2023.10.02 Mon
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会計人会寄附講座「税理士租税講座特論」
先輩税理士が税の原則や役割を解説

20231002会計人会寄附講座_03▲クイズを織り交ぜ、楽しみながら租税について学んだ
校友会の専修大学会計人会が提供する寄附講座「税理士租税講座特論」(国田清志商学部教授)が神田キャンパスで開かれている。
会計士・税理士として活躍する卒業生が交代で講師を務める全15回の講座で、租税や税務会計、監査制度などについて学修する。確定申告書を模擬作成する回もあり、実務に即した内容を学べる点も大きな特長だ。初回の9月21日は、会計人会会長の榎本恵一さん(昭61商)が「税とは何か」をテーマに講義を行い、商学部と法学部の3、4年次生約30人が聴講した。
はじめに、税の原則や役割について触れ、日本国憲法第30条の「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負う」という条文を引いて租税法律主義の重要性に言及した。
税制において重要な公平性については、「関係ある人だけが払う」「みんなが同じ金額を払う」「みんなが同じ率で払う」「余裕のある人がたくさん払う」の四つの考え方を示し、「税負担の公平性を保つために日本には約50種類もの税金がある」と説明した。
講義の最後に榎本さんは、「税金とは一生付き合わなければいけない。必要な知識と知恵を身につけ、賢く生きてほしい」と後輩たちに語りかけた。

途中でクイズをはさむなど、講義は硬軟織り交ぜた内容で、学生たちは真剣に、そして楽しんで租税について学んでいた。法学部3年次生は、「普段の授業やゼミでは、租税について学問的視点から学んでいるが、この講座では実務の側面も学ぶことができる。将来は税務関係の道に進むことも考えており、ここで得た知識を生かしたい」と話した。
20231002会計人会寄附講座_02▲「知識や知恵を身につけ、
賢く生きてほしい」
と語りかける榎本さん

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