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科学研究費助成事業_2018年度

2018年度 科学研究費助成事業採択者

基盤研究(B)

氏名・職名土屋昌明 経済学部教授
研究課題名中国道教における聖地と巡礼に関する総合的調査と研究
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中国には数多くの洞窟が存在し、人間の力を超えた特殊な「場」として崇敬されてきた。洞窟の中には神が住んでいる。洞窟は「名山」にあり、そこで祈りや修行をした。また、洞窟どうしがつながっているとか、地下世界があるとか、が語られるようになる。本研究は、こうした洞窟に関わる話がどう発生し発展したか、なぜその場所が重要な洞窟とされたか、などを文献研究と現地調査で解明し、それによって中国の宗教・思想・文学の特徴を考える。
氏名・職名渡辺達朗 商学部教授
研究課題名人口減少・都市縮小時代の都市中心部の老朽化商業施設等の再利用・再開発に関する研究
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近年、人口減少・少子高齢化・都市縮小が急速に進展しています。そうした中で、都市中心部に1950〜60年度に建設された共同店舗、アーケードを始めとする商業施設等が多数存在しており、それらの再利用・再開発をどのように進めるかが、まちづくりや商店街活性化にとって重要な課題となっています。この研究では、老朽化した商業施設の実態について調査するとともに、その再利用・再開発の方向について検討することを目的としています。
氏名・職名新田晴彦 商学部兼任講師
研究課題名航空管制の安全を脅かす母語話者の発音の乱れと対策の研究
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世界では一日に数十万機の飛行機が空を飛んでいます。これだけの数の飛行機が一機もぶつからないのはなぜでしょうか? 世界の空は航空管制と呼ばれる方法で交通整理が行われています。この交通整理は英語で行われるのが基本で、英語を母国語としない国でも英語が用いられます。航空管制の共通語は英語ですが、これが正確に聞き取れないと非常に危険です。私は、この航空管制の英語をいかに正確に聞き取るかの研究を行っています。
氏名・職名高岡貞夫 文学部教授
研究課題名高山池沼を核とする生物多様性の形成とジオダイバーシティ
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高山地域に点在する池を利用する動植物の多様性をテーマとしています。雨水や雪解け水を集めた小さな池であっても、川や湖のない高山地域では生物にとって重要な場所であると考えられます。池を中心に発達した生物多様性の特徴を、池と池の間のつながりにも着目しながら種レベルおよび遺伝子レベルで明らかにします。それとともに、そのような多様性が生み出される背景となる池の形成条件について、高山特有の気候条件や山の地形の成り立ちとの関係を明らかにします。
氏名・職名山本充 文学部教授
研究課題名ヨーロッパにおけるモビリティの増大に伴う農村人口変動と新たなルーラリティの創出
氏名・職名相澤勝治 文学部准教授
研究課題名メカニカルストレスを介した筋局所アンドロゲンの筋萎縮予防メカニズムの解明
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加齢や不活動によって筋力低下や筋肉量が減少する加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)は転倒リスクや身体活動量の低下と密接に関連することが知られている。本研究では、サルコペニアを予防するために筋肉から産生されるアンドロゲンに着目し、身体運動に対する応答性や筋萎縮予防の機序について明らかにすることを目的としている。
氏名・職名丸山岳彦 文学部准教授
研究課題名「昭和話し言葉コーパス」の構築による話し言葉の経年変化に関する実証的研究
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本研究では、昭和時代の録音資料を集めて「昭和話し言葉コーパス」として整備し、一般公開することを目的とする。主に昭和30年代の録音資料(講演、雑談)を収集・整理し、研究用の情報を付与して、50時間分のコーパス(言葉のデータベース)を構築する。また、現代語の話し言葉コーパスとの比較・対照を通して、音韻・語彙・文法・文体・発話行為などの観点から、話し言葉がどのように変化してきたか、その実態を明らかにする。
氏名・職名三枝令子 文学部特任教授
研究課題名日本国内で医師をめざす外国人を対象とした医学語彙教材開発のための総合的研究
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世界的な規模で人が移動するようになり、日本でも外国人で日本の医師国家資格を持つ人が求められています。しかし、これまで外国人への医学教育は制度的に行われたことはなく、その方法もよくわかっていません。医学教育では、まず医学用語の習得が不可欠です。この研究では、日本の医師国家資格取得を目指す外国人のために、日本語教育、コーパス言語学等の手法を用いて、医学用語の調査研究と教材作成を行い、効果のある支援を目指します。
氏名・職名望月俊男 ネットワーク情報学部准教授
研究課題名協調的議論の実現にむけた21世紀型スキルとしての認識主体性を育む学習環境の開発
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本研究では、協調学習における議論において、一人ひとりの学習者が効果的・能動的に議論を通した知識創造に携わることのできる「認識主体性」を育む学習環境を開発する。消極的な学習者も積極的な学習者も一緒になって議論に参加する上で必要なスキルを習得できるようにする。具体的には、消極的な学習者が前向きに議論に関わる経験をするためにタンジブル人形劇システムを用いて、消極的な学習者も積極的な学習者も互いに議論への関わり方を観察して振り返るためのシステムと、またそれを運用するための教育プログラムを開発する。
氏名・職名澤幸祐 人間科学部教授
研究課題名目的的行動から習慣行動への遷移を支える微視的理論と依存研究への応用
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「メールを読む」といった目的のためにスマホを使っていたはずが、「なんとなくスマホをいじる」というように、いつのまにか特段の目的なしに行動してしまうことがある。これは習慣行動の形成の例であり、場合によっては依存と呼ばれる状態に陥る。本研究では、目的行動を習慣行動へ変化させる要因を明らかにし、習慣行動や依存の形成を遅らせる方法や、行動変容のための介入がしやすい目的行動へと引き戻す方法について検討する。

基盤研究(C)

氏名・職名飯田義明 経済学部教授
研究課題名プロサッカー選手を目指す中学生のキャリア形成プロセスに関する研究
