Anglo-Saxon語の継承と変容

 The Development of the Anglo-Saxon Language and Linguistic Universals

目次

-----研究プロジェクトの目的と意義-----

本研究プロジェクトは、Anglo-Saxon語が通時的にどの要素が継承され、どの要素が変容したかを検討するために、情報科学の成果をイギリスの大学図書館、大英図書館等に収蔵されている多くの写本群に光を当てます。従来、日本国内で軽視されてきた中世英文学の基礎資料を包括的に集積するとともに、21世紀の科学性にふさわしくデジタルベース化して研究態勢を整えます。また、デジタル写本を作成して、写本の語彙、文体、統語構造等を分析し、中世英文学の分野において、国際的な貢献を目指します。

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中世英文学における手稿写本(Manuscript)の文字研究を起点として、革新的な科学技術と最新の言語学理論の粋を尽して、古英語・中英語の頭韻詩と脚韻詩の音韻・統語・文体の総合的なデータベースを構築して、プロジェクト「Anglo-Saxon語の継承と変容」を推進します。さらに、本プロジェクトは、世界基準に適合する中世英詩の国際的研究拠点として、その研究成果をデータベースとして構築します。

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また、中世英文学に多大な影響を与えた、中世フランス詩Roman de la Rose(『薔薇物語』)中世イタリア詩Divina Comedia(『神曲』)の写本・言語の研究も行います。そして、現代英語を中心に研究が進んでいる生成文法理論の言語分析法であるパラメター等を用いてAnglo-Saxon語の通時的変遷を記述します。さらに、ゲルマン語派内にある現代英語と現代高地ドイツ語との相互関係や、言語獲得をパラメターにより経済的に記述するなど、最新の言語学理論を応用して研究を進めます。

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