBAダイビングライセンス 他


主な就職先
さまざまな進路支援プログラムで学生の夢の実現をサポート。
学生一人ひとりが自らのライフプランを考え自信を持って就職活動に臨めるよう、さまざまな就職支援プログラムを用意しています。

生物科学科の就職希望者に対する就職決定率
91.7%
主な就職先・進路 ※ 過去3カ年の実績より一部抜粋
・DMMかりゆし水族館
・秋田県庁(水産職)
・宮城県教育委員会(中学校教諭[理科])
・岩手県教育委員会(高校教諭[生物])
・山形県教育委員会(高校教諭[生物])
・全農宮城県本部
・公益(財)宮城県水産振興協会
・津軽みらい農業協同組合
・いわて生活協同組合

・広島大学大学院
・福島大学大学院
・石巻専修大学大学院 

・(株)南部医理科
・(株)バイタルネット
・(株)カワチ薬品
・(株)薬王堂

・(株)アキタフーズ
・山形食品(株)
・(株)ヨークベニマル
・(株)八葉水産
・(株)メイワパックス 他
詳細な就職情報は こちら から
在学生・卒業生の声
その他の学生の声はこちらから

関連情報

公開情報
取得できる学位
学士(理学)
入学定員
91名

紹介動画
 NEW! 「水族館で働きたい あなたへ」~大学選びの決め手から、現在の様子~(生物科学科 卒業生インタビュー)
石巻専修大学の卒業生は在学中に学んだことを活かし、社会と自分らしくつながり、個性(カラー)を発揮した活躍をしています。 今回は東北の私立大学で唯一、生物科学を学ぶことができる生物科学科の卒業生を紹介します。
[大学の授業をのぞいてみよう:菌類を知ることから始めよう!]
高校の教科書ではほとんど触れられない菌類は、実は身近な存在です。その菌類に関して生態的・系統的位置付けを先ず解説し、基本構造・生活環・人間生活との関わり(有益性と有害性)について紹介します。
【 宮嵜 厚 教授(菌類発生生理学研究室)】


[ミズクラゲの生活史と生態]
プランクトンは水中を浮かび漂う小さな生命体で、装飾品のように美しい形をした種も多くいます。
プランクトンは、食物連鎖を通じてすべての海の生命を支え、地球環境の形成にも大きな役割を果たしています。中には、環境、食糧、エネルギー問題の解決に役立つことが期待されている種もいます。
当研究室では、プランクトンの働きを調べることで様々な海域の生態系のしくみを解明し、人類社会への有効利用法を探る研究をしています。
【 太田 尚志 教授(海洋浮遊生物研究室)】


[ニホンジカの角と薬効]
”形あるものに機能あり”。肉眼、顕微鏡レベルで、動物の形態を解析し、そこから、機能を明らかにしていきます。

現在は、牡鹿半島のニホンジカの生態調査を始めとし、大動物から小動物までの特に免疫系の機能について研究を行っています。
【 奈良 英利 教授(動物機能組織学研究室)】


[植物のかたちを決める遺伝子]
植物が種としての形を維持しながら環境に応じて姿を変える仕組みについて、シロイヌナズナを材料に研究しています。

遺伝子が壊れて光への反応が変化し、大きさや枝分かれの仕方、花のつき方などが変わった変異体を解析することで、環境に柔軟に対応する植物のしなやかな戦略に遺伝子から迫ります。
最終目標は光と遺伝子で植物の新しいかたちを作ることです。
【 中川 繭 准教授(植物発生遺伝学研究室)】


[ヒゲカビとは]
カビは酵母やキノコと同じ仲間で、まとめて真菌類と呼びます。
真菌類のうち巨大で知られるヒゲカビは、その器官形成や有性生殖(接合)が光・重力・温度などの環境刺激によく応答することから、モデル生物の1つと捉えられています。 また、それらプロセスには細胞壁合成・分解・修飾のバランスが重要であり、ヒゲカビ細胞壁の主成分であるキチンに着目しています。
野生株と変異株の反応を比較しながら個体・細胞レベルおよび分子レベルで仕組みを探っていきます。
【 宮嵜 厚 教授(菌類発生生理学研究室)】