2021.12.24 Fri
ONLINETOPICS

専修大学SDGsチャレンジプログラム2021
 池部ゼミと神原ゼミに学長賞

20211223SDGsチャレンジプログラム‗②佐々木学長(前列中央)らと受賞者の皆さん▲佐々木学長(前列中央)らと受賞者の皆さん
「専修大学SDGsチャレンジプログラム2021」の表彰式が12月18日、対面とオンラインを併用した形式で開かれた。SDGs達成に向けたアイデア(提案)を募集するアイデアコンテストでは商学部・池部亮ゼミ「ECO-FRIENDLY PROJECT」が、具体的なアクション(実践報告)を募集するアクションコンテストでは商学部・神原理ゼミ「大麦ストローのある暮らし」がそれぞれ学長賞を受賞した。
2回目の開催となる今年度は、書類審査とプレゼン審査の結果、7チームが入賞した。
齋藤由莉さん(商3)ら「ECO-FRIENDLY PROJECT」のメンバー5人は、オリジナルの再利用型テイクアウト容器「WAPPARS」を飲食店に普及させることで社会全体のプラスチック排出量を抑制するアイデアを提案した。

「大麦ストローのある暮らし」は、リーダーの中橋勇進さん(商3)が中心となり、環境に優しい大麦ストローを通じたソーシャル・プロモーション活動を、企業や地域と連携しながら実践している。

審査員長を務めた廣瀬玲子文学部教授は表彰式で、「SDGs達成に向けた活動は世界に目を向け、問題を直視することから始まる。皆さんの提案や実践が広い視点に立つものであったことを頼もしく、清々しく感じた」と講評を述べた。
20211223SDGsチャレンジプログラム‗①表彰式の様子▲表彰式の様子
佐々木重人学長は、「どのアイデア、アクションも練りに練られて完成度が高かった」と評し、「コロナ禍でさまざまな制約があるなか、目標に向かい結束して取り組んだ皆さんの姿勢が、このプログラムの存在意義を高めてくれた」と学生たちに語りかけた。
20211223SDGsチャレンジプログラム_-③講評を述べる審査委員長の廣瀬教授▲講評を述べる審査員長の廣瀬教授
20211223SDGsチャレンジプログラム‗④学生の健闘を称える佐々木学長▲学生の健闘を称える佐々木学長
アイデアコンテスト 商学部・池部ゼミ
再利用型容器の普及目指す
20211223SDGsチャレンジプログラム‗2-0受賞の感想を述べる齋藤由莉さん▲受賞の感想を述べる齋藤由莉さん
国内のプラスチックごみの多くを容器包装が占めることに着目し、「WAPPARS」を考案した。伝統工芸品「わっぱ」をモチーフにした容器デザインが名前の由来。

サービスはサブスク制で、テイクアウト利用者は容器返却時に割引クーポンなどがもらえる。サブスクやクーポンにより再来店が促進されるため、導入する飲食店側にもメリットがある。

プランをまとめるにあたり、神保町周辺の約20店でアンケート調査を実施。現場の声を価格設定などに反映させ、サービスの説得力と実現可能性を高めた。齋藤さんは「事業を計画するうえで貴重な経験になった」と話すとともに、「SDGsは他人事ではない。今回の活動を通じて自分の生活や意識にも変化が生まれた」とプログラム参加の意義を語った。
アクションコンテスト 商学部・神原ゼミ
「SDGs×マーケティング」に挑戦
自然由来で再利用可能な大麦ストローを社会に根付かせるため、「大麦ストローのある暮らし」をコンセプトにしたプロモーションに取り組んでいる。

神田キャンパス10号館1階の「SENDAI-Kaffee」で開いたイベントでは、大麦ストローの無料提供や関連グッズの販売を行った。「授業で学んだマーケティングの知識とSDGsを掛け合わせることで、訴求力向上を図った」と中橋さん。ポスターを始めとしたプロモーションツールは、消費者の購買心理プロセスを踏まえて配置するなど工夫した。

会場には多くの人が訪れ、イベントの模様はさまざまなメディアで取り上げられた。ゼミ生が製作した大麦関連グッズは石川県内のカフェや道の駅でも販売されるなど、活動の輪は着実に広がっている。
20211223SDGsチャレンジプログラム‗2-①活動を振り返る中橋勇進さん▲活動を振り返る中橋勇進さん
20211223SDGsチャレンジプログラム‗2-②イベントで大麦ストローを提供=6月5日▲イベントで大麦ストローを提供=6月5日
20211223SDGsチャレンジプログラム‗2-③力作のポスター▲力作のポスター

関連情報