2025.04.07 Mon
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2025年度入学式

2025年度入学式が4月5日、東京都千代田区の日本武道館で行われた。学部4411人、大学院98人、法科大学院25人が、希望にあふれたキャンパスライフのスタートを切った。
式では佐々木重人学長が大学の21世紀ビジョン「社会知性(Socio-Intelligence)の開発」について説明し、「卒業時の自分自身を今の自分の真のライバルと捉え、一心不乱に努力してほしい」と呼びかけた。また、データサイエンス教育やキャンパスDX(デジタルトランスフォーメーション)、将来のキャリアに向けたサポート体制について説明した。
松木健一理事長は専修大学の4人の創立者と建学の精神を紹介し、「創立者が志した熱き思いのように、皆さんも失敗を恐れず、目標を達成するまで何度でも挑戦してほしい。本日は自身の可能性への挑戦を始める誓いの日だ」と激励。日髙義博総長は「考える力や人間を理解する度量が将来の発展の基準になる。夢を実現する方法は大学で見いだすことができる。今日この日本武道館から皆さんの将来の第一歩が始まる。心して歩んでいただきたい」と述べた。
ご父母・保護者の会である育友会の溝田勝彦会長が来賓祝辞を述べ、新入生を歓迎すると同時に、育友会について紹介した。
新入生を代表して藤崎紗叶さん(商学部、専修大学附属高出身)が「建学の精神のもとに、心身の育成に励むことを決意する」と宣誓した。
引き続き歓迎セレモニーが行われ、専修大学フィルハーモニー管弦楽団が祝賀演奏。混声合唱団カッパコーラス部は自らが参加した小田急グループのCMソング「彩り」などを披露した。全学応援団も演舞を披露し、新入生に力強いエールを送った。
入学式当日は好天に恵まれ、会場周辺の九段下、北の丸公園の桜は満開。日本武道館には大勢のご父母・保護者が来場し、晴れの日を祝福していた。
式では佐々木重人学長が大学の21世紀ビジョン「社会知性(Socio-Intelligence)の開発」について説明し、「卒業時の自分自身を今の自分の真のライバルと捉え、一心不乱に努力してほしい」と呼びかけた。また、データサイエンス教育やキャンパスDX(デジタルトランスフォーメーション)、将来のキャリアに向けたサポート体制について説明した。
松木健一理事長は専修大学の4人の創立者と建学の精神を紹介し、「創立者が志した熱き思いのように、皆さんも失敗を恐れず、目標を達成するまで何度でも挑戦してほしい。本日は自身の可能性への挑戦を始める誓いの日だ」と激励。日髙義博総長は「考える力や人間を理解する度量が将来の発展の基準になる。夢を実現する方法は大学で見いだすことができる。今日この日本武道館から皆さんの将来の第一歩が始まる。心して歩んでいただきたい」と述べた。
ご父母・保護者の会である育友会の溝田勝彦会長が来賓祝辞を述べ、新入生を歓迎すると同時に、育友会について紹介した。
新入生を代表して藤崎紗叶さん(商学部、専修大学附属高出身)が「建学の精神のもとに、心身の育成に励むことを決意する」と宣誓した。
引き続き歓迎セレモニーが行われ、専修大学フィルハーモニー管弦楽団が祝賀演奏。混声合唱団カッパコーラス部は自らが参加した小田急グループのCMソング「彩り」などを披露した。全学応援団も演舞を披露し、新入生に力強いエールを送った。
入学式当日は好天に恵まれ、会場周辺の九段下、北の丸公園の桜は満開。日本武道館には大勢のご父母・保護者が来場し、晴れの日を祝福していた。


