2024.03.25 Mon
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2023年度卒業式・学位記授与式
5年ぶり 一堂に会して実施

2023年度卒業式1 外観▲5年ぶりに卒業生・修了生が一堂に会して行われた卒業式・学位記授与式
2023年度の卒業式・学位記授与式が3月22日、東京都千代田区の日本武道館で行われた。一部制で卒業生・修了生が一堂に会する卒業式は5年ぶりの開催となった。
学部卒業生は3904人、大学院修了生81人、法科大学院修了生14人。
式では佐々木重人学長が学部と大学院の総代に学位記を授与。優れた成績を収めた川島記念賞では70人が表彰された。
学部卒業生のほとんどは新型コロナウイルス感染症が感染拡大した2020年に入学し、制限の中、学生生活を送った。佐々木学長は式辞で「コロナ禍の3年間を今後の人生にいかに位置づけるか自問自答してほしい。失われた3年間ではなく、復元力(レジリエンス)を鍛えた時間ととらえてほしい」と語りかけた。
祝辞で松木健一理事長は「良き人生を自らで勝ち取る信念を持って」、日髙義博総長は「自らの立ち位置を見定め、社会のために大きく羽ばたいていくことを切に願う」と激励した。
2023年度卒業式2-2 総代謝辞-佐藤さん▲総代謝辞で「自分と向き合うほど気づきが増え、
成長の糧になった」と述べた佐藤さん

卒業生・修了生を代表して佐藤蛍葉さん(国コミュ)が謝辞を述べた。コロナ禍の中で始まった大学生活を「当たり前だと思っていた日常を考え直す機会が得られた」と振り返った。新設の国際コミュニケーション学部で、自ら課題の解決を目指す研究の楽しさと大切さを学んだ佐藤さん。「これからはそれぞれの道を進むが、進む先はこれまでの道の延長にある。先の見えない不安も楽しみながら明日への一歩を踏み出したい」と力強く述べた。

また、川島記念体育賞総代でスピードスケート男子1000㍍日本記録保持者の野々村太陽さん(経営・スピードスケート部)と、同賞受賞でプロ野球・東京ヤクルトスワローズにドラフト1位で入団した西舘昂汰さん(経済・野球部)がステージに上がり、今後の活躍を誓った。式では専大フィルハーモニー管弦楽団の演奏にあわせ混声合唱団カッパコーラス部の6人が校歌を斉唱した。
2023年度卒業式3 野々村さん、西舘さん▲同窓生を前に活躍を誓う
野々村さん(左)と西舘さん
学位記の交付は学科ごとに分かれて神田キャンパスで行われた。学びの集大成である学位記を受け取った卒業生・修了生は晴れやかな笑顔で、恩師や同級生と思い出を語り合っていた。

本学では2019年度は神田・生田両キャンパスで学位記を授与。20年度から22年度は日本武道館で二部制で卒業式・学位記授与式を実施した。

佐々木重人 専修大学長式辞(要旨)

2023年度卒業式4 佐々木学長
皆さん、ご卒業おめでとうございます。

学部卒業生が本学に入学した2020年度、新型コロナウイルス感染症が日本中に広まり、皆さんとの初対面の場であったはずの入学式も中止せざるを得ませんでした。その後、キャンパスへの立ち入りも制限され、オンライン授業を実施しました。昨年5月までの3年間、皆さんの行動に制限をかけ続けてしまったことを大変心苦しく思っておりますが、感染防止対策にご協力いただきましたことに深く感謝します。

一方、新たな教育改革の芽を見いだすこともでき、すべての教員が一定水準のスキルを獲得することができました。また、団結して事に当たれば、「不可能」を「可能」に変えることができるということが証明されました。
今年度は大半が対面の授業でしたが、オンライン授業実施体制も維持しています。皆さんが何の苦もなく、オンライン授業に参加している様子を見るとき、今後皆さんは、いわば「オンラインネーティブ」として、デジタルデバイスを自然に操り、自由な発想で新たな価値を産み出すことの得意な世代となることを確信しています。

コロナ禍の渦中にあった3年間を含む大学生活を、今後の人生にいかに位置づけるか自問自答してほしいと思います。少なくともそれは、「失われた3年間」ではなく、むしろ「復元力(レジリエンス)を鍛えた4年間」と捉えてほしいと思います。

建学の精神「社会に対する報恩奉仕」を現代的にアレンジした21世紀ビジョン「社会知性の開発」とは、皆さんが大学で身につける知識や技能を自分だけのものとして完結させてしまうのではなく、社会の諸課題の解決のために活用すべきというマインドを身につけることを意味しています。また本学の学風「質実剛健」「誠実力行」は、何事にも自分らしく自然体で、心身を鍛えながら、誠実に人生を歩むという誓いが込められています。ぜひ、本学で学んだことにプライドを持って、堂々と楽しく人生を歩んでください。

今もロシアの軍事侵攻によりウクライナの市民の命が奪われている悲劇に心が痛みます。本学は現在、ウクライナから避難している2人の方に、日本語を学ぶためのお手伝いをしています。最後に、1日も早くウクライナに平和が戻ることを、また能登半島地震の被災地の早期の復興を祈っています。 ​
2023年度卒業式ギャラリー1
2023年度卒業式ギャラリー2
2023年度卒業式ギャラリー3
2023年度卒業式ギャラリー4
2023年度卒業式ギャラリー5
2023年度卒業式ギャラリー10
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2023年度卒業式ギャラリー11
2023年度卒業式ギャラリー9

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