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これまで、学外でのスポーツ活動と学歴形成の間で揺れ動く子どもたちの進路選択の現状はあまり顧みられることはありませんでした。だたし、子どもたちの側からの研究は少ないながらも存在しています。その一方で、保護者側からの研究は全くされていません。そこで、この研究ではプロ選手を目指す中学生を抱える保護者を対象として、保護者からの聞き取り調査から、子どもたちの進路選択の過程と課題を明らかにしていくことを目指しています。
氏名・職名泉留維 経済学部教授
研究課題名オープン・アクセス化による新たなコモンズの創造
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他人の土地を所有者の了解無しに歩いても良いのでしょうか。とても景色が良く、魅力的な道があっても、日本では、国や市などが所有していない土地、私有地を勝手に歩くのはダメだと誰しも考えてしまいます。でも、これは万国共通の認識ではありません。たとえば、ヨーロッパの国の中には、たとえ私有地であっても自由に散歩などをすることができます。森林などの自然環境を守ろうとするときに、誰も立ち入れさせない聖域にして守ろうという考え方がありますが、逆に一定の条件下で自由に立ち入ってもらことで自然環境を守ろうという考えもあります。この後者の考え方を実行するためにはどのような条件が必要なのかを、現地調査を行いながら研究を進めています。
氏名・職名稲田十一 経済学部教授
研究課題名援助供与国としての中国の台頭と国際援助体制へのインパクトの分析
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近年、中国の対外援助の拡大が著しい。この研究では、①中国が多額の援助を供与しているカンボジア、ラオス、ミャンマーなどの国に焦点をあて、中国の援助がそれらの国の経済社会や政治外交にどのような影響を与えているのか、②中国主導の地域的な経済協力の枠組みが、これまでの国際的な援助協調体制にどのような影響を与えつつあるのか、を分析します。そして、中国型の援助アプローチの国際関係的な意義を明らかにします。
氏名・職名金榮愨 経済学部教授
研究課題名企業間ネットワークとイノベーション、生産性に関する実証研究
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企業は様々な形で他の企業と繋がっている。最も基本的な取引関係による繋がりから、株式の所有によって形成される資本関係、生産技術を通じた繋がり、地域的な近接生による繋がりもある。企業間ネットワークと呼ばれるこの繋がりは企業の成長、利益、雇用、イノベーションなど、様々なパフォーマンスに影響を与え、経済全体の成長にも繋がる。本研究は、このような企業間のネットワークがどのような要因で形成され、今どのような形になっているか、また、企業および経済のパフォーマンスにどれほど影響を与えるかを分析する。
氏名・職名小林昭裕 経済学部教授
研究課題名リスク・コミュニケーションを通じたコンセンサス形成と情報共有化による山岳事故軽減
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過去20年近くにはわたり、山岳事故軽減に向け、普及啓発活動をはじめ事故防止対策を展開しているが、遭難件数増加に歯止めがかかっていない。本研究は,利用者と警察をはじめとした遭難対策組織、環境省や地域行政機関を含めた関係者間のリスク・コミュニケーションの視点から、山岳遭難実態や事故軽減策に対するコンセンサスの形成および諸施策の効果の検証と情報の共有化を通じて、山岳事故軽減策の改善を図ることを目的とする。
氏名・職名中西泰夫 経済学部教授
研究課題名規制とイノベーション(R&D、パテント)の競争と経済成長に関する実証的分析
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この研究は、政府による規制が企業、市場にどのような影響を与えているかを実証的に検証することが目的である。政府の市場に対する規制を数量的に指標化して、特に規制が中心に行われている非製造業の市場と企業についてを分析対象として、個々の企業の個票データを収集して、最新の計量経済学の手法を用いて行われる。企業の生産構造、市場への参入・退出、イノベーション、企業成長に関して規制の効果を実証的にテストする。
氏名・職名中村吉明 経済学部教授
研究課題名ライドシェアリングの成功失敗5カ国のインスティテューショナル・イノベーション分析
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本研究では、日本のライドシェアリングの導入効果について、米国、中国、シンガポール、フィンランドと比較分析を行い、負の影響、正の影響を実証的に明らかにする。具体的には、法制度や既存業界の反対が参入障壁になっているほか、仮に導入されても、各国の法制度遵守の度合いや産業構造によって差異が生ずるため、上記5カ国の比較分析を行い、日本のライドシェアリング等の政策と当該企業の経営戦略の立案に貢献する。
氏名・職名長尾謙吉 経済学部教授
研究課題名産業集積の多層性と都市の革新性
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経済活動の「縮小」が議論されはじめた日本において、他の先進諸国と同様に、革新(イノベーション)を生み出す場所として大都市に関心が高まっている。本研究は、産業の集積が多層的であることが大都市の革新的活動を理解する一つの鍵であるという問題設定のもと、通常考えられている物理的距離だけでなく、組織的距離や文化的距離など認知的距離についても検討し、分野横断的な革新を可能とする都市の知的探求を進めている。
氏名・職名野口旭 経済学部教授
研究課題名経済危機におけるマクロ経済政策の理論と思想
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本研究の課題は、リーマン・ショック以降の各国のマクロ経済政策の背後にある理論と思想を解明し、今後のマクロ経済政策の教訓を引き出すことにある。危機以降、各国の政策当局は、量的緩和やマイナス金利政策などの非伝統的金融政策を行ってきた。また、ヘリコプター・マネー政策などの金融財政統合政策も論議されてきた。しかし、その意義や効果については専門家の間でも見解が対立する。さらに、それらの政策からの出口をどう想定すべきかも見解が分かれる。本研究では、こうした競合する政策的な立場を、政策生成プログラムという概念を用いて整理し、経済政策のあるべき方向性を展望する。
氏名・職名塙武郎 経済学部教授
研究課題名アメリカ学校区の予算編成・起債における州学校資本補助金の役割と政府間財政関係
