勅渤海郡王忽汗州都督大武藝。不識逆順之端、不知存亡之兆、而能有國者、未之聞也。卿往年背德、已為禍階、近能悔過、不失臣節、迷非復善、即又可嘉。朕記人之長、忘人之短、況又歸服、載用嘉歎、永祚東土、不亦宜乎。所令大茂慶等入朝、並已處分、各加官賞、想具知之。所請替人、亦令還彼。又近得卿表云、突厥遣使、求合擬打兩蕃。奚及契丹、今既內屬、而突厥私恨、欲讎此蕃。卿但不從、何妨有使、擬行執縛、義所不然、此是人情、況為君道、然則知卿忠赤、動必以聞。永保此誠、慶流未已。春晚、卿及衙官・百姓並平安好。遣書指不多及。
＊この勅書は、『唐丞相曲江張先生文集』（以下『曲江集』）巻9、『文苑英華』巻471、『全唐文』巻285に収められている。ここでは、『文苑英華』明隆慶元年刊本を底本とし、同写本及び『曲江集』・『全唐文』等をもって校訂した石井正敏「張九齢作「勅渤海王大武藝書」について」（『朝鮮学報』122 朝鮮学会1984）に従う。