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科学研究費助成事業_2019年度

2019年度 科学研究費助成事業採択者

基盤研究(B)

氏名・職名土屋昌明 経済学部教授
研究課題名道教の洞天思想における聖地と巡礼の調査研究およびその東アジア思想文化史への影響
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中国の山には数多くの洞窟が存在し、そこに神が住んでいると考えられた。そのため、そこは聖地とされ、祈りや修行がおこなわれた。本研究は、こうした聖地がどう発生し発展したか、そこでの祈りや修行はどんなだったか、そこへの巡礼はどうおこなわれたか、こうした考えが東アジアの考え方や文化の歴史にどう影響したかなどを、文献の読解と現地調査で解明し、それによって中国の宗教・思想・文学の特徴を解明する。
氏名・職名相澤勝治 経営学部教授
研究課題名メカニカルストレスを介した筋局所アンドロゲンの筋萎縮予防メカニズムの解明
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加齢や不活動によって筋力低下や筋肉量が減少する加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)は転倒リスクや身体活動量の低下と密接に関連することが知られている。本研究では、サルコペニアを予防するために筋肉から産生されるアンドロゲンに着目し、身体運動に対する応答性や筋萎縮予防の機序について明らかにすることを目的としている。
氏名・職名中原孝信 商学部准教授
研究課題名味の知覚に対する相互作用のモデル化と感性を考慮した推薦システムの構築
氏名・職名高岡貞夫 文学部教授
研究課題名高山池沼を核とする生物多様性の形成とジオダイバーシティ
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高山地域に点在する池を利用する動植物の多様性をテーマとしています。雨水や雪解け水を集めた小さな池であっても、川や湖のない高山地域では生物にとって重要な場所であると考えられます。池を中心に発達した生物多様性の特徴を、池と池の間のつながりにも着目しながら種レベルおよび遺伝子レベルで明らかにします。それとともに、そのような多様性が生み出される背景となる池の形成条件について、高山特有の気候条件や山の地形の成り立ちとの関係を明らかにします。
氏名・職名丸山岳彦 文学部教授
研究課題名「昭和話し言葉コーパス」の構築による話し言葉の経年変化に関する実証的研究
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本研究では、昭和時代の録音資料を集めて「昭和話し言葉コーパス」として整備し、一般公開することを目的とする。主に昭和30年代の録音資料(講演、雑談)を収集・整理し、研究用の情報を付与して、50時間分のコーパス(言葉のデータベース)を構築する。また、現代語の話し言葉コーパスとの比較・対照を通して、音韻・語彙・文法・文体・発話行為などの観点から、話し言葉がどのように変化してきたか、その実態を明らかにする。
氏名・職名山本充 文学部教授
研究課題名ヨーロッパにおけるモビリティの増大に伴う農村人口変動と新たなルーラリティの創出
氏名・職名三枝令子 文学部特任教授
研究課題名日本国内で医師をめざす外国人を対象とした医学語彙教材開発のための総合的研究
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世界的な規模で人が移動するようになり、日本でも外国人で日本の医師国家資格を持つ人が求められています。しかし、これまで外国人への医学教育は制度的に行われたことはなく、その方法もよくわかっていません。医学教育では、まず医学用語の習得が不可欠です。この研究では、日本の医師国家資格取得を目指す外国人のために、日本語教育、コーパス言語学等の手法を用いて、医学用語の調査研究と教材作成を行い、効果のある支援を目指します。
氏名・職名望月俊男 ネットワーク情報学部准教授
研究課題名協調的議論の実現にむけた21世紀型スキルとしての認識主体性を育む学習環境の開発
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本研究では、協調学習における議論において、一人ひとりの学習者が効果的・能動的に議論を通した知識創造に携わることのできる「認識主体性」を育む学習環境を開発する。消極的な学習者も積極的な学習者も一緒になって議論に参加する上で必要なスキルを習得できるようにする。具体的には、消極的な学習者が前向きに議論に関わる経験をするためにタンジブル人形劇システムを用いて、消極的な学習者も積極的な学習者も互いに議論への関わり方を観察して振り返るためのシステムと、またそれを運用するための教育プログラムを開発する。
氏名・職名金井雅之 人間科学部教授
研究課題名アジア型ウェルビーイングの社会的メカニズムを解明する国際共同研究
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自分が幸せだと思う人はなぜそう感じるのでしょうか。お金があるから? 家族とよい関係を築けているから? それともやりがいのある仕事ができているからでしょうか。幸せと感じるかどうかは個人の主観の問題ですが、幸せになるための条件は他人や社会のあり方に左右されます。そこでこの研究では、日本を含むアジア8ヶ国の研究者が協力して各国の一般市民にインタビュー調査をおこない、アジアにおける幸せの社会的条件を探ります。
氏名・職名澤幸祐 人間科学部教授
研究課題名目的的行動から習慣行動への遷移を支える微視的理論と依存研究への応用
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「メールを読む」といった目的のためにスマホを使っていたはずが、「なんとなくスマホをいじる」というように、いつのまにか特段の目的なしに行動してしまうことがある。これは習慣行動の形成の例であり、場合によっては依存と呼ばれる状態に陥る。本研究では、目的行動を習慣行動へ変化させる要因を明らかにし、習慣行動や依存の形成を遅らせる方法や、行動変容のための介入がしやすい目的行動へと引き戻す方法について検討する。