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本研究では、教育大国アメリカで小中学校および高校の新規建設や増改築等に必要とされる財政資金が、州の下部行政組織ながら強い独立性をもつ「学校区」ごとの借金(一般財源保証債の発行)によって賄われるという分権システムについて、財政力の弱い学校区に対し州(上位政府)はどのような財政支援を行っているのか、また州と学校区にはどのような政府間財政関係が形成され、何が課題とされているのかを、事例研究を通じて分析する。
氏名・職名松井暁 経済学部教授
研究課題名グローバル・イシューの規範理論にむけて
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世界が国境を超えて緊密に結びつくようになるグローバル化は、経済にとどまらず、戦争、貧困と格差、地球環境、生命倫理、食料と健康、教育、企業倫理に関する地球次元での問題を浮上させました。社会のあるべき姿を提示する規範理論は、これまで個別の領域ごとに研究されてきたためにグローバル化に十分対応できませんでした。本研究の目的は、個別の規範理論を総合するグローバル・イシューの規範理論に大まかな枠組みを提供することにあります。
氏名・職名徐一睿 経済学部准教授
研究課題名「一帯一路」における中国国内の地域経済への影響に関する実証研究
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「一帯一路」の推進は中国国内外における新しい都市拠点の構築及びそれをつなぐ道路、鉄道、港湾、空港を建設することで、新しい社会資本の投資が生まれることが期待されている。本研究は「一帯一路」における中国国内の地域発展戦略として捉え、中国国内における地域振興戦略、都市化の進展、国境間物流ルートの確保を対象に、中央政府及び地方政府、さらに民間アクターがこうした「一帯一路」政策の下でどういった行動が取られるか、そしてその財源はいかに確保されているかを検証する。
氏名・職名谷ヶ城秀吉 経済学部准教授
研究課題名戦前・戦後の商社組織と機能に関する連続と継承の基礎的研究
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三井物産をはじめとする商社は,日本の経済成長に貿易面で貢献してきました。商社を対象とする歴史研究は,戦前の事例を中心に多くの成果が提出されています。しかし,戦前の商社が構築した組織や機能が戦後に継承されていく過程は,まだ十分に明らかにされておらず,検証の余地を残しています。そこで本研究では,商社に勤務していた関係者が残した未整理資料の利用や関係者に対する聞き取り調査を通してこれらの点を明らかにしていきます。
氏名・職名榎透 法学部教授
研究課題名日本におけるヘイト・スピーチ規制に関する憲法学的考察
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ヘイト・スピーチは、日本社会でも現在大きな問題となっており、憲法学界でも外国法等を参照しつつそれに対する規制の是非が議論されています。本研究は、日本でヘイト・スピーチ規制を行うべきかどうか、規制する場合にはどのようなヘイト・スピーチに、どのような規制を加えるべきなのか、また、規制を加えなければヘイト・スピーチは解消しないのかを検証し、法規制を用いないヘイト・スピーチ対策について検討します。
氏名・職名菅原光 法学部教授
研究課題名新しい明六社研究―私塾・結社における伝統と近代
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日本で初めて結成された学術団体だと言われている「明六社」についての研究です。明六社は、演説会を実施したり、雑誌を発行するといった活動を通じ、国民に最新の知識、知見を紹介しました。その具体的な活動内容を明らかにすると共に、その意義を考察しています。とりわけ、明六社に関わった人々が、江戸時代以来の学問成果をどのように引き受けつつ、西洋学術をどれほど深く学んでいたのか、それらをどように消化して自らの主張を形成したのかという点に注目しています。
氏名・職名田上麻衣子 法学部教授
研究課題名伝統知の多面性に即した保護手法の総合的研究
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ある民族や地域で代々伝承されてきた知識をヒントに新しい製品が開発されたり、伝統的な文様が新たなデザインに繋がったりするように、伝統知(伝統的知識)は様々な創造・創作活動に影響を与えています。しかし、伝統知自体は原則として現行の知的財産制度の保護対象ではないため、現在、その保護の必要性や保護の手法について国際的な議論が行われています。こうした動きを受けて、本研究では伝統知の望ましい保護のあり方について検討します。
氏名・職名根岸徹郎 法学部教授
研究課題名フランスの対外文化政策の一環としてのクローデルの駐日大使赴任に関する調査と研究
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1921年から1927年まで駐日フランス大使を務めた詩人・劇作家ポール・クローデルの日本における外交・文学活動に注目し、第一次世界大戦という大きな節目のあとの世界の再編成という状況と、メディアが飛躍的に発達した1920年代に、クローデルが担った外交上の役割を検証することで、20世紀に入って大きく転換・発展したフランスの対外文化外交の方向性と戦略を明らかにします。この研究は当時の世界・社会情勢の中での文化外交に光をあてつつ、歴史研究・文学研究・外交研究の領域を横断するものです。また、インターネットなどのメディアが急速に発達する今日の状況を検証する上で、示唆をあたえるものです。
氏名・職名渡邊一弘 法学部教授
研究課題名少年司法における調査・鑑別と処遇との連携状況についての分析
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本研究は、非行少年による再犯・再非行予防政策において重視されている、①非行少年の非行原因を理解するため科学的調査の機能の検証、および②鑑別調査と実際の処遇との連続性についての検証するために、近年、少年の再非行の可能性と教育上の必要性を把握するためのツールとして開発された「法務省式ケースアセスメントツール」の内容と機能の分析を通じ、少年司法制度において同ツールを基礎として非行性の調査と非行克服のための処遇とが有機的に連携出来ているか否かについて、現状分析に取り組むものである。
氏名・職名青木章通 経営学部教授
研究課題名サービス業における顧客管理会計としてのレベニューマネジメントの研究
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企業が成長するためには、その商品を購入してくれる顧客と長期的で強固な関係を結ぶことが重要です。これからの日本経済を牽引するサービス業が、大事な顧客との関係性を強固なものとし、長期的に続く売上を作り上げるためには企業内部においてどのような管理を行うべきでしょうか。価格のコントロール、商品の評判の管理、経営管理の体制の構築とその運用といった視点から、会計の情報が果たす役割を研究しています。
氏名・職名岩田弘尚 経営学部教授
研究課題名戦略的レピュテーション・マネジメントの理論フレームワークの構築
