2022.02.18 Fri
ONLINETOPICS
「学長伝書鳩」No.17
2022(令和4)年度学部授業の9割程度は、対面方式で!

現時点において、2022年度の学部入学試験は、予定どおり実施されております。受験生の皆さん、各試験場での本学の感染防止対策にご協力いただき、ありがとうございます。また、新型コロナウイルス感染症に罹患した方などを対象とした振替試験の実施に関する情報については、「一般選抜における新型コロナウイルス感染症に伴う特別措置の一部改訂について」をご覧くださるようお願いいたします。(※2022年度の本学入学試験は終了いたしました。)
●授業全体の9割程度を対面形式で実施予定
すでに、学部新入生、学部在学生および保護者の皆様に宛てた「令和4年度学部授業の運営方針について」でお知らせしましたとおり、2022年度の学部授業は、概ね9割程度の授業を対面形式で、また1割程度の授業は、オンライン形式で実施する予定です。この方針は、本学での「新型コロナウイルス感染症拡大防止のための活動レベル」が3月上旬頃に「レベル2」以下(現時点は「レベル3」)になることを想定して策定されたものです。
●「9割対面」までの経緯
2022年度授業運営方針の策定作業は、本学の内部質保証推進委員会が中心となって、昨年の11月から以下の手順で進めてまいりました。
1.教室定員の再点検
最初に、教室における密を回避するため、各教室の定員を本来の3分の2程度としました。そして、全教室の換気能力を確認したうえで、曜日時限ごとに合計何名の学生が各教室に収容できるかを再点検しました。
2.授業運営方法(対面・オンライン)の調整
次に、各学部等の教育課程運営機関において、2022年度の授業を対面形式かオンライン形式かの授業運営方法に関する確認作業を行いました。その結果は、95.5%の授業が対面形式というものでした。しかし、この比率どおりで授業を実施すると、上記の教室収容人数の関係から、特定の曜日時限で、調整が必要なケースが生じてしまうことがわかりました。そこで、各学部等の教育課程運営機関に協力をお願いし、特定の曜日時限の授業のうち、オンライン形式で実施していただける科目の選定を再度お願いいたしました。その甲斐あって、対面形式の割合は93.5%となりました。以上の調整作業は、年明けから始まったオミクロン株の蔓延状況(第6波)が続いているなかで行われたにも係わらず、本学が対面形式の授業をいかに重要視しているのかを示すものとなりました。
●「オンライン授業」は、その利点を活かすために!
2020年度から始まった「オンライン授業」は、先生方のオンライン授業のスキルアップもあり、本年度前期に実施した学内アンケート調査の結果では、学生の皆さんによる「オンライン授業」を肯定的に捉える割合が昨年度に比べて大きく増えました。
本学では、「専修大学における遠隔授業の取扱いに関する内規」を策定して、オンライン授業の種類を(1)同時双方向型授業 (2)オンデマンド型授業 (3)同時配信型遠隔授業に分類しました。そのうえで、それぞれの特徴が活かされる科目でオンライン授業が展開されております(例えば、日本に入国できていない留学生向け講義、発声を伴う語学系科目、外国や国内遠隔地に居住する先生の講義、神田キャンパスと生田キャンパスで同時に配信する講義等)。
また、対面形式を基本とした授業の場合でも、担当教員が扱う内容等を考慮し、オンライン形式にすることで教育効果が高まると判断した場合には、それに切り替えることも可能といたしました。(ただし、回数制限を設けています。)
●2022年度の大学教育
インターネット社会で生じたコロナ禍は、大学教育の継続のために、「オンライン授業」という新たなツールをもたらしましたが、2年目の経験を経た本学での「オンライン授業」は、当初の「緊急性」というレベルから、「発展可能性」を持った教育ツールへと進化しつつあると思います。同時に、「対面授業」の良さとその必要性が再認識される機会ともなったと実感します。来年度は、両者のベストミックスをより一層目指してゆく所存です。