2021.10.05 Tue
ONLINETOPICS
中小企業SDGs研究センター公開講座
企業の取り組みと課題を発信

社会知性開発研究センターは、中小企業へのSDGsの浸透・普及を目的に、中小企業SDGs研究センター(研究代表=岩尾詠一郎商学部教授)を設置した。9月10日、中小企業SDGs研究センターによる公開講座(共催・神奈川県)がオンラインで開かれ、神奈川県内の中小企業関係者ら約80人が参加した。

同センターによる「SDGs浸透・普及のための啓蒙活動」は、2020年度神奈川県「大学発・事業提案制度」に採択された。神奈川県と本学の間で締結した「協働事業契約書」に基づき、21年度に事業展開している。事業には本学学生も協力しており、一環として今回の公開講座を開催した。
初めに岩尾教授が、県内中小企業のSDGsに対する意識や取り組みに関する調査結果を報告した。調査によると、認知度は9割を超える一方、実際に取り組んでいる企業は4割に達していなかった。未着手の理由として「内容が理解できていない」「実施に向けた検討方法が分からない」などの回答が多く、課題として人材・予算・時間・ノウハウの不足が浮き彫りになった。
初めに岩尾教授が、県内中小企業のSDGsに対する意識や取り組みに関する調査結果を報告した。調査によると、認知度は9割を超える一方、実際に取り組んでいる企業は4割に達していなかった。未着手の理由として「内容が理解できていない」「実施に向けた検討方法が分からない」などの回答が多く、課題として人材・予算・時間・ノウハウの不足が浮き彫りになった。
続いて小林守商学部教授が講演。小林教授は、本学学生による活動や海外における教育を紹介したうえで、「SDGsの価値観は若い世代の常識になりつつある」と言及。企業においても「今後存続していくためにSDGsへの取り組みが必要だ」とまとめた。
その後、SDGsに積極的な神奈川県内企業3社が自社の取り組みを発表。最後に、県の担当者を交えてパネルディスカッションを行い、中小企業がSDGsに取り組む際の課題の解決のために、まず考えるべきことについて議論した。
