2022.07.05 Tue
ONLINETOPICS

CPサッカー女子 ワールドカップで銅メダル
文学部・李宇韺教授がコーチとして参加

20220705CPサッカー女子-ワールドカップで銅メダル_トラッキングデータを解析する李教授▲トラッキングデータを解析する李教授
5月にスペインで開催されたCPサッカー(脳性まひ者7人制サッカー)女子の国際大会IFCPF Women’s World Cupで、日本チームが銅メダルを獲得した。本学文学部教授で元サッカー韓国代表の李宇韺教授(コーチング論)がコーチとして帯同。国際大会初出場のチームを技術面や戦術面でサポートし、メダル獲得に貢献した。
20220705CPサッカー女子-ワールドカップで銅メダル_日本チームの選手、スタッフと。後列中央が李教授▲日本チームの選手、スタッフと。後列中央が李教授

CPサッカーは、脳性まひなどの障がいを持つ選手がプレーできるように考案された7人制サッカーで、オフサイドがない、片手で下から投げるスローインが認められていることなどを除けば、基本的なルールは一般のサッカーとほぼ同じ。

日本の競技人口は約100人(うち女子は約10人)とまだ少ないものの、世界では盛んに行われている。李宇韺教授は10年以上前からCPサッカーの指導や普及に携わってきた。
1984年からパラリンピックの正式種目になっていたが、2020年東京大会、24年パリ大会では競技種目から外れ、パラリンピックに代わる国際大会としてワールドカップが開かれた。

今大会は、女子チームの参加を促すため5人制で実施された。10~40代の6人で臨んだ日本チームは選手交代もままならない状況だったが、計5戦を総力戦で戦い抜いた。

李教授は、「参加することに意義があるが、3位という結果にも満足している。選手の頑張りに胸を打たれた」と大会を振り返るとともに、「障がい者スポーツに携わった経験は、今後より良い指導者を目指すうえで必ず役立つ」と話した。
20220705CPサッカー女子-ワールドカップで銅メダル_ベンチで戦術を確認する日本チーム▲ベンチで戦術を確認する日本チーム
20220705CPサッカー女子-ワールドカップで銅メダル_スペインチームに6-1で勝利▲スペインチームに6-1で勝利

今大会では、専修大学スポーツ研究所(佐藤満所長)が協力し、選手個々の試合中の位置取りや走行距離・速度などのトラッキングデータも取得した。

女子の障がい者スポーツにおけるトラッキングデータは希少で、李教授が中心となって解析を進めていく。研究成果は、選手に対する医科学的サポートの充実や障がい者の生きがいづくりなどに役立てることが期待される。

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