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コーポレート・レピュテーション(企業の評判)は、ある企業に対して抱いたイメージおよびその企業の過去の行為および将来の期待に基づいてステークホルダーが何らかの基準に照らして当該企業を評価したものであり、企業価値を高める無形の資産である。本研究の目的は、(1)コーポレート・レピュテーションを形成する諸要因とそれらの関係性を実証的に解明すること、(2)コーポレート・レピュテーションを戦略の視点から統合的にマネジメントする理論フレームワークを提示することである。
氏名・職名櫻井文子 経営学部准教授
研究課題名市場原理の拡大と公共圏の科学―19世紀ドイツを例に
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自然科学の研究は、実験室の中だけでされているわけではありません。たとえば動物園の運営や、週末の昆虫採集もれっきとした科学研究です。そうした日々の暮らしと密着した科学研究のあり方について、19世紀のドイツのフランクフルトという町を例に調べています。フランクフルトでは、学校の先生やお医者さん、商人や職人などさまざまな人が参加する、科学のためのクラブや協会がたくさんありました。そうした組織の活動を、目的や運営方法、財政基盤や他の組織との協力関係など、多角的なアプローチから研究しています。
氏名・職名西山貴弘 経営学部准教授
研究課題名多様な状況における多重検定方式の研究
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近年の情報化社会の発展に伴い,日々新しく生まれるデータがますます巨大化し,それらのデータが互いに融合し複雑化する「ビックデータ時代」になっています。そのため、多種多様なデータに対する新たな統計解析手法の開発の重要性が増しています。本研究では,従来の統計理論を用いることができないような様々な状況の下で、特に統計的仮説検定問題についての理論と方法論の研究を行っています。
氏名・職名池尾玲子 商学部教授
研究課題名現在時制の小説における話法
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英語の小説は従来、過去時制(例:Three times Della counted it. One dollar and eighty-seven cents. And the next day would be Christmas.)で書かれていました。しかし、今世紀になって、現在時制(例:Three times Della counts it. One dollar and eighty-seven cents. And tomorrow is Christmas.)で書かれた小説が増えてきました。本研究は、現在時制が登場人物の話す言葉や、考えの表現にどのような影響を及ぼしているかを分析します。
氏名・職名石川和男 商学部教授
研究課題名流通業・サービス業における家族による事業承継前後の課題解明
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日本では、高度経済成長時期や1970年代に産声を上げた企業が現在、経営者の交代時期を迎えています。ただ、うまく交代ができない、事業承継ができない企業が多数あり、1980年代前半に比べて150万も企業数が減少しています。そこで流通業とサービス業に焦点を当て、事業承継前後における課題を明確にすることで、事業承継がスムーズにいく一助となるように研究を進めています。
氏名・職名伊藤和憲 商学部教授
研究課題名インタンジブルズと企業価値に関する研究
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工業化社会から知識社会に経済が大きく変わってきた。そのために,企業価値を創造する要因も機械や設備のような有形資産から,従業員のスキルや情報技術,組織文化といったインタンジブルズに変わってきている。また,企業価値も利益のような経済価値だけでなく,顧客や社会,従業員といったステークホルダーの満足へと変化している。そこで,インタンジブルズが企業価値にどのような影響を及ぼすかを実証的に検討する。
氏名・職名鹿住倫世 商学部教授
研究課題名女性起業家の事業成長・事業継続に影響を与える要因に関する研究
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昨今、女性の活躍が期待されていますが、家庭責任と仕事を両立させていくのは大変です。むしろ、女性が自分の経験や知識、技術を生かして、自宅を拠点に何らかのビジネスを始めるほうが、ワークライフバランスの実現にはプラスです。しかし、一般的に女性はビジネス知識や人脈の不足などで、事業がうまくいかないケースも見られます。この研究では、女性が起業し、事業を成長、継続させていくために役立つ要因を見出し、効果的な支援策について、女性起業家等への調査によって明らかにしていきます。
氏名・職名佐藤弘明 商学部教授
研究課題名TED Talksのスピーチ動画を利用した英日マルチメディア・コーパスの構築
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TED Talksとは、YouTubeなどでも視聴できるプレゼンテーション動画です。プレゼンテーションの多くは英語で行われ、英語字幕や日本語字幕を表示することができるので、英語リスニング教材にもなります。重要英単語もたくさん使用されているので英単語教材にもなりますが、そのためには動画のどの部分にどの英単語が使われているかを調べる必要があります。それを調べるために「英日マルチメディア・コーパス」を作成するのが、この研究の目的です。
氏名・職名高橋裕 商学部教授
研究課題名経営戦略策定支援のためのシステム・ダイナミックス応用に関する研究
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経営戦略を策定するにあたって、企業の経営者や企画担当者は「お金」の面を重視する傾向が強いです。しかし、それだけでは戦略策定に必要な「どのような経緯で現時点に至ったのか」「このままの戦略だとどうなるのか」「改善するための方策は何か」といった問いに答えきれません。こうした問いに答えるために、経営リソースの変化をコンピュータ・シミュレーション手法の「システム・ダイナミックス」を用いて、効果的に経営戦略の策定を行う方法の方法を開発します。
氏名・職名渡辺英次 商学部教授
研究課題名ジュニア期からユース期にかけてのスポーツ選手の体格・運動能力に関する長期縦断研究
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ジュニア期からユース期の選手が所属するスポーツクラブを対象として体格、運動能力測定を継続して行う(長期縦断研究)。測定結果から各選手、所属クラブ、競技経験年数から見た特徴を調査し、他競技多種目のデータから競技種目の特徴的な体格、運動能力の目標値を求めるとともに、スポーツ非実施者と比較し、スポーツ実施の効果や運動習慣獲得の必要性について各世代ごとに検証することを目的としている。
