2023.02.06 Mon
ONLINETOPICS
千代田学で「永田町ツアー」
国際コミュニケーション学部生 歴史と文化的多様性学ぶ
メキシコ大使館や市民団体と連携

市民ボランティア団体「江戸東京ガイドの会」の小林英夫さんと峰岸重夫さんの案内で、JR四ツ谷駅から山王日枝神社まで歩き、政治の中枢だけではない、永田町の文化的多様性に触れた。
最初に訪れた上智大学とホテルニューオータニはそれぞれ旧尾張徳川家中屋敷と旧彦根藩井伊家中屋敷の跡地に建つ。「同じ場所を、江戸、明治、戦後~現代という異なる時間軸で見ると面白い」という説明を聞き、学生たちは時代に応じて形を変えながら発展してきた江戸/東京の街に想いをはせた。


=東京女学館発祥の地
その後、紀尾井坂を下り、大久保利通の哀悼碑が建つ清水谷公園、旧李王家邸、赤坂御門の黒田家普請の石垣などを見学。参加した3年次生は「普段何気なく歩いている街を別の視点で眺めてみると、そこには豊かな歴史や物語があることが分かり興味深い」と街歩きを楽しんでいた。
ツアー後半にはメキシコ大使館を訪問。大使館内のホール「エスパシオ・メヒカーノ」でコスメ・ガルシア政治担当書記官から、日本とメキシコの交流の歴史についてレクチャーを受けた。「メキシコは、日本を対等な主権国家として認める修好通商航海条約を、欧米諸国のなかで最初に調印した国。感謝の証として明治政府から提供された土地にメキシコ大使館は建てられ、現在に至っている」という説明に、学生たちは驚きの表情を浮かべていた。
質疑応答の時間には、3年次生がスペイン語で積極的に質問し、両国の関係性や課題について理解を深めた。日本の若者の印象について問われたガルシア書記官は「昔は外国人に対して遠慮が見られたが、現在はコミュニケーションの面も含めて困難や失敗を恐れずチャレンジする傾向にあり、国際的な活躍が期待される」と答えた。
質疑応答の時間には、3年次生がスペイン語で積極的に質問し、両国の関係性や課題について理解を深めた。日本の若者の印象について問われたガルシア書記官は「昔は外国人に対して遠慮が見られたが、現在はコミュニケーションの面も含めて困難や失敗を恐れずチャレンジする傾向にあり、国際的な活躍が期待される」と答えた。


来年度、メキシコに留学する1年次生2人は「メキシコでも日本の漫画が人気と教わったので、ポピュラーカルチャーを入り口にして交流したい」「言葉や文化が異なる世界に飛び込むことの大切さを再認識した」などと感想を語った。
今回のツアーは、千代田区の「千代田学」に今年度採択された「文化的多様性を持つ千代田区の国際性に関する調査・研究」(研究代表:根岸徹郎教授)の一環で実施された。3月には、1年間の調査・研究の成果を展示、報告するイベントの開催を予定している。