2026.03.12 Thu
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人間科学部社会学科卒業論文報告会
代表3人が登壇 研究成果を発表

人間科学部社会学科の卒業論文報告会が1月31日、生田キャンパスで行われ、4年次生3人が研究成果を発表した。会場には指導教員のほか、卒業論文執筆を控えた後輩たちも集まり、研究テーマや分析手法について活発な質疑応答が交わされた。

同学科では、16あるゼミごとに優れた論文を選び、その中からさらに「文化・システム系」「生活・福祉系」「地域・エリアスタディーズ系」の3分野で代表論文を決定している。

「文化・システム系」の代表論文に選ばれたのは、柊紀宏さんの『個人年収の権威主義的態度への影響』(金井雅之ゼミ)。先行研究を踏まえ、所得という新たな切り口から権威主義的態度の規定要因を探った。「個人年収が低いほど権威主義的態度が高まる」ことを明らかにしたうえで、資本主義の構造がその形成に影響を及ぼしていることを示唆した。

「地域・エリアスタディーズ系」の代表論文は、遠洞彩さんの『東日本大震災における交通インフラ復旧と地域住民の復興実感の関係』(大矢根淳ゼミ)。祖父母が岩手県宮古市に住むことから、被災地の復旧・復興に興味を持ち、研究テーマに選んだ。祖父母への聞き取り調査と宮古市内での非参与観察を行い、交通インフラの復旧がもたらす効果について検証。単なる移動手段の回復に止まらず、地域住民の復興実感の向上に寄与すると結論づけた。

このほか、インタビュー調査を通じて、定年前後における承認の喪失から再構築までのプロセスを丁寧にひもといた『定年前の職務経験・価値観と定年後のキャリア選択の関係』(勝俣達也ゼミ)が「生活・福祉系」の代表論文に選ばれた。
後輩たちへのアドバイスとして、3人は「社会学は世の中の疑問や課題に切り込む学問。さまざまなことに興味・関心を持ってほしい」「調査や研究に多くの時間を費やすためにも、テーマ決めは早めにした方が良い」などと語った。
20260312社会学科卒業論文01▲教員や後輩たちの前で研究成果を披露した
20260312社会学科卒業論文02▲権威主義的態度の規定要因について研究した柊さん
20260312社会学科卒業論文03▲参加者からの質問に答える遠洞さん

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