2025.01.01 Wed
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2025年 年頭所感-日髙総長

学校法人専修大学総長 日髙 義博
日髙総長

明けまして、おめでとうございます。今年の正月は、専修大学が箱根駅伝に72回目の出場を果たしました。母校の襷を掛けた選手たちが力走する姿を見ていると、心が熱くなります。今年も、正月の箱根路をはじめとして、専修人が一体となって応援できる場が多々あることを願いながら、新春を迎えました。

大学を取り巻く状況は、大学進学者数の激減を始めとして、入学定員規制、学生・教職員数の適正化など年々厳しさを増しています。2040年問題を視野に入れた対策が急務です。
明治維新後、近代の高等教育機関の一番バッターとしてスタートし、旧制大学を経て今日に至っている専修大学としては、大学統廃合の厳しい時代にあっても、持続的発展を期さなければなりません。


創立者たちが高等教育にかけた熱き思いは、綿々と受け継がれ、現在、21世紀ビジョン「社会知性の開発」に集約されています。われら専修人は、「社会の中にあって社会に立つ」ことを自覚し、信義をもとに人的な絆を広げ、社会の屋台骨を支える責務を負っています。大学は、その土台づくりの場であり、社会に対して知的発信をなしうる機関でなければ、学問の府としての存在価値を失ってしまいます。

大学の生き残りを掛けた時代に突入していますが、オール専修の力を結集し、社会のさまざまな分野で活躍する有為な人材を育成するならば、大学の持続的発展の道は拓けるでありましょう。年頭にあたり、総長としてその意を強くするところであります。

私学の場合、キャンパスに学生がいなくなれば、大学は消滅します。教育・研究の質を高めることは当然として、学生の目線から見て魅力あるキャンパス、キラリと光輝いている大学であることが極めて大切です。私立学校法の改正によって、学校法人専修大学寄附行為の大幅な改定作業を行いましたが、建学の精神に基づく私学運営のあり方を変更するものではありません。大学の総合力において「私大10位以内に入る」という目標に向けて、今年もオール専修の力を結集し邁進する所存です。

2025年元旦