2021.01.29 Fri
ONLINETOPICS
専修大学SDGsチャレンジプログラム2020
SDGsの新たな担い手がプラン競う
専修大学SDGsチャレンジプログラム2020の表彰式が1月23日、対面とオンラインを併用した形式で実施された。SDGsの達成に貢献するアイデア(提案)を募集するアイデアコンテストでは商学部・奥瀬喜之ゼミ「Share Study Project」が、具体的なアクション(実践報告)を募集するアクションコンテストでは、ネットワーク情報学部・杉田プロジェクト2020「いろ色!〜自然たんけん隊〜」がそれぞれ学長賞を受賞した。
専修大学は21世紀ビジョン「社会知性の開発」を目指す取り組みの一環として、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向け積極的に活動している。同プログラムはSDGsに対する学生の理解を深め、さらには他者に影響を及ぼす存在に成長することを期待して企画された学内コンテストで、今年度初めて実施した。アイデアコンテストに16件、アクションコンテストに6件の応募があり、書類審査とプレゼンテーション審査の結果、計8チームが入賞を果たした。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、生田キャンパスの蒼翼の間で行われた対面形式の表彰式には入賞チームの各代表者1人のみが出席し、他のメンバーらはオンラインでその模様を見守った。審査員長を務めた廣瀬玲子文学部教授は「世界が一つであることのポジティブな面に目を向け、あらゆる人が幸せに暮らすという目標を達成するために、メンバーが力を合わせて取り組む姿に勇気づけられた」と講評を述べた。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、生田キャンパスの蒼翼の間で行われた対面形式の表彰式には入賞チームの各代表者1人のみが出席し、他のメンバーらはオンラインでその模様を見守った。審査員長を務めた廣瀬玲子文学部教授は「世界が一つであることのポジティブな面に目を向け、あらゆる人が幸せに暮らすという目標を達成するために、メンバーが力を合わせて取り組む姿に勇気づけられた」と講評を述べた。
佐々木重人学長は総評として「学内のみならず企業や行政、海外の大学関係者に審査員を務めていただき、SDGsにふさわしく多様な評価の視点を持ったコンテストになった」と話すとともに、学生たちに「今回の経験を生かし、SDGsの意義を広く伝えるインフルエンサーとして、学内はもとより、社会で活躍してほしい」とエールを贈った。
チーム名 | タイトル | |
学長賞 | 商・奥瀬喜之ゼミナール | Share Study Project |
校友会長賞 | 商・奥瀬喜之ゼミナール | 使いたくなる給水機 ~専大生のマイボトルとSDGs普及を目指す~ |
育友会長賞 | 商・奥瀬喜之ゼミナール | Cloth+ING -学生から始まるサステナブルな衣服サイクル- |
グッド・SDGsアイデア賞 | 福々 | 技能実習制度の現状にみる信頼と発展の礎 |
グッド・SDGsアイデア賞 | 商・池部亮ゼミナール | ゴミを減らすための意識改革 |
チーム名 | タイトル | |
学長賞 | ネット情報・杉田プロジェクト2020 | いろ色! ~自然たんけん隊~ |
校友会長賞 | 商・神原理ゼミナール | ソーシャル・ビジネス ~フェアトレードの認知拡大を目的としたこれまでの活動報告~ |
育友会長賞 | 文・斎藤達哉ゼミナール | 時代を超える変体仮名 |
アイデアコンテスト・学長賞「Share Study Project」
商学部・奥瀬喜之ゼミ 大西航平さん、塩澤千佳さん、伊藤綾さん
商学部・奥瀬喜之ゼミ 大西航平さん、塩澤千佳さん、伊藤綾さん
商学部・奥瀬ゼミでは、2年次生全員がアイデアコンテストに挑戦することを決め、夏期休暇中はオンラインで、後期からは対面授業でチームごとに議論を重ね、エントリーするプランを固めた。
