勅渤海王大武藝書4

勅忽汗州刺史渤海郡王大武藝。卿往者誤計、幾於禍成。而失道未遙、聞義能徙、何其智也。朕棄人之過、收物之誠、表卿洗心、良以慰意、計卿既盡誠節、永固東藩、子孫百代、復何憂也。近使至、具知曲。兼請宿衛及替、亦已依行。大郎雅等、先犯國章、竄逐南鄙。亦皆捨罪、仍放歸藩。卿可知之、皆朕意也。夏初漸熱、卿及首領・百姓等並平安好、遣書指不多及。

 

*この勅書は、『唐丞相曲江張先生文集』(以下『曲江集』)巻9、『文苑英華』巻471、『全唐文』巻285に収められている。ここでは、『文苑英華』明隆慶元年刊本を底本とし、同写本及び『曲江集』・『全唐文』等をもって校訂した石井正敏「張九齢作「勅渤海王大武藝書」について」(『朝鮮学報』122 朝鮮学会1984)に従う。