2022.09.26 Mon
ONLINETOPICS
社会知性開発研究センター/ソーシャル・ウェルビーイング研究拠点が
Early₋Career Researchers Workshop 2022 (若手研究者育成ワークショップ)を開催

ソーシャル・ウェルビーイング研究拠点は、2022年4月より独立行政法人日本学術振興会研究拠点形成事業( B .アジア・アフリカ学術基盤形成型・コーディネータ:金井雅之人間科学部教授)に採択され、「アジア型社会関係資本を活かした途上国における能動的レジリエンスの醸成」を研究課題として国際共同研究を行っている。
今回の Early - Career Researchers Workshop 2022は、研究者交流の一環として、3年間にわたる研究活動における若手研究者の育成プログラムとして開催されたものである。
8月23日(火)には、SDGs の観点から日本の都市近郊林業の実態について学ぶとともに、豊かな自然と共生する文化について視野を広めることを目的に、神奈川県相模原市へのフィールドトリップを行った。
最初に、相模原市鳥屋出張所に向かい、鳥屋地区の伝統的な獅子舞について説明を受け、演舞の映像を視聴した。さらに、相模原市の森林政策 の歴史と 100 年先の未来を見据えた持続可能な森林資源管理に関する理解を深めるため、森林が構成されるまでの過程を知るための講演や、ドローンなどの ICTを活用した先進的な林業現場の視察が行われた。
その後、相模原市の小原の郷に移動し、江戸時代における宿場町の実態に関する講演が行われた。また、日本の自然の風景に触れる機会として、相模湖公園での散策が行われた。




8月24日午前は、2022年より3年間かけて行う若手共同研究のプレゼンテーションが行われ、 13件の提案の中から4件が若手共同研究に採択された。午後は、Quantitative Methods Seminar by ROIS - DS and SSRCとして、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構の前田忠彦准教授 ・芝井清久助教 及び同志社大学の吉野諒三特任教授による定量的方法論セミナーが行われた。
8月25日には、若手共同研究に採択された4件のグループ分けがなされ、3年間の研究計画に関するグループディスカッション及び研究計画の発表 会が行われた。
今回のワークショップについて、ソーシャル・ウェルビーイング研究拠点の金井雅之教授は「若手育成ワークショップの目的は、アジアの将来を担う次世代研究者の研究能力の向上と、ネットワーク構築です。社会学の研究対象である社会は本質的に多様であり、それを記述するための研究手法も国ごとに多様性があります。異なる国の研究者との共同研究を通じて社会や研究手法の多様性に気づき、社会制度への洞察力や研究手法の幅を拡げることは、将来欧米を含む世界の舞台で活躍することになる彼女ら/彼らの成長にとって重要です。こうした新しい世代の研究者たちの活躍により、世界の社会学におけるアジアのプレゼンスがますます向上することを期待しています。」と話している。



グループディスカッションの様子

