第４章　選挙日

　第２節　通常選挙

　第３節　臨時選挙

　臨時選挙とは、通常選挙と通常選挙の間に行われる選挙のことをいいます。政府によって国会が解散された場合、もしくは国会議長による内閣総理大臣指名提案が四回立て続けた否決された場合、臨時選挙が行われることになっています。しかしこれまでスウェーデンにおいて臨時選挙が行われたのは１９５８年の付加年金問題で国会解散が行われたときの一回でけで、それ以後、一度も臨時選挙は行われていません。尚、臨時選挙が行われた場合、臨時選挙によって選ばれた議員の任期は先の通常選挙によって選ばれた議員の残存期間ということになっています。

　政府によって国会が解散された場合、その選挙の日取りは政府によって決定され、国会議長による内閣総理大臣指名提案が国会において否決された場合の臨時選挙の日取りは中央選挙管理委員会と協議の上、国会議長によって決定されることになっています。尚、政府は国会選挙が行われた後、最初の国会が召集されたときからから３ヶ月を経過していない場合、国会の解散を行い、臨時選挙を行うことができないことになっています。また内閣が総辞職したような場合、新内閣が成立するまでは、政府は臨時選挙を決定、実施することができないことになっています。但し、国会が政府によって解散された場合であると国会議長によって国会解散が行われた場合であるとを問わず、国会解散後、３ヶ月以内に通常選挙が行われる場合、臨時選挙を行うことできません。したがって、臨時選挙が行われるのは国会解散後３ヶ月以内に通常選挙が行われない場合に限られています。

　再選挙とは、違法選挙によって選挙の結果に重大な影響があるとみなされた場合（公職選挙法第１９章第１８条）、当選人が議員定数の半分に満たない場合（公職選挙法第１９章第２１条）、選挙審査委員会によって選挙無効の決定が行われた場合に行われる選挙のことをいいます。再選挙が国会選挙に係わる場合、再選挙の日取り政府によって決定され、県議会またはコミューン議会選挙の場合には中央選挙管理委員会と協議の上、県選挙委員会によって決定されることになっています（公職選挙法第１章第１２条）。但し、選挙が臨時選挙の場合であると再選挙の場合であるとを問わず、選挙の実施期日は、必ず日曜日に設定されなければならないことになっています（公職選挙法第１章第９条）。

　ヨーロッパ議会代表者選挙は５年目毎の６月に実施されることになっています。しかし、具体的な選挙の実施日はその都度、ヨーロッパ連合に加盟しているそれぞれの国によって決定されることになっています（公職選挙法第１章第１３条）。