2025.12.01 Mon
ONLINETOPICS

鈴木梨子さん(令7文)デフリンピック テニス女子ダブルス金メダル

20251201鈴木梨子さんTOP▲金メダルを獲得した鈴木さん
聴覚障がい者の国際スポーツ大会「デフリンピック東京大会」テニスの女子ダブルスで、本学卒業生の鈴木梨子さん(令7文、NTT都市開発)が金メダルに輝いた。

デフリンピックは国際ろう者スポーツ委員会の主催で、4年に1回開催される、聞こえない・聞こえにくい人のためのオリンピック。今大会は100周年記念大会で、日本で初めて、11月15〜26日、東京を中心に開催された。21の競技に、81カ国・地域から、過去最多の選手約3000人が参加した。

テニス女子ダブルスで鈴木さんは、菰方里菜選手(島津製作所)とペアを組み、11月24日に決勝に臨んだ。6―1、6―2のストレート勝ちで頂点にたった。

特定の音を聞き分けることが難しい「感音性難聴」である鈴木さん。小学2年生からテニスを始め、中学3年時に、補聴器を外してプレーするデフテニスに出会った。「聴者(聴覚障がいがない人)の大会で結果を残すこと」にもこだわり、大学では体育会テニス部に所属し、活躍した。デフテニスでは、2023年9月の第3回世界デフテニス選手権女子ダブルスで優勝、シングルスで3位。24年1月、全豪オープン・デフ部門でシングルス4位入賞を果たした。

長年の夢だったデフリンピックへの出場、そして金メダル獲得を果たした鈴木さんからコメントが届いた。

――今の心境は。
ダブルスでの金メダルは、率直に嬉しいです。これまで聴者、デフ関係なくチャレンジした経験と厳しい対戦となった初戦の勝利が自信となり、優勝につながったと思います。
これまでお世話になった方々に会場に足を運んでいただき、とても嬉しかったです。また初めてデフリンピックのレベル感や雰囲気を味わい、この中でプレーができたことを誇りに思います。そして今回東京開催であり、100周年のデフリンピックに出場できたことは先輩方の積み重ねがあってのものであることへの感謝の気持ちでいっぱいです。

デフテニスは「音の無い状態でプレーをする」孤独も感じやすいスポーツだからこそ、多くの方の応援がとても心強いものになります。
デフリンピック後も引き続き、ご注目いただけると嬉しいです。

――専大生へのメッセージを。
進学した理由は人それぞれかと思いますが、なんとなくではなく、目的をもって大学生活を過ごせるとより充実すると思います。
私は学外での経験はもちろん、学内での経験も良いものだったと卒業後の今感じています。
20251201鈴木梨子さん01▲表彰台に立つ鈴木さん(左から3番目)
20251201鈴木梨子さん02▲決勝ではストレート勝ちを収めた

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