敕新羅王金興光書735・2

　敕雞林州大都督新羅王金興光。賀正謝恩兩使續[1]至。再省來表。深具雅懷。卿位總一方。道踰萬里。託[2]誠見於章奏。執禮存乎使臣。雖隔滄溟。亦如面會[3]。卿既能副朕虚巳[4]。朕亦保卿一心。言念[5]懇誠。毎以嗟尚。況[6]文章禮樂。粲焉可觀。�ｺ義簪裾。浸以成俗。自非才包時傑。志[7]合本朝。豈得物土異宜。而風流一變。乃比卿於魯衛。豈復同於蕃服。朕之此懷。想所知也。賀正使金義質及祖榮相次永[8]逝。念其遠勞。情以傷憫。雖有寵贈。猶不能忘。想卿乍聞。當甚軫悼。近又得思蘭表稱。知卿欲於浿江�ｩ[9]戍。既當渤海衝要。又與祿山相望。仍有遠圖。固是長策。且蕞爾渤海。久[10]已逋誅。重勞師徒。未能撲滅。卿毎疾惡。深用嘉之。警寇安邊。有何不可。處置訖因使以聞。今有少物。答卿厚意。至宜領取。春暮已暄。卿及首領百姓並安好。遣書指不多及。

＊この勅書は、『唐丞相曲江張先生文集』（以下『曲江集』）巻9、『文苑英華』巻471、『全唐文』巻285に収められている。ここでは、『全唐文』を底本とし、『文苑英華』、及びその割注、『曲江集』をもって校訂した。

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[1] 續、曲江集・文苑英華は「繼」に作る。

[2] 託、文苑英華は「純」に作る。

[3] 面會、文苑英華は「會面」に作り、割注に「集作面會」とある。

[4] 巳、曲江集は「己」に作る。

[5] 言念、文苑英華は「眷言」に作り、割注に「集作言念」とある。

[6] 況、文苑英華は「况」に作る。

[7] 志、文苑英華は「義」に作り、割注に「集作志」とある。

[8] 永、曲江集は「未」に作る。

[9] �ｩ、曲江集・文苑英華は「置」に作る。

[10] 久、文苑英華は「人」に作る。