基盤研究(C)

氏名・職名飯田義明 経済学部教授
研究課題名プロサッカー選手を目指す中学生のキャリア形成プロセスに関する研究
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これまで、学外でのスポーツ活動と学歴形成の間で揺れ動く子どもたちの進路選択の現状はあまり顧みられることはありませんでした。だたし、子どもたちの側からの研究は少ないながらも存在しています。その一方で、保護者側からの研究は全くされていません。そこで、この研究ではプロ選手を目指す中学生を抱える保護者を対象として、保護者からの聞き取り調査から、子どもたちの進路選択の過程と課題を明らかにしていくことを目指しています。
氏名・職名稲田十一 経済学部教授
研究課題名援助供与国としての中国の台頭と国際援助体制へのインパクトの分析
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近年、中国の対外援助の拡大が著しい。この研究では、①中国が多額の援助を供与しているカンボジア、ラオス、ミャンマーなどの国に焦点をあて、中国の援助がそれらの国の経済社会や政治外交にどのような影響を与えているのか、②中国主導の地域的な経済協力の枠組みが、これまでの国際的な援助協調体制にどのような影響を与えつつあるのか、を分析します。そして、中国型の援助アプローチの国際関係的な意義を明らかにします。
氏名・職名小林昭裕 経済学部教授
研究課題名明治・大正期、北海道の都市公園の開設・改修、公園設計に対する社会文化史的考察
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本研究では、開拓という政策的背景をもとに、港湾都市(函館、小樽、室蘭、釧路)、内陸の殖民都市(旭川、帯広、名寄、北見、滝川)に、明治、大正期に設置された公園の開設・および改修を対象に、公園が成立する場所の立地特性(空間),公園という場所に刻まれた履歴(時間)に対し、市民・行政・団体等の関係者が場所に対する関心・働きかけ(人間)という3要素を統合的に捉える手法で社会文化面の評価を行います。
氏名・職名中村吉明 経済学部教授
研究課題名ライドシェアリングの成功失敗5カ国のインスティテューショナル・イノベーション分析
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本研究では、日本のライドシェアリングの導入効果について、米国、中国、シンガポール、フィンランドと比較分析を行い、負の影響、正の影響を実証的に明らかにする。具体的には、法制度や既存業界の反対が参入障壁になっているほか、仮に導入されても、各国の法制度遵守の度合いや産業構造によって差異が生ずるため、上記5カ国の比較分析を行い、日本のライドシェアリング等の政策と当該企業の経営戦略の立案に貢献する。
氏名・職名塙武郎 経済学部教授
研究課題名アメリカ学校区の予算編成・起債における州学校資本補助金の役割と政府間財政関係
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本研究では、教育大国アメリカで小中学校および高校の新規建設や増改築等に必要とされる財政資金が、州の下部行政組織ながら強い独立性をもつ「学校区」ごとの借金(一般財源保証債の発行)によって賄われるという分権システムについて、財政力の弱い学校区に対し州(上位政府)はどのような財政支援を行っているのか、また州と学校区にはどのような政府間財政関係が形成され、何が課題とされているのかを、事例研究を通じて分析する。
氏名・職名谷ヶ城秀吉 経済学部准教授
研究課題名戦前・戦後の商社組織と機能に関する連続と継承の基礎的研究
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三井物産をはじめとする商社は,日本の経済成長に貿易面で貢献してきました。商社を対象とする歴史研究は,戦前の事例を中心に多くの成果が提出されています。しかし,戦前の商社が構築した組織や機能が戦後に継承されていく過程は,まだ十分に明らかにされておらず,検証の余地を残しています。そこで本研究では,商社に勤務していた関係者が残した未整理資料の利用や関係者に対する聞き取り調査を通してこれらの点を明らかにしていきます。
氏名・職名榎透 法学部教授
研究課題名日本におけるヘイト・スピーチ規制に関する憲法学的考察
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ヘイト・スピーチは、日本社会でも現在大きな問題となっており、憲法学界でも外国法等を参照しつつそれに対する規制の是非が議論されています。本研究は、日本でヘイト・スピーチ規制を行うべきかどうか、規制する場合にはどのようなヘイト・スピーチに、どのような規制を加えるべきなのか、また、規制を加えなければヘイト・スピーチは解消しないのかを検証し、法規制を用いないヘイト・スピーチ対策について検討します。
氏名・職名河野真太郎 法学部教授
研究課題名ウェールズ英語文学の研究-二〇世紀産業小説とナショナリズム・共同体
氏名・職名菅原光 法学部教授
研究課題名新しい明六社研究―私塾・結社における伝統と近代
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日本で初めて結成された学術団体だと言われている「明六社」についての研究です。明六社は、演説会を実施したり、雑誌を発行するといった活動を通じ、国民に最新の知識、知見を紹介しました。その具体的な活動内容を明らかにすると共に、その意義を考察しています。とりわけ、明六社に関わった人々が、江戸時代以来の学問成果をどのように引き受けつつ、西洋学術をどれほど深く学んでいたのか、それらをどように消化して自らの主張を形成したのかという点に注目しています。
氏名・職名妹尾哲志 法学部教授
研究課題名シュミット政権期の独米関係に関する総合的研究
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本研究では、1974年から82年までのドイツ連邦共和国(西ドイツ)のヘルムート・シュミット政権期の対アメリカ外交に関して新たに利用可能になった史料等に基づいて考察する。冷戦時代の西ドイツは安全保障面でアメリカに大きく依存していたが、経済面では戦後復興から高度成長を遂げ国際社会での発言権を増してきたのが当該時期にあたる。本研究から得られる知見は、2017年のトランプ政権誕生以降に動揺する独米関係との比較だけでなく、アメリカとの同盟関係という課題を抱える日本外交への示唆という点でも重要な現代的意義を有する。
氏名・職名田上麻衣子 法学部教授
研究課題名伝統知の多面性に即した保護手法の総合的研究
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ある民族や地域で代々伝承されてきた知識をヒントに新しい製品が開発されたり、伝統的な文様が新たなデザインに繋がったりするように、伝統知(伝統的知識)は様々な創造・創作活動に影響を与えています。しかし、伝統知自体は原則として現行の知的財産制度の保護対象ではないため、現在、その保護の必要性や保護の手法について国際的な議論が行われています。こうした動きを受けて、本研究では伝統知の望ましい保護のあり方について検討します。