佐々木重人学長式辞

本日、学部・大学院・法科大学院に入学された新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。併せまして、保護者の皆様にも、謹んでお慶びを申し上げます。
本学は、明治初期に藩費や国費を得て、アメリカ合衆国東部の大学・大学院で法律学と経済学を学んだ4人の青年、すなわち相馬永胤、目賀田種太郎、田尻稲次郎そして駒井重格が、日本の近代社会を支える次世代の人々を育てることに、彼らの知識や経験を活かすことで、その恩に報いようと考え、帰国後、1880年(明治13年)年に創立した「専修学校」を前身としております。本学は、以上のような創立者の志を汲み「社会に対する報恩奉仕」を建学の精神としており、「質実剛健」・「誠実力行」という学風には、何事にも自分らしく自然体で、心身を鍛えながら、誠実に人生を歩むという誓いが込められています。これらは、専修大学で学んだ者が結果として獲得する共通の価値観というべきものです。
本学は、明治初期に藩費や国費を得て、アメリカ合衆国東部の大学・大学院で法律学と経済学を学んだ4人の青年、すなわち相馬永胤、目賀田種太郎、田尻稲次郎そして駒井重格が、日本の近代社会を支える次世代の人々を育てることに、彼らの知識や経験を活かすことで、その恩に報いようと考え、帰国後、1880年(明治13年)年に創立した「専修学校」を前身としております。本学は、以上のような創立者の志を汲み「社会に対する報恩奉仕」を建学の精神としており、「質実剛健」・「誠実力行」という学風には、何事にも自分らしく自然体で、心身を鍛えながら、誠実に人生を歩むという誓いが込められています。これらは、専修大学で学んだ者が結果として獲得する共通の価値観というべきものです。
本学は、その建学の精神を現代的にアレンジした21世紀ビジョン「社会知性の開発」を教育目標として掲げております。英文では、The Development of Socio-Intelligenceと表記されます。社会知性を略してSiないしは、専修大学を、Socio-Intelligence University、略してSiUと表現しております。
「社会知性の開発」とは、皆さんが専修大学で身につける知識や技能を自分だけのものとして完結させてしまうのではなく、その知識や技能を社会、すなわち家族、所属する組織ないしは地域等の諸課題の解決のためにも積極的に活用すべきというマインドを身につけることを意味しております。そのようなマインドを醸成するため、本学は、深い人間理解につながる教育、倫理観を重んじる教育、独創的発想を促す教育、そして地球的視野を持たせる教育を基本に据えたカリキュラムポリシーを採用しております。
本日、皆さんに強くお願いしたいことは、卒業時に、こうなっていたい自分自身をイメージして、その姿に重なり合うために今、何をしなければならないのかを考え、それを実行し続けていってほしいということです。いわば、卒業時の自分自身を今の自分の真のライバルと捉え、一心不乱に努力してほしいと思います。専修大学は、皆さん一人一人の目標実現と向き合い、全力でサポートいたします。
本学が今、特に注力している取り組みをご紹介しましょう。
第一は、いわゆる「ソサエティ5.0」において活躍できる人材の育成についてです。
「ソサエティ5.0」とは、社会の随所に蓄積されているデジタルビッグデータを「生成AI」が解析し、創出した価値を経済発展と同時に社会的課題の解決にも結びつける人間中心の社会と言われます。
このような「ソサエティ5.0」の特徴を理解して、多様なビッグデータの解析能力を習得するため、本学は、「Siデータサイエンス教育プログラム」を全学部で展開しておりますので、積極的に履修していただきたいと思います。
第二は、キャンパスDXの一環として、「SiUグローカル・スマートキャンパス」の構築が本年度から本格的にスタート致します。今後、AIによるデジタルオンライン窓口の設置を手始めに、個人別の学修活動の評価やプラン策定に係わるオンライン支援機能を順次充実させていく予定です。
第三は、本学の学生支援の特徴とも言える、「キャリア形成、就職、資格・採用試験対策」、通称「トリプル・サポートシステム」の強化です。各種のPBLプログラムや就職対策講座及び学内企業説明会、学生のOB/OG訪問を支援するビズリーチ・キャンパス等の展開のほか、司法試験や公認会計士試験等の難関国家試験対策講座を開講しております。とりわけ直近2年連続で、合格者数が私大トップテン入りを果たしている国家公務員採用総合職試験等にチャレンジするための「公務員試験講座」には、専攻分野の違いを問わず、多くの学生が参加しております。ちなみに、本学の創立者4名も、「専修学校」では、俸給ゼロで夜間の教壇に立つ一方、いずれも当時の大蔵省関係にその本務を持っていたことは、実に興味深いものがあります。
最後に、縁あって、皆さんが入学された専修大学が、これから生涯にわたる交流が続くであろう人々との出会いの場所ともなりますことを祈念して学長式辞といたします。
本日は、ご入学おめでとうございました。
「社会知性の開発」とは、皆さんが専修大学で身につける知識や技能を自分だけのものとして完結させてしまうのではなく、その知識や技能を社会、すなわち家族、所属する組織ないしは地域等の諸課題の解決のためにも積極的に活用すべきというマインドを身につけることを意味しております。そのようなマインドを醸成するため、本学は、深い人間理解につながる教育、倫理観を重んじる教育、独創的発想を促す教育、そして地球的視野を持たせる教育を基本に据えたカリキュラムポリシーを採用しております。
本日、皆さんに強くお願いしたいことは、卒業時に、こうなっていたい自分自身をイメージして、その姿に重なり合うために今、何をしなければならないのかを考え、それを実行し続けていってほしいということです。いわば、卒業時の自分自身を今の自分の真のライバルと捉え、一心不乱に努力してほしいと思います。専修大学は、皆さん一人一人の目標実現と向き合い、全力でサポートいたします。
本学が今、特に注力している取り組みをご紹介しましょう。
第一は、いわゆる「ソサエティ5.0」において活躍できる人材の育成についてです。
「ソサエティ5.0」とは、社会の随所に蓄積されているデジタルビッグデータを「生成AI」が解析し、創出した価値を経済発展と同時に社会的課題の解決にも結びつける人間中心の社会と言われます。
このような「ソサエティ5.0」の特徴を理解して、多様なビッグデータの解析能力を習得するため、本学は、「Siデータサイエンス教育プログラム」を全学部で展開しておりますので、積極的に履修していただきたいと思います。
第二は、キャンパスDXの一環として、「SiUグローカル・スマートキャンパス」の構築が本年度から本格的にスタート致します。今後、AIによるデジタルオンライン窓口の設置を手始めに、個人別の学修活動の評価やプラン策定に係わるオンライン支援機能を順次充実させていく予定です。
第三は、本学の学生支援の特徴とも言える、「キャリア形成、就職、資格・採用試験対策」、通称「トリプル・サポートシステム」の強化です。各種のPBLプログラムや就職対策講座及び学内企業説明会、学生のOB/OG訪問を支援するビズリーチ・キャンパス等の展開のほか、司法試験や公認会計士試験等の難関国家試験対策講座を開講しております。とりわけ直近2年連続で、合格者数が私大トップテン入りを果たしている国家公務員採用総合職試験等にチャレンジするための「公務員試験講座」には、専攻分野の違いを問わず、多くの学生が参加しております。ちなみに、本学の創立者4名も、「専修学校」では、俸給ゼロで夜間の教壇に立つ一方、いずれも当時の大蔵省関係にその本務を持っていたことは、実に興味深いものがあります。
最後に、縁あって、皆さんが入学された専修大学が、これから生涯にわたる交流が続くであろう人々との出会いの場所ともなりますことを祈念して学長式辞といたします。
本日は、ご入学おめでとうございました。
令和7年4月5日
専修大学 学長 佐々木重人





