2023.03.03 Fri
ONLINETOPICS

ウクライナ避難民支援
日本語教材のウクライナ語翻訳を専大生がサポート

20230302ウクライナ避難民支援日本語教材のウクライナ語翻訳を専大生がサポート▲ジンチェンコさん(左)と長田さん
本学では、2022年度、ウクライナ支援として、すでに日本に避難している方で日本語の学習を希望する方を対象に、日本語・日本事情プログラム(JLC)の秋期と冬期の2コースで受け入れを行った。受講料と国際交流会館の滞在費などを免除する特例措置で、ウクライナ出身のバレンティナ・ジンチェンコさんが受講した。
JLCは日本語を学んでいる各国の学生を受け入れる短期集中プログラム。生田キャンパスの国際交流会館で他国からの留学生や日本人学生と生活しながら、レベル別に日本語を修得する。
2022年3月にウクライナから避難してきたジンチェンコさんは、日本での生活にあたって日本語の学習を希望し、JLCの入門クラスに参加した。ただJLCで使用する日本語の教材にはウクライナ語の説明はない。新出単語や文法説明の英訳はあるが、ジンチェンコさんは英語も得意ではないため、ウクライナ語への翻訳を行う必要があった。そこで一役買ったのが、国際交流会館で寮内留学プログラムに参加し、共に生活する専大生のレジデントパートナー(RP)だった。

RPの長田結菜さん(ネット情報2)は、ジンチェンコさんが参加するJLCの授業に参加し、会話練習相手を務めるなどの学習サポートを行っており、その一環で教材翻訳にも協力した。教材の英語訳を、翻訳ツールでウクライナ語に翻訳。英語→ウクライナ語の翻訳だけでなく、日本語→ウクライナ語に訳したり、ウクライナ語から英語や日本語に再翻訳したりして翻訳の精度を上げた。長田さんは「学部で学んできたコンピュータスキルも生かすことができた。ジンチェンコさんやほかの留学生と接し、言葉の壁があってもコミュニケーションがとれることに喜びを感じた。寮内留学を通じてたくさんと出会いと学びがあった」と話す。

20230302ウクライナ避難民支援日本語教材のウクライナ語翻訳を専大生がサポート02▲日本語のほか、翻訳ツールを使って会話した
半年間でジンチェンコさんの日本語能力は上達。ジンチェンコさんは「皆さんがとても優しくしてくれて、感動しています。心からありがとう。日本語が上手になったので、幸せです。これからも一生懸命勉強します」と日本語で語った。
 
ウクライナ支援は2023年度も継続する。春期JLC(5月8日~6月6日)及び夏期JLC(6月16日~8月4日)の両コースが対象。プログラムの受講料を免除し、滞在先として国際交流会館を無償で提供する。詳細はこちら

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