2024.06.20 Thu
ONLINETOPICS

ネットワーク情報学部「ラボ」始動
生田1号館に無人コンビニ「NEst.」オープン

20240620無人コンビニ_01▲学生たちがつくる無人コンビニ「NEst.」
ネットワーク情報学部は、今年度から「ラボ」という新しい教育研究プログラムを開始した。2年次から4年次の学生が自由に参加できる仕組み・拠点をつくり、異なる学年が協力して研究活動に打ち込んでいる。

同学部には、3年次必修科目「プロジェクト」をはじめ多くの演習科目があるが、学年を横断して一つのテーマに継続的に取り組める点がラボの大きな特長。地域や企業、行政などとも連携し、研究成果を社会に還元していくことを目指す。

今年度始動したラボの一つ、「自分たちでつくる無人コンビニのラボ」は6月12日、生田キャンパス1号館1階に無人コンビニ「NEst.(ネスト)」をオープンした。

無人コンビニラボは石井健太郎教授が担当し、学生36人が所属。セルフレジ決済の無人コンビニを、学生が一からつくり上げることを目標にしている。運営開始にあたり、ウェブアプリによる入室管理、決済、在庫管理のシステムを構築し、利用規約を整備した。
取り扱う商品は飲料やスナック菓子などで、冷蔵庫には冷たい飲料も。専修大学Googleアカウントを使って会員登録し入室する。
現状は、決済時に客が商品のバーコードを読み取る方式で、支払いは現金のみ。今後はキャッシュレス決済の導入を進めるほか、画像認識や重量センサーの技術を活用した支払額自動計算システムの開発も検討している。

システム開発担当の山口颯太さん(3年次)は、「授業で習っていないプログラミング言語を使うなど、応用力を発揮しながらウェブアプリを完成させた。無人コンビニというテーマの難易度は高いが、メンバー同士が協力し、高め合いながらの作業にやりがいを感じている」と話す。

石井教授は、「実践的・継続的な活動を通じて、自分たちで課題を発見する力、解決策を考えて実行する力を養うことがラボの狙い。知識やスキルを持つ先輩が後輩を助けながら課題をクリアし、無事オープンの日を迎えることができた。まだまだ改善の余地はあるが、良いスタートが切れたと思う」と手応えを語った。

12日、オープニングセレモニーが行われ、飯田周作学部長、石井教授、山口さんがテープカットで開店を祝った。その後、飯田学部長が第一号の客となり、利用方法などについての説明を受けながら、無人コンビニでの買い物を体験した。
飯田学部長は、「約2カ月でオープンにこぎ着けるなど、学生たちが工夫しながらスピード感を持って取り組む姿に感心した。実体験のなかで自信を育むとともに、自ら問題点を見つけて改善し、店舗をアップデートしていってほしい」と期待を寄せた。

今年度ラボでは、無人コンビニラボのほか、農作物を育て農法の開発や製品化に取り組む「Circular Design Lab(サーキュラーデザインラボ)」、登戸・向ケ丘遊園地区のまちづくりと防災の情報化を進める「まちづくりDXラボ」、学生や教員、卒業生の居場所づくりを目指す「コミュニケーションサロンラボ」、ものづくりを体験できる場を創出する「FabLab IKUTA」が活動している。
20240620無人コンビニ_02▲無人コンビニラボのメンバーと
開店祝いに駆けつけた学生たち
20240620無人コンビニ_03▲テープカットで開店を祝う
石井教授、飯田学部長、山口さん(左から)
20240620無人コンビニ_04▲無人コンビニの入り口。
会員登録後、ウェブアプリを使って入店する
20240620無人コンビニ_05▲NEst.の店内
20240620無人コンビニ_06▲説明を受けながら買い物を体験する飯田学部長
20240620無人コンビニ_07▲オープン初日から多くの客でにぎわった

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