氏名・職名根岸徹郎 法学部教授
研究課題名フランスの対外文化政策の一環としてのクローデルの駐日大使赴任に関する調査と研究
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1921年から1927年まで駐日フランス大使を務めた詩人・劇作家ポール・クローデルの日本における外交・文学活動に注目し、第一次世界大戦という大きな節目のあとの世界の再編成という状況と、メディアが飛躍的に発達した1920年代に、クローデルが担った外交上の役割を検証することで、20世紀に入って大きく転換・発展したフランスの対外文化外交の方向性と戦略を明らかにします。この研究は当時の世界・社会情勢の中での文化外交に光をあてつつ、歴史研究・文学研究・外交研究の領域を横断するものです。また、インターネットなどのメディアが急速に発達する今日の状況を検証する上で、示唆をあたえるものです。
氏名・職名吉川純恵 法学部講師
研究課題名中国の対外政策決定の実証的研究:アジア周辺外交における中央地方関係に着目して
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世界第二の経済大国となった中国は、世界各地でその影響力を高めています。中国の外交は、強力な指導者のもとで政府が一貫した戦略と強硬な政策を実施しているように映ります。しかし中国の国内社会は市場化が進み多元化しており、企業や軍、地方政府など多くのアクターが対外政策の決定と実施に関わるようになっています。本研究は、中国のアジア外交における地方政府に着目し、中国の対外政策決定の構造変化と変化がもたらす意義を分析します。
氏名・職名渡邊一弘 法学部教授
研究課題名少年司法における調査・鑑別と処遇との連携状況についての分析
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本研究は、非行少年による再犯・再非行予防政策において重視されている、①非行少年の非行原因を理解するため科学的調査の機能の検証、および②鑑別調査と実際の処遇との連続性についての検証するために、近年、少年の再非行の可能性と教育上の必要性を把握するためのツールとして開発された「法務省式ケースアセスメントツール」の内容と機能の分析を通じ、少年司法制度において同ツールを基礎として非行性の調査と非行克服のための処遇とが有機的に連携出来ているか否かについて、現状分析に取り組むものである。
氏名・職名大西楠・テア 法学部准教授
研究課題名外国人労働力受け入れの法理論-社会統合法制を中心として
氏名・職名青木章通 経営学部教授
研究課題名サービス業における顧客管理会計としてのレベニューマネジメントの研究
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企業が成長するためには、その商品を購入してくれる顧客と長期的で強固な関係を結ぶことが重要です。これからの日本経済を牽引するサービス業が、大事な顧客との関係性を強固なものとし、長期的に続く売上を作り上げるためには企業内部においてどのような管理を行うべきでしょうか。価格のコントロール、商品の評判の管理、経営管理の体制の構築とその運用といった視点から、会計の情報が果たす役割を研究しています。
氏名・職名荻原幸子 経営学部教授
研究課題名公共図書館運営に関する住民意思の形成過程を基軸とした図書館協議会に関する研究
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公共図書館の運営においては、自治体住民の意思が反映されることが望ましい。本研究では、住民同士が公共図書館に関する意見や要望を協議する場である「図書館協議会」を対象として、(1)会議における委員間の議論はどのような状況にあるか、 (2) 委員は、住民全般の意見や要望をどのように把握しているか、という2つの側面から、公共図書館運営に関する自治体住民の意思がどのように形成されているのかを明らかにする。
氏名・職名間嶋崇 経営学部教授
研究課題名過剰な情報セキュリティ対策が生じるメカニズムの組織論的探究
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ICTの発展に伴い、企業は顧客や企業自身の安全・安心のため、情報セキュリティにも十分に気を配らなくてはなりません。しかし、気を配り過ぎて対策が過剰になり、仕事の効率性や新しいアイデアを生み出す能力が低下したり、あるいはかえってセキュリティを脅かす事態が生じたりするケースが散見されます。本研究では、そういった過剰な情報セキュリティ対策が企業の組織の仕組みから生じるものと捉え、その発生メカニズムを解明していきます。
氏名・職名櫻井文子 経営学部准教授
研究課題名在外ドイツ系知識人と公共圏の科学―明治期東京における東洋文化研究協会を例に
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明治時代が始まり、グローバルな人やモノ、情報の流れに日本も組み込まれるようになると、東京や横浜、神戸といった流通や交通の拠点には、お雇い外国人や外交官、商館員として数多くの西洋人が住むようになった。彼らは最先端の科学や技術を日本に持ち込んだだけでなく、日本人も巻き込んで込国際色豊かな知的コミュニティを形成した。本研究では、その中でもドイツ系知識人たちの活動に注目し、彼らのグローバルな活動が日本とドイツの双方に与えた知的インパクトを明らかにする。
氏名・職名西山貴弘 経営学部准教授
研究課題名多様な状況における多重検定方式の研究
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近年の情報化社会の発展に伴い,日々新しく生まれるデータがますます巨大化し,それらのデータが互いに融合し複雑化する「ビックデータ時代」になっています。そのため、多種多様なデータに対する新たな統計解析手法の開発の重要性が増しています。本研究では,従来の統計理論を用いることができないような様々な状況の下で、特に統計的仮説検定問題についての理論と方法論の研究を行っています。
氏名・職名池尾玲子 商学部教授
研究課題名現在時制の小説における話法
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英語の小説は従来、過去時制(例:Three times Della counted it. One dollar and eighty-seven cents. And the next day would be Christmas.)で書かれていました。しかし、今世紀になって、現在時制(例:Three times Della counts it. One dollar and eighty-seven cents. And tomorrow is Christmas.)で書かれた小説が増えてきました。本研究は、現在時制が登場人物の話す言葉や、考えの表現にどのような影響を及ぼしているかを分析します。
氏名・職名伊藤和憲 商学部教授
研究課題名インタンジブルズと企業価値に関する研究