氏名・職名谷守正行 商学部准教授
研究課題名管理会計に対するAIの適合性研究
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本研究では、管理会計に対するAIの適用可能性と限界を研究することによって、管理会計が無意識下の感覚や価値観に作用する機能の本質を解明する。具体的には、管理会計に関する業務機能それぞれに対して「AI検証ツール」を構築し、それを使って実際の企業でアクションリサーチを行い、評価検証する。それにより、管理会計には意識下におけるコントロール機能だけでなく、無意識下におけるフィードフォワード機能の側面があり、その本質を明らかにする。
氏名・職名石川達夫 文学部教授
研究課題名チェコ・ゴシック研究――カレル4世とフスの時代の文化と精神
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ヨーロッパの町に行くと、ゴシック様式の大きな教会をよく目にします。ゴシック様式は中世フランスで生まれたものですが、フランスと繋がりが深く、チェコ王と神聖ローマ皇帝を兼ねた15世紀のカレル4世の時代に発展したチェコでは、ゴシック様式が盛んになると同時に、チェコ特有の個性も生まれ、それは後のチェコの芸術にも影響を与えました。この研究は、チェコ・ゴシックの建築・彫刻・絵画などを実地調査すると共に、その歴史的背景を明らかにし、チェコ・ゴシック芸術の豊かさと個性を示そうとするものです。
氏名・職名井上幸孝 文学部教授
研究課題名スペインとメキシコにおける聖ヤコブ信仰の継続と変容の統合的分析
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中世スペインにおいて聖ヤコブ(サンティアゴ)信仰がどのように展開し、その後、16世紀前半のスペインによるメキシコ征服によって、この聖人の信仰がどのようにアメリカ大陸に移植されたのかを総合的に分析する。時代的・地理的に離れた中世スペインと植民地時代メキシコを、聖ヤコブ信仰を軸に結びつけ、その信仰の継続性と変容を歴史学的な視点から解明することを目標としている。
氏名・職名植村八潮 文学部教授
研究課題名学校図書館における電子書籍利用環境構築のための実証的研究
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児童生徒を対象とした本の電子書籍化が進んでいる。また、学校で使う教科書についても、デジタル化の検討も進んでいる。ところが学校図書館で児童生徒に、どのように電子書籍を提供したらよいか、明らかになっていない。大学図書館では電子書籍システムの導入が進んでいるものの、必ずしも学校図書館に向いているとは言い難い。そこで、学校図書館に向いた電子書籍の提供方法について、実証実験を通して提示することを目的とする。
氏名・職名王伸子 文学部教授
研究課題名「ボイスサンプル」を応用した日本語音声指導の研究と開発
氏名・職名荻原幸子 文学部教授
研究課題名公共図書館運営に関する住民意思の形成過程を基軸とした図書館協議会に関する研究
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公共図書館の運営においては、自治体住民の意思が反映されることが望ましい。本研究では、住民同士が公共図書館に関する意見や要望を協議する場である「図書館協議会」を対象として、(1)会議における委員間の議論はどのような状況にあるか、 (2) 委員は、住民全般の意見や要望をどのように把握しているか、という2つの側面から、公共図書館運営に関する自治体住民の意思がどのように形成されているのかを明らかにする。
氏名・職名苅谷愛彦 文学部教授
研究課題名大規模斜面崩壊の高精度編年に向けた第四紀地質学と酸素同位体比年輪年代学の挑戦
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内陸活断層や南海トラフなどを震源域とする強い地震動が、日本アルプスの各地で大規模な斜面崩壊をひきおこしてきました。山地土砂災害の将来予測のため、崩壊の歴史を正確に突きとめる必要があります。この研究は崩壊に巻き込まれた樹木化石の年輪に含まれる酸素同位体(16Oと18O)の比率を精密に測定し、標準試料と比較することで、その樹木が死んだ年代=崩壊発生年代を1年以下という高い精度で推定しようとする前例なきチャレンジです。
氏名・職名齋藤達哉 文学部教授
研究課題名1940-1950年代の日本語政策史研究の精緻化に関する緊急調査
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本研究は、1940~1950年代の日本語政策(国語施策・国語教育・日本語教育)を記録・研究することを目的としています。当時、政策実現に深く関わった、二人の人物(岩淵悦太郎、釘本久春)に焦点を絞り、次の調査・研究を行っています。(1)岩淵・釘本は、自らの学問的背景を、日本語政策にどのように生かしたのか(2)岩淵・釘本は、1940年代後半の政策転換期を跨いで、日本語政策実現の方向性をどのように修正したのか
氏名・職名高島裕之 文学部教授
研究課題名北欧におけるアジア産陶瓷交易の基礎的理解
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地球的規模で行なわれたアジア=ヨーロッパ間の交易を明らかにするため、新たな視点から実物資料を基に研究する。特に北欧(スウェーデン、デンマーク)をフィールドとして、17 、18 世紀のアジア産陶磁器の交易について考察する。方法として、資料が蓄積されているオランダと比較し、北欧の流通、消費遺跡出土陶磁器の特徴をまとめていく。そして北欧の陶磁器受容者の注文にこたえた、アジアの陶磁器生産者の技術の本質を読み解く。
氏名・職名蔦尾和宏 文学部教授
研究課題名伝統的な言語文化に関する教材の基礎的研究―笑いの視点から―
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中・高等学校の古文の授業は凡そ生徒に「古文への親しみ」を持たせ、「古文の面白さ」を理解させることを謳うが、これは逆に古文の教材は何もしないままでは「つまらない」と言っているに等しいと思えてならない。ならば、教材とされる古文の解釈がそもそも面白ければよいのではないか。本研究はそのような逆転の発想から、『徒然草』を中心として、教科書に採用された教材を対象に、新たな「面白い」解釈を追究しようとするものである。
氏名・職名中林隆之 文学部教授
研究課題名請来典籍の集積・活用からみた古代王権の「知」の統合策に関する総合的研究
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7-9世紀の日本列島には、中国(隋・唐)や朝鮮半島諸国(百済・新羅・高句麗-渤海)から、断続的に大量の書物群がもたらされた。本研究では、それらの書物群が日本の思想・学術・文化に果たした役割について、一点一点の書物に即して、都での活用のあり方や地方への普及の実態を詳細に検討していくことで、明らかにする試みである。また、もたらされた書物群が、その後東アジア諸国に逆輸入されていく経緯やその意味についても考察する。
