2026.01.16 Fri
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スポーツ研究所シンポジウム2025
松岡修造さんら招き、日本テニスの今後を展望
経済・佐藤雅幸教授が基調講演

20260113スポーツ研究所シンポジウム2025-TOP▲登壇者を囲んで記念撮影
「専修大学スポーツ研究所(佐藤満所長)の公開シンポジウム「挑戦 君の魂に火をつける」が12月18日、生田キャンパスで行われた。本シンポジウムは、長年日本テニス界の育成・強化に携わり、世界で活躍する錦織圭選手らのメンタルコーチとして「修造チャレンジ」に参加してきたスポーツ研究所顧問の佐藤雅幸経済学部教授の深い縁によって実現したもので、元プロテニス選手で日本テニス協会強化育成本部副本部長、「修造チャレンジ」代表の松岡修造さんら豪華ゲストを迎え、日本テニスの現在地と今後の方向性について議論が交わされた。

講演とシンポジウムの二部制で実施された。第一部では、佐藤教授が基調講演(最終講義)を行い、40年以上に及ぶ本学での教育・研究活動、女子テニス部監督としての歩み、そして「修造チャレンジ」でのメンタルサポートなど、これまでの幅広い活動を振り返った。世界の舞台で戦う選手の育成に携わった経験も語られ、学生や来場者に深い感銘を与えた。

第二部では、佐藤教授に加え、松岡さん、男子ジュニア14歳以下監督の櫻井準人さん、元テニスマガジン編集長の牧野正さんが登壇。フリーアナウンサーの足立清紀さんの進行で、日本テニス界の軌跡や課題を振り返りつつ、「育成」と「挑戦」をキーワードに多角的な意見が交わされた。

松岡さんが1995年にウインブルドンでベスト8入りを果たして以降、日本テニス界は長らく世界の厚い壁に阻まれてきた。その現状を打開すべく、松岡さんは引退後に四大大会で戦える選手の育成を目指す「修造チャレンジ」を始動。各分野の専門家が集結し、男子ジュニア選手の強化に取り組んできた。その中核メンバーとして佐藤教授はメンタル面の指導を担当し、錦織圭選手をはじめ、世界で活躍する多くのトップ選手を輩出する支えとなってきた。
メディアの視点から日本テニスの発展を追い続けてきた牧野さんは、「力のある選手はこれまでもたくさんいたが、世界への挑戦の仕方が分からなかった。その方法を示したのが修造チャレンジだ」とプロジェクトの意義を強調。松岡さんも「できると信じ抜く力の重要性」を熱く語り、次代の若者たちへのエールを送った。

シンポジウム後半では、「挑戦者には何が必要か」をテーマに活発な議論が展開された。松岡さんが「自立し、決断し、自分で表現することが必要。リスクや恐怖もあるが、それに向き合うことが挑戦だ」と語ると、佐藤教授は「一番駄目なのは何もしないこと。失敗は成長の糧だ」と応じた。これまで多くのジュニア選手の育成に携わってきた櫻井さんは「自分にないものばかり求めるのではなく、すでに持っているものを大切にしてほしい」と助言した。

最後に佐藤教授は、「専大にはまじめな学生が多いが、見方を変えると既存の枠組みからあまり出ようとしない。自分の殻を破り、挑戦してほしい」と学生たちを激励した。

参加したバドミントン部の女子学生3人は、「自信を持つことの大切さを学んだ」「失敗を成長につなげる考え方に共感した」「自分にベクトルを向けて今後の競技生活に臨みたい」と感想を述べた。
20260113スポーツ研究所シンポジウム2025-01▲日本テニスの今後を展望した
公開シンポジウム
20260113スポーツ研究所シンポジウム2025-02▲第一部では佐藤教授が講演した
20260113スポーツ研究所シンポジウム2025-03▲挑戦者に必要な資質について熱く語る
松岡さん

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