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工業化社会から知識社会に経済が大きく変わってきた。そのために,企業価値を創造する要因も機械や設備のような有形資産から,従業員のスキルや情報技術,組織文化といったインタンジブルズに変わってきている。また,企業価値も利益のような経済価値だけでなく,顧客や社会,従業員といったステークホルダーの満足へと変化している。そこで,インタンジブルズが企業価値にどのような影響を及ぼすかを実証的に検討する。
氏名・職名奥瀬喜之 商学部教授
研究課題名視線動向データを踏まえた消費者の価格知覚に関する研究
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この研究では、価格情報が提示された際の消費者の目の動きのデータを分析し、小売店舗や広告、ウェブ画面などでの効果的な価格の提示方法について検討していきます。消費者が提示された価格をどう知覚するのかについては、これまでにも数多くの研究がなされてきましたが、その多くはアンケート調査によるデータや購買履歴データを用いたものでした。この研究では新しいアプローチを用いて、消費者の価格知覚に関する知見を得ることを企図しています。
氏名・職名鹿住倫世 商学部教授
研究課題名女性の起業におけるやり甲斐、生き甲斐、働き甲斐と政策的支援のあり方に関する研究
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育児等で退職した女性が、趣味や特技、専門技能などを活かして自宅でビジネスを始めることがあります。小規模なので、経済的な成果は小さいかもしれません。しかし、ビジネスを通じて社会とつながっていると感じることで、女性はやり甲斐や生き甲斐、働き甲斐を感じ、前向きに生きていくことができます。子供が大きくなって再就職するときも、心理的なハードルが低くなるかもしれません。女性の起業には、このような意義もあるという事を研究し、支援策のあり方を明らかにします。
氏名・職名佐藤弘明 商学部教授
研究課題名TED Talksのスピーチ動画を利用した英日マルチメディア・コーパスの構築
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TED Talksとは、YouTubeなどでも視聴できるプレゼンテーション動画です。プレゼンテーションの多くは英語で行われ、英語字幕や日本語字幕を表示することができるので、英語リスニング教材にもなります。重要英単語もたくさん使用されているので英単語教材にもなりますが、そのためには動画のどの部分にどの英単語が使われているかを調べる必要があります。それを調べるために「英日マルチメディア・コーパス」を作成するのが、この研究の目的です。
氏名・職名高橋裕 商学部教授
研究課題名経営戦略策定支援のためのシステム・ダイナミックス応用に関する研究
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経営戦略を策定するにあたって、企業の経営者や企画担当者は「お金」の面を重視する傾向が強いです。しかし、それだけでは戦略策定に必要な「どのような経緯で現時点に至ったのか」「このままの戦略だとどうなるのか」「改善するための方策は何か」といった問いに答えきれません。こうした問いに答えるために、経営リソースの変化をコンピュータ・シミュレーション手法の「システム・ダイナミックス」を用いて、効果的に経営戦略の策定を行う方法の方法を開発します。
氏名・職名西居豪 商学部教授
研究課題名戦略的業績評価システムにおける因果的な指標間関係の複雑さに関する研究
氏名・職名谷守正行 商学部准教授
研究課題名管理会計に対するAIの適合性研究
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本研究では、管理会計に対するAIの適用可能性と限界を研究することによって、管理会計が無意識下の感覚や価値観に作用する機能の本質を解明する。具体的には、管理会計に関する業務機能それぞれに対して「AI検証ツール」を構築し、それを使って実際の企業でアクションリサーチを行い、評価検証する。それにより、管理会計には意識下におけるコントロール機能だけでなく、無意識下におけるフィードフォワード機能の側面があり、その本質を明らかにする。
氏名・職名石川達夫 文学部教授
研究課題名チェコ・ゴシック研究――カレル4世とフスの時代の文化と精神
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ヨーロッパの町に行くと、ゴシック様式の大きな教会をよく目にします。ゴシック様式は中世フランスで生まれたものですが、フランスと繋がりが深く、チェコ王と神聖ローマ皇帝を兼ねた15世紀のカレル4世の時代に発展したチェコでは、ゴシック様式が盛んになると同時に、チェコ特有の個性も生まれ、それは後のチェコの芸術にも影響を与えました。この研究は、チェコ・ゴシックの建築・彫刻・絵画などを実地調査すると共に、その歴史的背景を明らかにし、チェコ・ゴシック芸術の豊かさと個性を示そうとするものです。
氏名・職名井上幸孝 文学部教授
研究課題名スペインとメキシコにおける聖ヤコブ信仰の継続と変容の統合的分析
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中世スペインにおいて聖ヤコブ(サンティアゴ)信仰がどのように展開し、その後、16世紀前半のスペインによるメキシコ征服によって、この聖人の信仰がどのようにアメリカ大陸に移植されたのかを総合的に分析する。時代的・地理的に離れた中世スペインと植民地時代メキシコを、聖ヤコブ信仰を軸に結びつけ、その信仰の継続性と変容を歴史学的な視点から解明することを目標としている。
氏名・職名植村八潮 文学部教授
研究課題名学校図書館を中心とした雑誌利活用教育の実態・可能性に関する実証的研究
氏名・職名王伸子 文学部教授
研究課題名「ボイスサンプル」を応用した日本語音声指導の研究と開発
氏名・職名苅谷愛彦 文学部教授
研究課題名大規模斜面崩壊の高精度編年に向けた第四紀地質学と酸素同位体比年輪年代学の挑戦
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内陸活断層や南海トラフなどを震源域とする強い地震動が、日本アルプスの各地で大規模な斜面崩壊をひきおこしてきました。山地土砂災害の将来予測のため、崩壊の歴史を正確に突きとめる必要があります。この研究は崩壊に巻き込まれた樹木化石の年輪に含まれる酸素同位体(16Oと18O)の比率を精密に測定し、標準試料と比較することで、その樹木が死んだ年代=崩壊発生年代を1年以下という高い精度で推定しようとする前例なきチャレンジです。
氏名・職名齋藤達哉 文学部教授
研究課題名1940-1950年代の日本語政策史研究の精緻化に関する緊急調査
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本研究は、1940~1950年代の日本語政策(国語施策・国語教育・日本語教育)を記録・研究することを目的としています。当時、政策実現に深く関わった、二人の人物(岩淵悦太郎、釘本久春)に焦点を絞り、次の調査・研究を行っています。(1)岩淵・釘本は、自らの学問的背景を、日本語政策にどのように生かしたのか(2)岩淵・釘本は、1940年代後半の政策転換期を跨いで、日本語政策実現の方向性をどのように修正したのか
氏名・職名末廣 幹 文学部教授
