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高校生のための経営学実践講座



本講座の目的は何か、どのような生徒に参加して欲しいのか。公開講座委員長の間嶋崇教授と
当日の講座運営を手伝う学生チューターや受講生OB/OGとの対談を通じて、その本音に迫ります。
(注)間嶋先生が海外に行っているため、2017年度の委員長は橋田洋一郎教授です。

 

間嶋:経営学部の公開講座「高校生のための経営学実践講座」について、まずはファシリテーション役のチューターを経験した2人にざっくばらんに話していただきたいと思います。
浮谷森口:よろしくお願いします。


浮谷:先生、この公開講座の目的はなんでしょうか?
間嶋:大学進学を考える高校生は、大学に進学し、その後就職してというようなキャリアを歩んでいくと思いますが、この講座は、高校生のそういったキャリアデザインの支援が大きな目的です。
森口:もう少し具体的に教えていただけませんか?
間嶋:高校生に経営学って、あまり馴染みがないのはないでしょうか。だから、学部選びをする際に困ると思うんです。え?経営学?商学?経済学?ん?ん?って。この公開講座は、経営学って一体何なのかってことをわかりやすく伝えることで、高校生の学部選びの一助になればなという思いがあります。
間嶋:加えて、みんないずれ就職するよね。ビジネスの世界に飛び込む訳です。でも、高校生にとってそのビジネスの世界もよくわからないと思います。そこで、社会に出た後の世界、会社人生を歩む自分の未来みたいなもの、どういう未来が待っているのかを、少しでも垣間見るというか体感してもらえたらいいなというのが2つ目の目的です。
浮谷:なるほど、よく分かりました。


森口:この講座では、どのようなことをするのでしょうか?
間嶋:内容は毎年違うし、具体的なことは内緒ですが(笑)、基本的には、「我々と企業の方とが一緒になって考えた課題を高校生のみなさんにグループになってもらって、そのグループで議論・提案してもらうグループワーク方式」の講座です。
間嶋:講座の当日は、大学生のチューター(グループでの議論をファシリテートする役割)を中心としたアイスブレイクに始まり、リラックスしたムードの中で課題に取り組んでいただきます。議論で生まれたアイデアは、全員の前でグループごとにプレゼンしてもらい、その内容は教員や企業の方によって評価されます。いわゆるアイデアコンテストみたいなものですね。最後には、みんなで取り組んだグループワークの意味について、経営学の視点から本学教員によるレクチャーがあります。
浮谷:なぜグループワーク方式の講座なんですか?
間嶋:教員や企業経営者の方による講演を中心とした講座というのもひとつのあり方だと思うし、それによっても経営学やビジネスに従事する将来の自分というものを感じることができると思います。しかし、この講座は、体感をしてもらいたいなと思っているんです。聞いて理解することもありますが、体感して理解できるものというのもありますよね。
間嶋:特に、馴染みの薄い経営学や経営というものを高校生に少しでも理解してもうらには、経営の一場面を体験して実感するというのが大切だと思います。みんなで考えて、みんなで提案してもらう。体感してもらった上で、短いレクチャーを加えて、学術的な知識と繋げて理解を深めてもらいたいと思っています。
森口:たしかに、大学のゼミナールや演習科目でもグループワークをよくしますが、それによって学ぶ内容がより理解できたりしますね。すとんと腑に落ちるというか…。
間嶋:そうなんです。「把握する」とか「コツを掴む」とかって表現があるように、理解するって手を使ったり体を動かしたりすることと不可分だと思うんですよね。
浮谷:この講座は、実際に企業にお勤めの方と話をしながらグループワークをしたり、提案を評価していただいたりしますよね。これって大学生にとっても貴重なことですし、ましてや高校生にとってはとても貴重だと思うんです。だから、高校生が「仕事」を考える上で良い機会になると思います。
森口:私もですが、高校生だと普段、「消費者」視点であることが普通だと思うんですが、企業の方とご一緒することで「提供者」視点を知ることができるのは、キャリアという意味でもそうですが、普段の生活を送る上でも貴重ですよね。それに何より、昨年の高校生は、みんな楽しんでいました。アイスブレイクのゲームや昼食の時間もあったからか、いろんな高校から参加してくださっているんですが、初対面なのに、すっごく仲良くなっていて。こういう同じ世代の、バラバラの地域に住むみんなが一堂に会して交流するというのも大事な機会なのかなと思います。


間嶋:ところで、ふたりには、昨年チューターとして講座のファシリテーションをしてもらいましたが、ファシリテーションしてみてどうでしたか?
森口:私自身も事前に考えてみたのですが、高校生の発想は私の想像を超えていて、とても新鮮で、いろいろな考え方や視点があるんだなと勉強になりました。
浮谷:普段は経営学、特に組織論を勉強しているんですが、それを実践する機会、つまり、どのように役割を分担したら有効かなとか、どのようにグループをまとめていったらいいかなとか、どうしたらさらにやる気を高めてもらえるかなとか、いろいろ試行錯誤するんですが、大学生にとっても学びの機会にもなっているなと思います。
森口:そうですね、私たち自身も講座を通じて経営学を体感して勉強させていただいている気がします。


浮谷:先生、この講座は、どのような高校生に来てもらいたいと思っていますか?
間嶋:冒頭の話と少し重複しますが、経営学って何かな?経営学部ってどんなところかな?と思っている人や既にビジネスに興味があったり、ビジネスのアイデアを発想することに興味を持っていたりする人とかでしょうかね。
森口:私は、いろいろな高校生に来て欲しいなと思います。ファシリテーターをして思ったんですが、多様性が高いとアイデアも膨らんで面白いんですよね。
浮谷:そうですね。たとえ自分の意見を言うのが苦手でも、楽しみたいと思っていてくれたら嬉しいですね。
森口:あとは私たち、ファシリテーターの腕の見せ所ですね(笑)
間嶋:そうだね、頑張ってね(笑)。おふたりとも、ありがとうございました。


間嶋:さて、原木さんは、この講座の受講がきっかけで、専修大学経営学部に入学し、さらに学生チューターまでも務めたよね?
原木:最初は、ひとりでの参加だったので緊張しましたが、チューターの大学生の方やチームのメンバーのおかげで楽しく取り組むことができました。みんなでランチを食べたのも思い出です!
間嶋:この講座はどのように役立ちましたか?
原木:この公開講座のおかげで、自分の興味関心に合った学部選択ができたと思います。具体的には、経営学部がどのようなことを学ぶのかを理解した上での学部選択ができたので、入学後にギャップを感じることがありませんでした。
原木:また、実は、他大学の体験講座にも参加していましたが、他はただ単に話を聞くだけでした。専修大学経営学部の公開講座がとても印象に残ったので、大学選びの決め手にもなりました。
間嶋:なぜ学生チューターに志願したのかな?
原木:自分の時と同じように高校生のみなさんにもこの夏の講座で楽しい思い出をつくって欲しいと思いました。また、自分がいま学んでいる経営学の魅力をチューターとして高校生のみなさんに少しでも伝えたいと思いました。その結果、高校生のみなさんが自分に合った大学・学部選びが少しでもできるようになると私も嬉しいですね。
間嶋:なるほど。本日はありがとうございました。

 
 
 
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