2022.12.20 Tue
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川崎国際環境技術展 情報科学研究所が出展

20221220川崎国際環境技術展01
「持続可能な未来への懸け橋、かわさきグリーンイノベーション」をテーマに、神奈川県内の企業や大学、研究機関など118団体が参加した第15回川崎国際環境技術展(11月17、18日、川崎市・カルッツかわさき)に専修大学情報科学研究所(植竹朋文所長)がブースを出展した。同研究所のデータサイエンス研究プロジェクトによる成果3件と、ネットワーク情報学部の河野・田中プロジェクトによる成果1件、合わせて4件の研究成果を発表した。

発表テーマは ▽画像掲示による食堂混雑緩和の取り組み ▽Wi-Fiの接続情報に基づく混雑状況の可視化 ▽罫線付き紙データに対する簡易OCRの作成 ▽大学におけるエネルギーの効率化。

河野・田中プロジェクトは、大学のエネルギー効率化について1年間にわたって活動しており、その成果をポスターにまとめて展示した。生田キャンパスの電気使用量などを把握した上で太陽光パネルの設置が可能な場所を割り出し、採算性などと合わせて発表した。

技術展には5人の学生が参加し、来場者に研究内容をプレゼンした。学生たちは「学外で成果を報告するのは初めての経験だが、来場者に説明することで改めて自分たちの理解も深まった」と話した。
20221117~18川崎国際環境技術展_右から石井准教授、安藤准教授▲右から石井准教授、安藤准教授
20221117~18川崎国際環境技術展_来場者に学生の研究の成果を説明する河野敏鑑准教授▲来場者に学生の研究の成果を説明する河野敏鑑准教授
学生の活動をサポートするために、データサイエンス研究プロジェクトが新たに取り組んだのが、「罫線付き紙データに対する簡易OCRの作成」。生田キャンパスの電力消費量が記されたプリントを処理しやすいテキストデータに変換するソフトで、従来のOCRソフトでは誤認識する部分でも、機械学習(AI)を導入することで正確な数字認識を可能とした。安藤映ネットワーク情報学部准教授は「数字の切り出し方に工夫が必要だった」と開発の苦労を明かした。

同研究所では、川崎国際環境技術展に第1回から参加している。担当の石井健太郎准教授は「今後もこういった学外イベントを、学生の研究発表の場として活用していきたい。研究で判明したデータは大学と共有するので、キャンパス整備の際、より良いアイデアを提案できるように今後も研究を進めていく」と語った。

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