研究課題名近代イギリスのコメディ・オヴ・マナーズの発展と都市空間の変貌の相関関係の研究
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イギリスにおける喜劇の王道的なジャンルは、それぞれの共同体において成立していたマナーズ(風習/慣習)を取り上げるコメディ・オヴ・マナーズです。この研究では、17世紀後半以降の社会の変化、とくにロンドンの都市空間の変貌に注目しながら、コメディ・オヴ・マナーズの発展との相関関係を検討し、1660年代から18世紀にかけて、このジャンルが、同時代の都市空間の変貌を研究する上できわめて重要な対象であったことを明らかにするものです。
氏名・職名高島裕之 文学部教授
研究課題名北欧におけるアジア産陶瓷交易の基礎的理解
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地球的規模で行なわれたアジア=ヨーロッパ間の交易を明らかにするため、新たな視点から実物資料を基に研究する。特に北欧(スウェーデン、デンマーク)をフィールドとして、17 、18 世紀のアジア産陶磁器の交易について考察する。方法として、資料が蓄積されているオランダと比較し、北欧の流通、消費遺跡出土陶磁器の特徴をまとめていく。そして北欧の陶磁器受容者の注文にこたえた、アジアの陶磁器生産者の技術の本質を読み解く。
氏名・職名中垣恒太郎 文学部教授
研究課題名「放浪者」像の比較文学――「アメリカ」的物語の文化政治学
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本研究課題はアメリカ大衆文化における「放浪者」表象を比較文学の見地から展望します。文学、映画やフォーク・ソングをめぐるメディア横断的視座、さらに、ホーボー、ヴァガボンド、ボヘミアン、フラヌール、瘋癲(ふうてん)などの概念をも比較参照し、テクノロジーの発展による労働環境の変化などの時代背景、現代の渡り労働者たちの姿、中南米をはじめとする移民の視点、階級の問題などにも目を向けることにより、分断が進むアメリカの現況と課題を探ることを目指します。
氏名・職名中林隆之 文学部教授
研究課題名請来典籍の集積・活用からみた古代王権の「知」の統合策に関する総合的研究
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7-9世紀の日本列島には、中国(隋・唐)や朝鮮半島諸国(百済・新羅・高句麗-渤海)から、断続的に大量の書物群がもたらされた。本研究では、それらの書物群が日本の思想・学術・文化に果たした役割について、一点一点の書物に即して、都での活用のあり方や地方への普及の実態を詳細に検討していくことで、明らかにする試みである。また、もたらされた書物群が、その後東アジア諸国に逆輸入されていく経緯やその意味についても考察する。
氏名・職名濱松純司 文学部教授
研究課題名形態・統語のインターフェイスにおける英語動詞由来複合語に関する研究
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英語にはdrive a truck(動詞句)、a driver of a truck(名詞句)の他に、truck driverの様な動詞由来複合語が存在します。本研究は、英語の複合語の性質を、元の動詞(drive)の意味的性質及び名詞(driver)の語尾(-er)の種類・役割に着目し、名詞の単語としての性質と文法(動詞句・文構造)との接点という観点から、名詞句が形成されるプロセス及び意味解釈と比較する作業等を通じて、多角的に解明するものです。
氏名・職名三浦弘 文学部教授
研究課題名イングランド北部英語の社会音声学的現状調査
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ビートルズの出身地として有名なイングランドのリバプールでは、5世紀にブリテン島に渡って来た英語の発音特徴を保持し続けていましたが、19世紀に対岸のアイルランド島で飢饉が起こると、多数のアイルランド人が移住して来て、独特な英語方言が話されるようになりました。両島の間にあるマン島では、20世紀後半にマン島語が消滅しました。現在、リバプールとマン島の往来が盛んになり、お互いの英語方言に影響を与えています。リバプール周辺地域も含めて、現地へ出かけ、地元住民の声を収録し、音響分析をして、今の英語方言を客観的に記録するとともに、発音が変化する過程を解明しています。
氏名・職名米村みゆき 文学部教授
研究課題名1940年代の東アジアにおける日本児童文化受容とナショナリズムに関する調査研究
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1940年代には、日本の児童文学や児童映画が、日本国内のみならず、その当時、日本の植民地であった京城(現在の韓国・ソウル)、旧満州(現在の中国の東北部)、台湾などで受容されました。たとえば児童文学作家・宮沢賢治原作の映画『風の又三郎』は、各地の映画館のほか、学校を巡回するかたちで上映されました。そこでは、舞台となった農村風景を通じて、観客たちが同じ風景に心を動かしたことがわかっています。韓国、中国、台湾の大学や図書館で資料を調査して、映画に描かれている様々な事物が、日本という国のナショナリズム思想の形成にどのように関わっていたのか研究しています。
氏名・職名廣川和花 文学部准教授
研究課題名医療の「近代化」と地域社会:近世・近代日本における地域医療の連続と断絶
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この研究の特徴は、従来、江戸時代との断絶面ばかりが強調されてきた近代日本の地域医療を、江戸時代の医療から「継承されたもの」と「断絶されたもの」の組み合わせとしてとらえ直すことである。検討対象となる時期は、幕末維新期から1930年代までであり、開業医の診療録などの地域資料を用いて、この間に日本の地域医療、具体的には医師のレベルとその医療内容そのものが、どのように「近代化」したかを明らかにする。
氏名・職名伊集院葉子 文学部兼任講師
研究課題名日本古代における律令官僚制と女官制度成立に関する研究
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この研究では、日本古代の官僚制度の成り立ちを分析します。もともとわが国では、男女がともに大王(天皇)の政治を支える役割を担っていました。ところが、律令国家が成立すると、官僚機構の中心である太政官や八省のポストは男性だけのものになりました。一方で女性だけの「後宮十二司」が設置され、重要な役割を期待されました。律令制以前の男女共労が、どのような論理と過程を経て男女別の官司に編成されていったのかを検討したいと思います。
氏名・職名飯塚佳代 ネットワーク情報学部教授
研究課題名経営-IT整合モデル構築・維持に関する研究―組織の多次元信頼構造の視点から
氏名・職名上平崇仁 ネットワーク情報学部教授
研究課題名態度形成のプロセスに着目した 教育者向けデザイン学習プログラムの開発
