2022.11.11 Fri
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専大松戸高校で教員が授業
「脱炭素社会」をテーマに講義

20221111専大松戸出張授業
専修大学松戸高校(千葉県松戸市、五味光校長)3年生の専大クラスでは、「社会科学入門」の授業の一環として、本学の教員による出張授業を行っている。
学習テーマを「改めて脱炭素社会を考える」とした11月の授業は、商学部の神原理教授、阪本将英教授、経営学部の福原康司准教授が担当している。


7日は神原教授が森林保全を通じた脱炭素社会の現状と課題を取り上げた。
ゲスト講師につくば林業(茨城県土浦市)の松浦晃さん、山口好一さん、マプリィ(兵庫県丹波市)の山口圭司さんを迎え、ICTを活用した林業について説明を受けた。
そのあと、実際に校庭で地理空間情報アプリを使っての樹木の直径の測定や、ドローンを飛ばして校内の緑地割合を調べた。ドローンを直接目にするのは初めてという生徒も多く、プログラム制御で正確に飛行する様子を興味深そうに見守った。
20221111専大松戸出張授業_森林保全の意義を説明する神原教授▲森林保全の意義を説明する神原教授
続いて神原教授が「暮らしと森の関係―システム論から考える―」と題して講義を行った。「森はあらゆる生活資源の供給源。脱炭素社会を考えるうえで、まずは森の大切さに気づくことが重要だ」と説明。「国内の資源だけではまかなえないため、他国の森の豊かさをお金で買って、私たちは豊かな生活を送っているのだ」と指摘し、生態系や資源全体の構図や関係性を踏まえて脱炭素社会を考えることの重要性を強調した。
 
質疑応答では、「将来の世代を見据え、みんなにとって公平・公正な社会とは何かを意識してほしい」という松浦さんの言葉に、生徒たちは深くうなずいていた。
20221111専大松戸出張授業_-地理空間情報アプリを体験する生徒たち▲地理空間情報アプリを体験する生徒たち
20221111専大松戸出張授業_校庭でドローンの実演を見学した▲校庭でドローンの実演を見学した

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