2022.01.01 Sat
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2022年 年頭所感-佐々木学長

専修大学長 佐々木 重人
謹んで新春のお慶びを申し上げます。コロナ禍は、一頃の新規感染者数と比べると、その人数は抑えられているようにみえます。しかし、新たな変異株に関する報道も目立ちますので、気を抜くわけにはいきません。これから迎える入試シーズンでは、受験生や本学関係者が安心できる実施体制を整えていきたいと思います。年頭にあたり、学長所感として、本年取り組むべき諸課題について申し上げたく存じます。

第一は、SDGsへの取り組みの推進についてです。すでに本学は、21世紀ビジョン「社会知性の開発」を具体的に「見える化」するため、SDGsの達成に向けた活動を継続しております。本年は、これまでの取り組みに加えて、専修大学が組織として取り組むSDGsを本格化する年にしたいと考えております。とりわけ、本学は、「カーボンニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」に参加する大学として、キャンパス・地域・人材育成に関わる取り組みを強化したいと思います。
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第二は、教学マネジメントの促進についてです。2022年度から、学士課程科目ごとにカリキュラム・マップが開示され、学びの質や目標がディプロマ・ポリシーとの関連で紐付けされると同時に、本学での学修成果を点検するアセスメントプランに生かされることとなります。

第三は、全学部におけるデータサイエンス教育の推進についてです。本学は、文科省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」への申請も予定しつつ、2022年度から、全学部の学生を対象とした「Siデータサイエンス教育プログラム」を開始します。Society 5.0で必須となるスキルを基礎レベルから、各学部の専門領域において適用される応用レベルまでをカバーする体系的カリキュラムの「見える化」を図ります。

第四は、二部のレガシーを継承する新たな取り組みについてです。2022年度は、二部学生募集を停止してから4年目を迎えます。そこで、2023年度以降、これまで二部教育に充てていた教育力を新たな教育サービスに振り分けるための本格的な議論を始めたいと思います。6時限目・7時限目の活用方法は、多岐に及びます。海外を含む遠隔地から発信されるオンライン授業など、オリジナリティあふれる新たな講義や演習科目の創出を目指すと同時に、二部のレガシーを継承する社会人向けリカレント教育もその検討対象になると思われます。

第五は、キャンパスDX構想についてです。学生の学修やキャリア形成及び教員の教育研究や職員の事務業務をデジタルベースで一元的に支援する「スマートキャンパス」の構築プランを決定し、2023年度から逐次、実装化できるように努力したいと思います。

第六は、神田・生田キャンパスのブランディングについてです。神田キャンパスでは、学生や教職員が神田神保町に徐々に溶け込み、地元との様々なコラボの動きが活発化しつつあります。さらに発信力と活力ある新学生街の創出(神田神保町カルチェラタン)を演出したいと考えます。また生田キャンパスでは、前述の「Siデータサイエンス教育プログラム」の進捗に合わせて、教員間や産官学で連携したデータサイエンス研究の拠点(生田データサイエンスヒルズ)作りも支援したいと思います。

第七は、就職活動や課外活動への支援についてです。コロナ禍のなかで、就職活動で頑張っている学生、司法試験・公認会計士試験などの難関国家試験ならびに国家・地方公務員等のキャリアにチャレンジしている学生、また体育会をはじめとする課外活動で努力している学生へのサポート体制をしっかりと維持してゆきたいと思います。
以上、今年もよろしくお願いいたします。皆様、新春恒例の「箱根駅伝」に出場する専大チームの応援もよろしくお願いします。シード権の獲得をめざして「がんばれ!」

2022年元旦