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全国の高校生、社会人がデザインを学ぶ時代になっています。デザインは「やり方」だけではなく、取り組みの背後を支えているその人の姿勢が重要ですが、形式知にするのが難しいことが課題です。この研究ではデザインにおける態度の問題に着目し,それがどのように形成されていくのか、どのように体得できるのかの調査と検討を行った上で,それらを反映した教育者向けのデザイン学習プログラムの開発を行うことを目的としています。
氏名・職名佐藤慶一 ネットワーク情報学部教授
研究課題名想定地震災害後の仮住まい対策ミクロシミュレーションの拡張開発と政策提案の検討
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想定地震(首都直下地震及び南海トラフ巨大地震)後の仮住まい対策(プレハブ仮設住宅の建設や賃貸空き家利用など)をテーマに,データ分析やシミュレーションを行います.そして,分析結果を紹介しながら関係者と議論を行なう場を設けて,高齢世帯や乳幼児を抱える世帯など多様な世帯状況に応じた安心な仮住まいのための方策を考えていきます.
氏名・職名安藤映 ネットワーク情報学部准教授
研究課題名高次元多面体体積の効率的計算可能性を幾何双対性から検討する
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3次元よりも高い次元の図形を考えるときに、その体積を効率的に計算できるかを考える。100や1000など、の大きな次元を考えると、正確な体積の計算はとても難しい問題だが、産業への応用があって重要である。最近の研究で、効率的な計算方法の可能性について、図形の間の幾何双対という関係が役立つ可能性が見えてきた。この研究では、二つの多面体が幾何双対の関係にある場合、一方の体積を効率的に計算できる場合に、常にもう一方も効率的に計算できるか調べている。
氏名・職名小田切健太 ネットワーク情報学部准教授
研究課題名リアルタイムイメージングから構築するがん細胞動態の高精度予測モデル
氏名・職名大久保街亜 人間科学部教授
研究課題名裏切りの隠蔽と検出における無意識的過程
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詐欺や横領など、信頼関係を裏切る犯罪は残念ながら多い。裏切り者はどのように他者を騙すテクニックを用いるのか、そして、他者はそれを見破ることができるのか、裏切りとその隠蔽さらにその検出における意図性に焦点を絞り検討する。裏切り者と観察である他者がどの程度意識的に行動しているのか、また、無意識的な過程がどのくらい関わっているのか、行動実験、視線計測、瞳孔反応計測を用いて明らかにする。
氏名・職名小杉考司 人間科学部教授
研究課題名ベイズ推論と情報圧縮から広がる認知モデルの展開
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ベイズ統計学は人間の「推論」のモデルとして考えることもできます。また,多くの情報を一手に解析する多変量解析も,人間の「要約」,ひいては「偏見」といった思考パターンのモデルとして考えることができます。この研究では,ベイズ推論と多変量解析を統合するような心理学モデルを作ることを目指しています。
氏名・職名嶋根克己 人間科学部教授
研究課題名葬儀の脱共同体化に関する比較社会学的研究
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どんな人間もいつか死を迎える。近しい人が亡くなると、その人を取り巻く家族や近親者、友人や近所の人たちは共同して死者を見送ってきた。それが慣習化したものが葬儀である。日本にも古くから続いてきた葬儀の慣習がある。しかしそれが現在では大きく変化し始めている。特に、かつて葬儀の手助けをしてきた共同社会(地域人びとや知人、あるいは親族さえ)が葬儀と関わらなくなり、お葬式は家族だけの儀式になりはじめたのだ。
氏名・職名広瀬裕子 人間科学部教授
研究課題名自律的教育経営を下支えする教育困難ケース支援に関する教育行政学的研究
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学校の運営や地域の教育の運営には自律性が重視されています。問題が起こった場合にも、各学校や教育委員会が自主的自律的に解決をすることが求められます。しかし組織が機能不全を起こすなど重篤な状況に陥っている場合など、自力で問題解決臨めないこともあり得ます。この研究ではそうした場合の対策について考察しています。具体的にはイギリスで進められている、中央政府が重篤な困難なケースに強制的に介入支援をする政策に注目しています。
氏名・職名田代亜紀 法務研究科教授
研究課題名多様化する「家族」に憲法学はどのように向き合うか‐公私二分論批判、婚姻の自由
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近年、夫婦別姓訴訟において、日本国憲法24条1項が定める「婚姻の自由」について争われている。現行民法の規定によれば、婚姻の際には、夫または妻の姓に統一しなければならないが、自分の姓を変更することに抵抗がある人は、婚姻をすることができない。本研究では、日本と同様に、同性婚訴訟において「婚姻の自由」の憲法上の権利としての性質、婚姻制度との関係などが問われているアメリカ合衆国における議論を参照しながら、現代社会における「家族」像について探究する。
氏名・職名早川眞一郎 法務研究科教授
研究課題名生殖補助医療をめぐる家族法の展望
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代理出産(女性が、他の女性の子宮に自分の卵子を使って体外受精した胚を入れて妊娠出産をしてもらうこと)等の生殖補助医療技術が進展してきている。その生殖補助医療の規律(禁止するか認めるか等)も、またそれによって生まれた子の法的親子関係の規律も、国によって大きく異なっている。本研究、これらの法的規律(とくに外国で実施した代理出産によって生まれた子の法的親子関係)について、国際的な動向を踏まえて検討するものである。
氏名・職名棟居快行 法務研究科教授
研究課題名プライバシー概念の進化に対応した保護法制のあり方
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プライバシーについて、従来は雑誌などによる私生活ののぞき見を出版の差止めや損害賠償によって封じ込めてきた。その後コンピュータ社会の到来に合わせて、自分の個人情報の使われ方について本人同意を基本にする捉え方が登場した。しかし今日のSNSなどでは、個人の相手に合わせたイメージの使い分けがプライバシー保護の要点になっているので、それを理論化したうえで適切な法的保護を再構築する必要がある。
氏名・職名米丸恒治 法務研究科教授
研究課題名電子行政と電子署名認証法との最適化に関する比較法的研究
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電子行政を進めるにあたって、最初に問題となる、誰がどこの誰として手続きしているかといういわゆる電子認証や電子署名の最適化について、ドイツと日本を比較して研究している。電子署名は、サイバースペースで、どこの誰が何に署名をしたのか確認することのできる重要な基盤技術であるが、それを法的にどのように制度化すればよいのかについても、電子認証との関連でドイツとの比較の下に研究している。