氏名・職名濱松純司 文学部教授
研究課題名形態・統語のインターフェイスにおける英語動詞由来複合語に関する研究
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英語にはdrive a truck(動詞句)、a driver of a truck(名詞句)の他に、truck driverの様な動詞由来複合語が存在します。本研究は、英語の複合語の性質を、元の動詞(drive)の意味的性質及び名詞(driver)の語尾(-er)の種類・役割に着目し、名詞の単語としての性質と文法(動詞句・文構造)との接点という観点から、名詞句が形成されるプロセス及び意味解釈と比較する作業等を通じて、多角的に解明するものです。
氏名・職名松尾容孝 文学部教授
研究課題名現代日本における終末期の村(ムラ)と新たな地域の形成
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私たちは、歴史上連綿と受け継がれてきた村(ムラ)の営みの終末段階にあたる社会の転換期にいる。本研究は、現代日本における終末期の村の解体の実態を全体的に把握して地域類型を設定し、村の営みに代わる新たな地域の形成とその持続可能性の実体化を解明する。農林業が一部村民の産業となり、寺社の紐帯が弱体化し、しかし自然との親近性の高い地域が、内外の相互作用による開空間として生成する状況を実証的に検討している。
氏名・職名三浦弘 文学部教授
研究課題名イングランド北部英語の社会音声学的現状調査
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ビートルズの出身地として有名なイングランドのリバプールでは、5世紀にブリテン島に渡って来た英語の発音特徴を保持し続けていましたが、19世紀に対岸のアイルランド島で飢饉が起こると、多数のアイルランド人が移住して来て、独特な英語方言が話されるようになりました。両島の間にあるマン島では、20世紀後半にマン島語が消滅しました。現在、リバプールとマン島の往来が盛んになり、お互いの英語方言に影響を与えています。リバプール周辺地域も含めて、現地へ出かけ、地元住民の声を収録し、音響分析をして、今の英語方言を客観的に記録するとともに、発音が変化する過程を解明しています。
氏名・職名米村みゆき 文学部教授
研究課題名1940年代の東アジアにおける日本児童文化受容とナショナリズムに関する調査研究
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1940年代には、日本の児童文学や児童映画が、日本国内のみならず、その当時、日本の植民地であった京城(現在の韓国・ソウル)、旧満州(現在の中国の東北部)、台湾などで受容されました。たとえば児童文学作家・宮沢賢治原作の映画『風の又三郎』は、各地の映画館のほか、学校を巡回するかたちで上映されました。そこでは、舞台となった農村風景を通じて、観客たちが同じ風景に心を動かしたことがわかっています。韓国、中国、台湾の大学や図書館で資料を調査して、映画に描かれている様々な事物が、日本という国のナショナリズム思想の形成にどのように関わっていたのか研究しています。
氏名・職名廣川和花 文学部准教授
研究課題名医療の「近代化」と地域社会:近世・近代日本における地域医療の連続と断絶
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この研究の特徴は、従来、江戸時代との断絶面ばかりが強調されてきた近代日本の地域医療を、江戸時代の医療から「継承されたもの」と「断絶されたもの」の組み合わせとしてとらえ直すことである。検討対象となる時期は、幕末維新期から1930年代までであり、開業医の診療録などの地域資料を用いて、この間に日本の地域医療、具体的には医師のレベルとその医療内容そのものが、どのように「近代化」したかを明らかにする。
氏名・職名寺戸淳子 文学部兼任講師
研究課題名「知的障害者との共同生活」運動の国際的展開の実体と平和学への貢献可能性の研究
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「生きやすい社会」(共生社会)実現のためには、「他者の困難な生にどう向き合うか」という課題に取り組む必要がある。本研究はその具体例として、知的障害者とアシスタントが共同生活を行う〈ラルシュ〉共同体運動(フランスを中心に世界34カ国に展開。EU共同体では主に「市民貢献活動」に参加する若者を1-2年間受け入れる)を調査し、そのような「立場が異なる人々が共に暮らす場所」の国際的ネットワークが平和学に貢献する可能性を探る。
氏名・職名飯塚佳代 ネットワーク情報学部教授
研究課題名経営-IT整合モデル構築・維持に関する研究―組織の多次元信頼構造の視点から
氏名・職名上平崇仁 ネットワーク情報学部教授
研究課題名態度形成のプロセスに着目した 教育者向けデザイン学習プログラムの開発
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全国の高校生、社会人がデザインを学ぶ時代になっています。デザインは「やり方」だけではなく、取り組みの背後を支えているその人の姿勢が重要ですが、形式知にするのが難しいことが課題です。この研究ではデザインにおける態度の問題に着目し,それがどのように形成されていくのか、どのように体得できるのかの調査と検討を行った上で,それらを反映した教育者向けのデザイン学習プログラムの開発を行うことを目的としています。
氏名・職名野村亮 ネットワーク情報学部教授
研究課題名未知パラメータを含む情報源符号化問題に対する情報スペクトル的アプローチ
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インターネットや携帯電話などに代表されるデータ通信の基礎理論である情報理論についての研究である。データ通信の主目的は、データを「効率よく」「正確に」伝送することであり、それらが可能となるための必要十分条件(伝送可能条件)の導出は例えば通信システムの設計上重要となる。本研究は特に情報源符号化およびその関連問題を対象に伝送可能条件導出に取り組む。
氏名・職名佐藤慶一 ネットワーク情報学部准教授
研究課題名想定地震災害後の仮住まい対策ミクロシミュレーションの拡張開発と政策提案の検討
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想定地震(首都直下地震及び南海トラフ巨大地震)後の仮住まい対策(プレハブ仮設住宅の建設や賃貸空き家利用など)をテーマに,データ分析やシミュレーションを行います.そして,分析結果を紹介しながら関係者と議論を行なう場を設けて,高齢世帯や乳幼児を抱える世帯など多様な世帯状況に応じた安心な仮住まいのための方策を考えていきます.
