2021.05.12 Wed
ONLINETOPICS
「学長伝書鳩」No.13
~東京都への「緊急事態宣言」延長に伴う専修大学の対応~

この時点に至るまでの経過
本学の令和3年度前期の授業運営方針は、昨年度の経験に基づいて設計しました。本学は、特に新入生(令和2年度・3年度)の皆さんにとって、キャンパスへの通学を伴う学修が、教員から対面で受ける指導の効果や友人関係の成立、そしてキャンパス熟知やサークル入会等の機会の確保について、いかに重要であるかを再認識したうえで、本学のキャンパスに同時に入構する学生数を感染防止対策の観点から一定の範囲内に制限して、対面授業をできるだけ維持するという授業運営方針を決定しました。
具体的には、同時入構者数の上限を本年度当初、生田キャンパスで4,000人、神田キャンパスで2,400人に設定することとし、対面授業とオンライン授業の配分を決定しました。1週間当たりの通学日数の目安について、1年次・2年次は最低3日、3年次は同様に最低2日、4年次は最低1日としました。しかし、令和3年4月25日から5月11日まで東京都に3回目の「緊急事態宣言」が発出されたことを受けて、キャンパス入構者数の上限を生田キャンパスでは3,000人、神田キャンパスでは1,800人を目途に減じ、それに伴って比較的大規模な対面授業等の一部を追加的にオンライン形式に変更したことは周知のとおりです。
東京都への「緊急事態宣言」延長をうけて
5月7日、東京を含む4都府県の「緊急事態宣言」について、政府は5月11日としていた期限を5月31日まで延長すると発表しました。生田キャンパスが所在する神奈川県にも、引き続き「まん延防止等重点措置」が適用されます。今後、ワクチン接種が本格化し、感染リスクが徐々に抑えられてゆくことが期待される一方で、現在は従来株より感染力が強い「新型コロナウイルス変異株」への対策が求められている現状にあります。
本学の感染防止対策は有効に機能しており、キャンパス内での授業が直接の原因となる感染事例は現時点まで報告されてはいないものの、本学は、今回の首都圏での感染拡大防止のための延長措置が求める「人流抑制」に協力すべき責務を感じております。そこで、本学の「活動レベル」を現状の「レベル3」に維持しつつも、現時点で対面により行われている学部授業科目のうち、展開数も多い外国語科目(英語・英語以外の外国語)をすべてオンライン形式に変更することにしました。
さらに、「緊急事態宣言」が発出されている東京都内の人流をとりわけ抑えることに協力するべく、神田キャンパスに所在する法学部・商学部・国際コミュニケーション学部の3学部に対し、現時点で対面にて実施されている専門科目の一部でも、オンライン形式に変更できる授業科目があるかどうか検討をお願いしております。今後、準備ができ次第、学生の皆さんにお知らせしたうえで、対面からオンライン形式への変更が行われる予定です。詳細については、各科目の担当教員からin CampusまたはGoogle classroomにて指示がありますので、ご確認ください。
なお、「緊急事態宣言」が解除されるタイミング等で、当職は、本学に設置した「新型コロナウイルス感染症対策本部会議」での議論を踏まえて、今回オンライン形式に変更した科目を、また対面授業に戻すことも想定しております。学生、保護者の皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。