若手研究(A)

氏名・職名国里愛彦 人間科学部准教授
研究課題名恐怖条件づけの獲得・消去・再発の個人差に関わる認知機能と神経基盤
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私たちは恐怖を無条件に引き起こす刺激(無条件刺激)と恐怖を引き起こさない刺激(中性刺激)を同時に経験すると、元々は恐怖を引き起こさない刺激に対しても恐怖を感じるようになります(中性刺激が条件刺激に変わります)。このような現象を恐怖条件づけと呼びます。この恐怖条件づけにおける恐怖反応の獲得、消去、再発には、個人差があるとされます。これらの個人差について、学習過程で生じる信念、認知機能、脳波で測定する脳機能の側面から数理モデルを用いた検討を行っています。

若手研究(B)

氏名・職名森啓明 経済学部准教授
研究課題名若年期における健康問題と人的資本形成
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本研究は、子どもの能力が形成される過程に関する実証分析を行う。特に、幼少期における健康状態の悪化が、賃金や就業率といった労働市場における成果指標に長期的な負の影響を与える原因を解明し、そのような負の影響を抑制するために効果的な政策をデザインするために有用となる知見を蓄積することを目指す。
氏名・職名巴山竜来 経営学部准教授
研究課題名旗領域の研究とホッジ理論への応用
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複素多様体と呼ばれる、複素数の世界で定義される図形についての研究を行っています。この分野は19世紀の数学者リーマンが礎を築き、岡潔や小平邦彦など日本の著名な数学者も大きな業績を残しました。とくにリー群と呼ばれる数学的対象を通してこれらの図形の構造を調べています。この研究は数学だけでなく、最近では素粒子論など物理の基礎理論とも関係しています。
氏名・職名八島明朗 商学部准教授
研究課題名ブランド・スイッチ要因とロイヤルティ要因の包括的研究

