2022.02.14 Mon
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商品企画コンテスト「Sカレ」 商学部・奥瀬ゼミの3人 部門別1位 避難所で役立つ商品を考案

1644800044867▲部門別1位の賞状を手に喜ぶメンバー
大学のゼミ対抗商品企画コンテスト「Sカレ(Student Innovation College)」で、商学部・奥瀬喜之ゼミ3年次生の新井義和さん、青山礼奈さん、塩澤千佳さんのチームが部門別1位に輝いた。3人は、目隠し付き洗濯物干しネット「かくしてほせるん」を考案。今後商品化を進めていく。

Sカレは、企業が提示するテーマに沿った商品を企画・提案するもので、今回は8テーマに全国25大学28ゼミが参加。昨年10月にコンセプトを競う「秋カン」、12月に最終プランを競う「冬カン」が行われ、3人は「冬カン」でDHC部門1位になり、商品化の権利を獲得した。

「かくしてほせるん」は、長期の避難所生活を想定し、人目を気にせず下着を干せるように開発した便利グッズ。上段で平干し、下段で縦干しができる二段構造の洗濯物干しネットを、のれん状の生地で覆って「隠し干し」できるように工夫した。

洗濯物の乾きやすさと外からの見えにくさを両立させるため、生地選びにもこだわった。複数の生地を組み合わせた試作品をいくつも作り、利用者視点で使い勝手を確かめた。リーダーの新井さんは「試作と検証を重ねたことで説得力が高まり、それが高評価につながった」と話す。

当初は口腔ケア商品を企画していたが、「秋カン」で審査委員から「発想が安直」「実現可能性が低い」という厳しい指摘を受けた。「このまま進めても『冬カン』で1位は取れない」と方針転換を決め、アイデアを練り直して大逆転で商品化権を勝ち取った。3人は「一度は挫折感を味わったが、最後まであきらめず粘り強く取り組む力が培われた。今後は商品化に向けたプロモーションなどを頑張りたい」と意気込みを語った。
奥瀬ゼミからは他にも5チームが参加し、野本真穂さん、萩原真紀さん、松本萌花さんのチームが「秋カン」で1位を受賞した。

3人が提案したのは、オフィスワーカーをターゲットにした卓上用ハンカチ干し「干してクリン」。組み立てやすいシンプルな構造にこだわるとともに、コロナ禍を意識して素材に抗菌加工をほどこした。

惜しくも商品化権獲得は逃したものの、3人は「大学間で競い合うことで深い学びが得られた」(野本さん)、「企業の方と協働する貴重な機会となった」(萩原さん)、「店舗企画の仕事に興味があり、今回の経験を生かしたい」(松本さん)と手応えを感じている。
20220210Sカレ02▲卓上用ハンカチ干しを企画した3人

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