2021.10.05 Tue
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中小企業SDGs研究センター公開講座 
企業の取り組みと課題を発信

20211004中小企業SDGs研究センター公開講座04▲企業と神奈川県の担当者を交えて行われたパネルディスカッション
社会知性開発研究センターは、中小企業へのSDGsの浸透・普及を目的に、中小企業SDGs研究センター(研究代表=岩尾詠一郎商学部教授)を設置した。9月10日、中小企業SDGs研究センターによる公開講座(共催・神奈川県)がオンラインで開かれ、神奈川県内の中小企業関係者ら約80人が参加した。
20211004中小企業SDGs研究センター公開講座02▲センター設立の趣旨と、調査の結果を報告した岩尾研究代表
同センターによる「SDGs浸透・普及のための啓蒙活動」は、2020年度神奈川県「大学発・事業提案制度」に採択された。神奈川県と本学の間で締結した「協働事業契約書」に基づき、21年度に事業展開している。事業には本学学生も協力しており、一環として今回の公開講座を開催した。

初めに岩尾教授が、県内中小企業のSDGsに対する意識や取り組みに関する調査結果を報告した。調査によると、認知度は9割を超える一方、実際に取り組んでいる企業は4割に達していなかった。未着手の理由として「内容が理解できていない」「実施に向けた検討方法が分からない」などの回答が多く、課題として人材・予算・時間・ノウハウの不足が浮き彫りになった。

続いて小林守商学部教授が講演。小林教授は、本学学生による活動や海外における教育を紹介したうえで、「SDGsの価値観は若い世代の常識になりつつある」と言及。企業においても「今後存続していくためにSDGsへの取り組みが必要だ」とまとめた。

その後、SDGsに積極的な神奈川県内企業3社が自社の取り組みを発表。最後に、県の担当者を交えてパネルディスカッションを行い、中小企業がSDGsに取り組む際の課題の解決のために、まず考えるべきことについて議論した。
20211004中小企業SDGs研究センター公開講座03▲大学生の活動を紹介した小林教授

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