若手研究

氏名・職名鈴木将覚 経済学部教授
研究課題名法人税の課税ベースに関する研究
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現在、法人税を巡る経済環境が変化しており、その課税ベースには様々な問題が生じている。企業のグローバル化やITの進展により、世界的に法人税収の確保が難しくなってきており、また成長率低下を背景に出来るだけ経済成長を阻害しないことへの要請も強まっている。本研究では、法人税の課税ベースの変更が企業の投資・所得移転に及ぼす影響を理論的・実証的に解明し、法人税の望ましい課税ベースを検討する。
氏名・職名柏木悠 商学部講師
研究課題名歩行パラメーターと足底圧分布データの無次元量による標準歩行評価シスムテの開発
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近年国民の運動実施率は増加し,その中でもウォーキングは,最も行われている運動の一つです。特に60歳以上のウォーキング実施率は、20年前と比べて2倍の32.5%にまで昇ります。しかし歩く動作は、日常生活の基本的な運動でありながら一般的な指標が確立されていません。この歩き方を評価する有効的なツールの一つとして足裏の圧力データは、医療・臨床現場で用いられていますが、標準的なデータや指標も同様に確立されていません。本研究は、年齢や体力レベルを考慮した歩き方を足裏の圧力テータから明らかにし、新たな歩き方の評価システムの開発を目的とします。本研究の結果は、幼児から高齢者までの普遍的な足裏の圧力パターンを示すことにより、「正常な歩行、正しい歩き方」とは何かという疑問に新たな知見を提供し、現代社会の抱える健康問題の改善に対して貢献します。
氏名・職名孫維維 商学部助教
研究課題名中国におけるビジネスエコシステムの形成と消費者行動分析 ―小売業実証分析を中心に
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情報通信技術の進展に伴ってインターネットがすでに日常生活の一部になっている。この背景に我々の生活シーンもインターネット上に移り、エコシステムという新しい生態圏が形成してきている。この過程においていくつかの企業がエコシステムの形成をけん引し、極めて重要な役割を果たしている。本研究は中国市場に注目し2大エコシステムのプラットフォーム・リーダーであるアリババとテンセントを研究対象にして消費者のエコシステムに関与する際の選択と決定要因を解明しようとする。
氏名・職名河野敏鑑 ネットワーク情報学部准教授
研究課題名企業における健康の決定要因および企業業績との関係についての経済学的考察
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私はこれまで、健康保険組合の組合別パネルデータを用いて、医療費や労働所得の格差に関する研究を行ってきました。平成30年度からは、これまで構築してきた組合別パネルデータと企業別データを統合したデータベースを作り、医療費や所得格差に加えて企業業績や企業のCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)に関する取り組みとの関連も研究したいと考えています。
氏名・職名土屋翔一 ネットワーク情報学部准教授
研究課題名fullerene graphについての研究
氏名・職名石川健太 人間科学部兼任講師
研究課題名社交不安における感情隠蔽:偽りの表情と向社会的な評価との関連
氏名・職名石田信平 法務研究科教授
研究課題名労働契約規制の新たな理念と労働契約概念の再構成に関する比較法研究
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使用者の指揮命令を受けて働く労働者を保護することを目的とする労働法が、フリーランスなどの独立自営業者にも適用されるべきかが問題となってきています。ICTの発達により、自営業者と労働者との境界線が不明瞭になってきているからです。また、こうした点が問題とされることに伴って、労働法が何のために存在しているのかといった根本的な問題も問われるようになってきています。本研究は、こうした問題に関するイギリス労働法の対応を踏まえつつ、日本の労働法のこれからの在り方に検討を加えることを目的としています。

研究活動スタート支援

氏名・職名福山文子 経営学部講師
研究課題名キャリア教育充実へ向けた女性のキャリア形成とディーセント・ワーク概念の研究

特別研究員奨励費

氏名・職名井上弘樹 経済学研究科特別研究員
研究課題名国際医療協力を通じた戦後の日本・東アジア関係史(1945年から1970年代)
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