2024.11.28 Thu
ONLINETOPICS

ネット情報・飯田教授 出前授業「ITとものづくり」
川崎市高津市民館で開催

神奈川県立川崎図書館と高津区生涯学習支援課が共催する出前授業「ITとものづくり」が11月9日、高津市民館で行われ、ネットワーク情報学部の飯田周作教授が講師を務めた。

現在、産業用ロボットや3Dプリンターなど、さまざまなものにIT(Information Technology=情報技術)が利用されている。飯田教授は、「道具とは人間が直感的に使えるものでなければならない。使い方の習熟を人間に求めるのではなく、どのように利用するかという本質を考えさせるのが賢さだ」と述べた。例としてスマートフォンについて語り、「まだ発展途上な道具で、ARやVR、メタバースなどを取り入れ、現実の空間に作用するようになるのではないか」と予測した。

終盤には、ネットワーク情報学部の学生が制作した「川崎市ごみ分別アプリ」を紹介した。2016年4月から運用を開始し、デザインやアイコンなど随所に工夫を凝らしながら現在もアップデートを繰り返している。開発者視点でアプリについて解説し、「川崎市側と学生側、双方の視点を取り入れ、多くの方に使われる生活に役立つアプリとなった」と話した。
20241128飯田教授「ITとものづくり」_02▲学生が制作した「ごみ分別アプリ」について
解説する飯田教授
出前授業は、約20人の市民らが受講。質疑では話題のAIについての問いがあり、飯田教授は「AIは膨大な情報を集めて答えを導き出している。これまでに2度のブレイクスルーがあり、現在のような性能を持つに至った。効率などの面で良くなっていくが、あくまでも機械であり、人間のような高い判断力まで及ぶことはないのではないか」と語った。
高津区在住の女性は「もの、道具という観点でITについて考えるという視点が面白かった」と感想を語った。


関連情報