氏名・職名大久保街亜 人間科学部教授
研究課題名協調行動におけるダイナミクスとその進化的基盤
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協調行動は社会を支える基盤である。一方で、誰もがどの場面でも協調をするわけではない。しばしばズルをしたり、抜け駆けをしたりして、分け合わなければならない利益を独り占めしたりする。本研究では、協調や非協調を選択するダイナミズムを検討し、どのようにしてズルや抜け駆けが可能になるのか、また、それが防げるのか(あるいは見過ごされるのか)検討する。現時点では表情がカギになることが示されている。
氏名・職名嶋根克己 人間科学部教授
研究課題名葬儀の脱共同体化に関する比較社会学的研究
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どんな人間もいつか死を迎える。近しい人が亡くなると、その人を取り巻く家族や近親者、友人や近所の人たちは共同して死者を見送ってきた。それが慣習化したものが葬儀である。日本にも古くから続いてきた葬儀の慣習がある。しかしそれが現在では大きく変化し始めている。特に、かつて葬儀の手助けをしてきた共同社会(地域人びとや知人、あるいは親族さえ)が葬儀と関わらなくなり、お葬式は家族だけの儀式になりはじめたのだ。
氏名・職名田代亜紀 法務研究科教授
研究課題名多様化する「家族」に憲法学はどのように向き合うか‐公私二分論批判、婚姻の自由
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近年、夫婦別姓訴訟において、日本国憲法24条1項が定める「婚姻の自由」について争われている。現行民法の規定によれば、婚姻の際には、夫または妻の姓に統一しなければならないが、自分の姓を変更することに抵抗がある人は、婚姻をすることができない。本研究では、日本と同様に、同性婚訴訟において「婚姻の自由」の憲法上の権利としての性質、婚姻制度との関係などが問われているアメリカ合衆国における議論を参照しながら、現代社会における「家族」像について探究する。
氏名・職名棟居快行 法務研究科教授
研究課題名プライバシー概念の進化に対応した保護法制のあり方
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プライバシーについて、従来は雑誌などによる私生活ののぞき見を出版の差止めや損害賠償によって封じ込めてきた。その後コンピュータ社会の到来に合わせて、自分の個人情報の使われ方について本人同意を基本にする捉え方が登場した。しかし今日のSNSなどでは、個人の相手に合わせたイメージの使い分けがプライバシー保護の要点になっているので、それを理論化したうえで適切な法的保護を再構築する必要がある。
氏名・職名米丸恒治 法務研究科教授
研究課題名電子行政と電子署名認証法との最適化に関する比較法的研究
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電子行政を進めるにあたって、最初に問題となる、誰がどこの誰として手続きしているかといういわゆる電子認証や電子署名の最適化について、ドイツと日本を比較して研究している。電子署名は、サイバースペースで、どこの誰が何に署名をしたのか確認することのできる重要な基盤技術であるが、それを法的にどのように制度化すればよいのかについても、電子認証との関連でドイツとの比較の下に研究している。
氏名・職名伊集院葉子 人文科学研究所特別研究員
研究課題名日本古代における律令官僚制と女官制度成立に関する研究
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この研究では、日本古代の官僚制度の成り立ちを分析します。もともとわが国では、男女がともに大王(天皇)の政治を支える役割を担っていました。ところが、律令国家が成立すると、官僚機構の中心である太政官や八省のポストは男性だけのものになりました。一方で女性だけの「後宮十二司」が設置され、重要な役割を期待されました。律令制以前の男女共労が、どのような論理と過程を経て男女別の官司に編成されていったのかを検討したいと思います。
氏名・職名高木侃 大学史資料課
研究課題名明治・大正期の私立法学教育機関における実務家教員の基礎的研究
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明治・大正時代に私立学校、なかでも法律学を教えていた学校において、裁判官や検察官、弁護士として活動しながら後進を育てようと教壇に立っていた人びとは、どのような学校を卒業して、どのような活動をして、そしてそれをどのように教育に活かそうとしていたのでしょうか。本研究はその問題を明らかにすることで、今後、法科大学院を含む法学教育がより良い方向に進んでいけるよう、寄与するものです。

若手研究(A)

氏名・職名奴田原健悟 経済学部教授
研究課題名名目金利のゼロ下限制約と不完全金融市場を考慮したマクロ経済政策の分析
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近年、日本を含め、多くの先進国の中央銀行で、いわゆる「ゼロ金利政策」がとられています。また、従来の経済理論では消費者や企業は自由に資金を自由に借りられる状態を考えることが多かったのですが、資金借入には一定の制約が存在する「金融市場の不完全性」に注目が当てられています。私の研究では、このゼロ金利政策と金融市場の不完全性に焦点を当てて、さまざまな経済政策が一国の経済全体に及ぼす効果の分析をしています。
氏名・職名国里愛彦 人間科学部准教授
研究課題名恐怖条件づけの獲得・消去・再発の個人差に関わる認知機能と神経基盤
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私たちは恐怖を無条件に引き起こす刺激(無条件刺激)と恐怖を引き起こさない刺激(中性刺激)を同時に経験すると、元々は恐怖を引き起こさない刺激に対しても恐怖を感じるようになります(中性刺激が条件刺激に変わります)。このような現象を恐怖条件づけと呼びます。この恐怖条件づけにおける恐怖反応の獲得、消去、再発には、個人差があるとされます。これらの個人差について、学習過程で生じる信念、認知機能、脳波で測定する脳機能の側面から数理モデルを用いた検討を行っています。

若手研究(B)

氏名・職名鈴木奈穂美 経済学部准教授
研究課題名介護者がワーク・ライフ・バランスを実現するための就労・生活支援に関する研究
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介護保険は、介護の社会化を実現するために創られた社会保険です。「介護の社会化」とは、所得水準や家族に介護をする人がいるかにかかわらず、すべての人が介護保険サービスを利用できることを意味します。このような制度があっても、家族が介護することがなくなるわけではありません。仕事などの社会生活を送りながら、家族のための介護をするには、どのような仕組みが必要なのでしょうか。よりよい介護者支援の仕組みづくりにむけて、調査研究を進めています。
氏名・職名傅凱儀 経済学部講師
研究課題名Vulnerability of pastoralists'livelihoods to climate change
