2024.01.19 Fri
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懸賞論文・文芸作品コンクール
文芸部門鳳賞に佐伯さん 柘植光彦文学賞に成田さん

学生部主催の懸賞論文・文芸作品コンクールの表彰式が12月11日、生田キャンパスで開かれた。文芸作品部門の鳳賞に佐伯友詞さん(文4)が、柘植光彦文学賞に成田陽さん(院文修2)が選ばれた。懸賞論文部門は鳳賞の該当者はなかった。
佐伯さんの『鹿角の神と転校生』は、「外部から来た少年が通過儀礼を経て村に受容されていく」という文化人類学的要素がモチーフになっている。佐伯さんは、「授業で学んだ民俗学などの知識がベースになっている。4年間の学修の集大成として鳳賞を受賞できたことを励みに、今後も創作活動を続けていきたい」と笑顔で語った。


柘植賞の成田さんの作品は、『どうせ朝が来る』。主人公の女子大学生が「瞬間的な恋と絶望から立ち上がる瞬間」を描いた。文学研究科の小林恭二研究室で文芸創作に取り組んでいる成田さんは、「光と影のコントラストを用いて主人公の心情を表現することを意識した。柘植賞は一番欲しかった賞なのでうれしい」と受賞を喜んだ。
本年度は論文部門に6作品、文芸部門に29作品の応募があった。論文部門では2作品が入選し、審査委員長の王伸子教授はテーマに対する取り組みや視点を評価し、「二人とも4年次生なので、自分が何を求めているかを追求し、素晴らしい卒業論文を書いてほしい」と激励した。
文芸部門審査委員長の小林恭二教授は、「今年度の応募作は質量とも充実し、選考は激戦となった。そのなかでも鳳賞受賞作は読者を飽きさせないエンタテインメント作品、柘植賞受賞作は身を削る思いで書いたことがうかがわれる力作だった」と講評を述べた。
受賞作を収録した作品集は3月に刊行を予定している。
文芸部門審査委員長の小林恭二教授は、「今年度の応募作は質量とも充実し、選考は激戦となった。そのなかでも鳳賞受賞作は読者を飽きさせないエンタテインメント作品、柘植賞受賞作は身を削る思いで書いたことがうかがわれる力作だった」と講評を述べた。
受賞作を収録した作品集は3月に刊行を予定している。