2021.03.30 Tue
歴史コラムキャンパスをめぐる今昔
校章について

専修大学創立百年を迎えた昭和54年(1979)はスクールカラー、校旗、大学記念日などが新たに制定された年であり、現在使用されている校章が新しく制定されたのもこの年のことでした。
本学における校章の歴史を振り返ると、現在のところ最も古いと言われているが、明治43年(1910)の卒業アルバムに見られる校章です。そのデザインは知識を象徴するペン、商業の神である蛇、そして専修の頭文字Sの組み合わせからなっています。ペンは慶応義塾大学に、蛇は一橋大学の校章に見ることができるなど、ペンも蛇も当時の大学や高校の校章によく使われたモチーフでした。特に蛇は商業学校の校章に多く見受けられます。当時、法律科は学生募集を停止していた時期であり「経済の専修」と言われていた本学にふさわしいデザインであるとも言えます。
現在に近いデザインとなったのは大正10年のことです。帽章の新しいデザインとして採用されたこの校章は、経済科の学生が考案したもので、「大學」の文字にペンと頭文字のS、そして鳳の広げた羽を組み合わせたものです。「大學」を白字に抜いたものが大学部、抜いていないものが予科と区別されていました。以来、この校章は半世紀にわたって使用されてきましたが、細部のデザインを規定するために、創立百年の年に新たに制定され、現在の校章となっています。
今日、大学生が校章を身につけ通学する姿は、ほとんど見かけられなくなりました。しかし、昭和20年代までは学生服で通学する学生も多く、襟や帽子に付けた校章はその学生がどこの大学に通っているかを示す重要なシンボルマークでした。本学の校章は専大生としての誇りを示すものでもあったのです。
本学における校章の歴史を振り返ると、現在のところ最も古いと言われているが、明治43年(1910)の卒業アルバムに見られる校章です。そのデザインは知識を象徴するペン、商業の神である蛇、そして専修の頭文字Sの組み合わせからなっています。ペンは慶応義塾大学に、蛇は一橋大学の校章に見ることができるなど、ペンも蛇も当時の大学や高校の校章によく使われたモチーフでした。特に蛇は商業学校の校章に多く見受けられます。当時、法律科は学生募集を停止していた時期であり「経済の専修」と言われていた本学にふさわしいデザインであるとも言えます。
現在に近いデザインとなったのは大正10年のことです。帽章の新しいデザインとして採用されたこの校章は、経済科の学生が考案したもので、「大學」の文字にペンと頭文字のS、そして鳳の広げた羽を組み合わせたものです。「大學」を白字に抜いたものが大学部、抜いていないものが予科と区別されていました。以来、この校章は半世紀にわたって使用されてきましたが、細部のデザインを規定するために、創立百年の年に新たに制定され、現在の校章となっています。
今日、大学生が校章を身につけ通学する姿は、ほとんど見かけられなくなりました。しかし、昭和20年代までは学生服で通学する学生も多く、襟や帽子に付けた校章はその学生がどこの大学に通っているかを示す重要なシンボルマークでした。本学の校章は専大生としての誇りを示すものでもあったのです。