大西航平さんらのチームは、使用済みの教科書を回収し再利用するアイデアをまとめた。教員が自作の教材を準備することが多いオンライン授業では、教科書があまり使われず、「きれいなまま処分してしまうのはもったいない」と感じたことがアイデアのきっかけ。回収した教科書は状態に応じて値をつけ、必要とする学生に販売。資源の有効活用を図ると同時に、その収益を発展途上国の子どもたちの教育支援を行う団体に寄付することで、SDGsのゴールうち4「質の高い教育をみんなに」などの達成を目指す。
大西さんは学長賞の受賞を喜ぶとともに「入学前はSDGsという言葉さえ知らなかったが、今回の取り組みを通じて、SDGsがさまざまな社会活動に関わっていることを学んだ」と振り返った。
大西航平さんらのチームは、使用済みの教科書を回収し再利用するアイデアをまとめた。教員が自作の教材を準備することが多いオンライン授業では、教科書があまり使われず、「きれいなまま処分してしまうのはもったいない」と感じたことがアイデアのきっかけ。回収した教科書は状態に応じて値をつけ、必要とする学生に販売。資源の有効活用を図ると同時に、その収益を発展途上国の子どもたちの教育支援を行う団体に寄付することで、SDGsのゴールうち4「質の高い教育をみんなに」などの達成を目指す。
大西さんは学長賞の受賞を喜ぶとともに「入学前はSDGsという言葉さえ知らなかったが、今回の取り組みを通じて、SDGsがさまざまな社会活動に関わっていることを学んだ」と振り返った。
奥瀬ゼミでは他にも、専大生のマイボトル普及を目指すアイデアを提案したチームが校友会長賞を、衣服の大量廃棄を防ぐための仕組みを提案したチームが育友会長賞を受賞するなどアイデアが光った。
アクションコンテスト・学長賞
ネットワーク情報学部 杉田プロジェクト2020
田辺湖花さん、高橋健留さん、石井飛鳥さん、大泉奈々さん、川嵜悠介さん、小林夢希乃さん、後藤麗凪さん、瀬川竜也さん、高濱由貴江さん
ネットワーク情報学部 杉田プロジェクト2020
田辺湖花さん、高橋健留さん、石井飛鳥さん、大泉奈々さん、川嵜悠介さん、小林夢希乃さん、後藤麗凪さん、瀬川竜也さん、高濱由貴江さん
アクションコンテストで学長賞を受賞したネットワーク情報学部杉田プロジェクト2020「いろ色!~自然たんけん隊~」は学生起案のプロジェクトとしてスタートした。メンバーは9人。コロナ禍でさまざまな活動が制限される中でも、親子で取り組める自然体験を目指した。
舞台は生田キャンパスに隣接する生田緑地。自然を観察し色を見つけると、子どもはその色のシールをマップに貼り、親はアプリで写真を共有。また、スタッフに声をかけるとアプリに色の“妖精”が登場する仕掛け。昨年11月に4回イベントを開催し、約230人が参加した。大人が気付かない色を次々と発見する子どもたちの姿に、プロジェクトリーダーの田辺湖花さん(ネット情報3)は「自然体験の楽しい思い出を作ってもらうことができた」と笑顔をみせる。
プロジェクト担当の杉田このみ講師の助言もあり、SDGsの17のゴールのうち、11「住み続けられるまちづくりを」、15「陸の豊かさも守ろう」を設定して、今回のコンテストに応募。田辺さんは「ゴールを当てはめてみて、自然や環境問題でもっと自分たちにできることはあるのではないかと感じた」と話す。
舞台は生田キャンパスに隣接する生田緑地。自然を観察し色を見つけると、子どもはその色のシールをマップに貼り、親はアプリで写真を共有。また、スタッフに声をかけるとアプリに色の“妖精”が登場する仕掛け。昨年11月に4回イベントを開催し、約230人が参加した。大人が気付かない色を次々と発見する子どもたちの姿に、プロジェクトリーダーの田辺湖花さん(ネット情報3)は「自然体験の楽しい思い出を作ってもらうことができた」と笑顔をみせる。
プロジェクト担当の杉田このみ講師の助言もあり、SDGsの17のゴールのうち、11「住み続けられるまちづくりを」、15「陸の豊かさも守ろう」を設定して、今回のコンテストに応募。田辺さんは「ゴールを当てはめてみて、自然や環境問題でもっと自分たちにできることはあるのではないかと感じた」と話す。
一部のメンバーはプロジェクトを卒業演習として来年度も継続する。今回の受賞を機に発展性や汎用性の拡充に取り組みたいと意欲を燃やしている。