2022.01.01 Sat
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2022年 年頭所感-日髙総長
学校法人専修大学総長 日髙 義博

新年、おめでとうございます。コロナ禍の中で大学運営も非日常の連続でありますが、今年こそは、活気みなぎるキャンパスに戻ることを願っています。この2年間、皆様には並々ならぬご支援をいただき、心からお礼を申し上げます。
昨年11月2日に理事長を退任いたしましたが、その後、理事会の発議により学校法人専修大学寄附行為の下で総長推戴の手続が進められ、各機関の総意により令和3年12月16日付けで第9代総長に就任いたしました。30数年空位であった総長職を担うことになり、身の引き締まる思いです。
九州の宮崎から上京し、18歳で専修大学法学部に入学して以来、55年の歳月が流れました。検事志望で法学部に入学しましたが、専修大学において刑法学に魅了され、研究者の道を歩くことになりました。節目節目に良き師に出合い、暗闇に一筋の光が差し込む如く問題解決の糸口が見え、直観に基づく刑法理論を構築できたことは幸運でありました。刑法学の道は、命尽きるまで歩かなければなりません。
昨年11月2日に理事長を退任いたしましたが、その後、理事会の発議により学校法人専修大学寄附行為の下で総長推戴の手続が進められ、各機関の総意により令和3年12月16日付けで第9代総長に就任いたしました。30数年空位であった総長職を担うことになり、身の引き締まる思いです。
九州の宮崎から上京し、18歳で専修大学法学部に入学して以来、55年の歳月が流れました。検事志望で法学部に入学しましたが、専修大学において刑法学に魅了され、研究者の道を歩くことになりました。節目節目に良き師に出合い、暗闇に一筋の光が差し込む如く問題解決の糸口が見え、直観に基づく刑法理論を構築できたことは幸運でありました。刑法学の道は、命尽きるまで歩かなければなりません。
本学の歴史を振り返りますと、旧制大学に移行した時期に阪谷芳郎先生が初代総長を務められ、新制大学に移行する時期には今村力三郎先生が第5代総長に就かれ、戦後の大学発展の基礎を造るべく多大な貢献をされました。大学教育がマスプロ教育化していく中で在学生数が増加する時期にあっては、川島正次郎第6代総長、相馬勝夫第7代総長、森口忠造第8代総長が大学発展のために尽力されました。建学の精神を護持するという総長の役割は不変ですが、具体的に何をするのかは、大学を取り巻く社会状況によって変化してきています。現在では、理事長は学校法人を代表しその業務を総理し、学長は校務をつかさどり、所属職員を統督するというのが法的な基本形です。そして、大学改革の実現のために理事長と学長を兼務することはあっても、総長が理事長あるいは学長と兼務することはないというのが、今回の総長推戴の形だと考えています。総長は、学校法人の表徴として建学の精神を護持しなければなりませんが、本学の知の発信力を高めるとともに、学生・卒業生に専修人としての生き方を示し、社会知性の開発の具現化に尽力することが責務だと考えています。
今後、18歳人口は再び減少期に入り、2040年には大学進学者数が約51万人になるものと推計されています。大学の統廃合が進む中で、私学の自主性・自律性が正面から問われることになります。建学の精神に基づく教育・研究により社会に有為な人材を如何に輩出し続けるかが大学評価の指標となります。来たるべき専修大学創立150年・石巻専修大学創立40年に向けて、建学の精神の下にオール専修の力を結集し、本学の更なる発展に寄与する所存です。
2022年元旦