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アフリカの乾燥地帯に暮らしている遊牧民は気候変動によって生活が凄まじい打撃を受けている。これまで農耕民と平和な共存関係を維持して資源の共同利用をやってきたが、自然条件が大変厳しくなっていることで平和共存が脅かされるようになりかねない。この研究は中部ナイジェリアの遊牧民を対象に、気候変動による異常気象の発生とインパクト、遊牧民の生活の変化と脆弱性の拡大、環境の変化に対する対応策などについて調査する。
氏名・職名妹尾哲志 法学部教授
研究課題名ヘルムート・シュミットの東方政策に関する研究
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本研究では、1974年から82年までドイツ連邦共和国の首相を務めたヘルムート・シュミットが、冷戦時代に対立していたソ連やポーランドなどの東側諸国との関係改善を図った政策(東方政策)について、新たに公開された未刊行の外交文書等を利用しながら分析することを通じて、現在ヨーロッパでますます存在感を増しつつあり、敗戦から高度成長といった点で日本と比較されることも少なくないドイツの政治外交に関する理解を深める一助とすることを目的とします。
氏名・職名大西楠・テア 法学部准教授
研究課題名難民受け入れの法制度的基礎-ドイツにおける難民庇護と定住化支援を素材として
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ドイツは難民を自国で保護するという庇護権を憲法で保障しており、難民受け入れに積極的な国家である。そのため、適正かつ効率的に難民審査を行う手続、そして、受け入れた難民が社会に根付いていくための定住化支援について、豊富な経験を持つ。本研究はドイツにおける難民審査手続および難民の定住化支援法制を検討することを通じて、グローバル化社会に適合した難民受け入れの可能性を模索する。
氏名・職名巴山竜来 経営学部准教授
研究課題名旗領域の研究とホッジ理論への応用
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複素多様体と呼ばれる、複素数の世界で定義される図形についての研究を行っています。この分野は19世紀の数学者リーマンが礎を築き、岡潔や小平邦彦など日本の著名な数学者も大きな業績を残しました。とくにリー群と呼ばれる数学的対象を通してこれらの図形の構造を調べています。この研究は数学だけでなく、最近では素粒子論など物理の基礎理論とも関係しています。
氏名・職名西居豪 商学部教授
研究課題名日本的マネジメント・コントロールの理論的・実証的研究:会計コントロールからの接近
氏名・職名中原孝信 商学部准教授
研究課題名データ研磨技術を用いた選択集合からの潜在ニーズの発見
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スーパーマーケットで商品を購入する場合、たくさんの中から商品を選び購入しますが、そこでは多くの選択が行われています。また、最終的に購入した商品はデータから確認できますが、候補にあがったが購入されなかった商品はデータには残っていないため確認することはできません。本研究ではそのような購入候補になった商品をデータ研磨と呼ばれる分析技術を使って発見し、プロモーションなどに利用することを目的にしています。
氏名・職名八島明朗 商学部准教授
研究課題名ブランド・スイッチ要因とロイヤルティ要因の包括的研究
氏名・職名土屋翔一 ネットワーク情報学部准教授
研究課題名Halin graphについての研究
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頂点集合と辺集合(頂点集合の二元部分集合族)で定義される組をグラフとよび、グラフのさまざまな性質や構造について調べる分野がグラフ理論である。グラフ理論は様々な応用があり、ネットワーク構築や道路網の設計などに用いられる。本研究では、「どのようなグラフの族がHalin graph (およびそれに近い構造)を持つか」という問題の解決を中心に研究を進めている。得られた研究成果や詳しい情報は以下のWebページで紹介していく。
https://sites.google.com/site/stsuchiyajapanese/

若手研究

氏名・職名河野敏鑑 ネットワーク情報学部准教授
研究課題名企業における健康の決定要因および企業業績との関係についての経済学的考察
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私はこれまで、健康保険組合の組合別パネルデータを用いて、医療費や労働所得の格差に関する研究を行ってきました。平成30年度からは、これまで構築してきた組合別パネルデータと企業別データを統合したデータベースを作り、医療費や所得格差に加えて企業業績や企業のCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)に関する取り組みとの関連も研究したいと考えています。

挑戦的萌芽研究

氏名・職名伊藤博明 文学部教授
研究課題名「イソップ寓話集」の近代ヨーロッパにおける流布と日本への影響
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「イソップ物語」として知られている古代ギリシア起源の寓話集は、15世紀以降、ラテン語のほか各国語に翻訳され、ヨーロッパ中で読まれました。それらをもとにして、1593年に天草のイエズス会から、ローマ字綴り口語体の『イソポのハブラス』が、また1620年代には文語体の『伊曽保物語』が刊行されます。本研究の目的は、この伝承過程の考察を通して、ヨーロッパ文学の日本への移入の一側面を明らかにすることです。
氏名・職名望月俊男 ネットワーク情報学部准教授
研究課題名21世紀型スキルとしての認識論的コンピテンシを育む協調学習環境の研究開発
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協調学習を通して、知識や知ること、学ぶことに関する「認識論的信念」を変容し、知識は教えられるもの、学びは伝えられるもの、といった信念ではなく、自ら知識を生み出していくような資質・態度(コンピテンシ)を育むための学習環境のデザイン原則を見いだすことを最終的な目標としている。その萌芽段階として、複数の文章を読解する中で、グループで読みを深めていく際に、そうした資質・態度をどのように発揮できるのか、またそうした資質・態度を引き出すには、どのような学習環境が必要なのかということについて明らかにしていく。
氏名・職名小杉考司 人間科学部准教授
研究課題名ベイズの定理から再構築する態度理論と集団形成過程
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ベイズ統計学の考え方は,統計学の手法のひとつにとどまるものではなく,人間が世界を認識し,態度を形成し,態度を変更するという心のプロセスすべてに適用できると思われます。このベイズ統計学的観点から,人が他人と共通の意識を持ち,集団を形成していくプロセスを説明できるモデルを作って検証していきます。
センディ

センディナビ