2020.06.26 Fri
ONLINETOPICS
商学部・渡辺達朗教授 東京都と共同事業
食とコミュニティー活性化を研究

商学部・渡辺達朗教授の食とコミュニティー活性化に関する研究が、本年度の東京都と大学との共同事業に採択された。「専客万来――孤食から救食へ――」と題した研究では、オンラインで大学と地域が連携し、食品ロス削減と、コミュニティー再生に取り組む。
新型コロナウイルス感染症への対応として不要不急の外出や「三密」を避けるため、学生や高齢者世代など多くの人々が交流機会を失い、コミュニティー崩壊の危機にある。一方、飲食、食品業界などではテイクアウトや余剰食品の提供など、食品ロス削減に向けた新たな動きが萌芽している。
研究事業ではこうした課題の解決に向け、新たなオンライン・コミュニティーのプラットフォームを開発し、実際に稼働させる予定。渡辺教授のアクティブラーニング科目「リレーションシップマーケティングI」では、食品ロス削減に取り組む3人のスタートアップ企業社長の話を聞くなどしている。また、渡辺ゼミでは、神田キャンパス周辺地域の飲食店の応援、フードシェア・アプリの活用、産地との連携という3つのチームに分かれて、食の問題に取り組んでいる。今後、学生が主体となって具体策を提案、感染状況を見ながらイベントなどを行う予定。
新型コロナウイルス感染症への対応として不要不急の外出や「三密」を避けるため、学生や高齢者世代など多くの人々が交流機会を失い、コミュニティー崩壊の危機にある。一方、飲食、食品業界などではテイクアウトや余剰食品の提供など、食品ロス削減に向けた新たな動きが萌芽している。
研究事業ではこうした課題の解決に向け、新たなオンライン・コミュニティーのプラットフォームを開発し、実際に稼働させる予定。渡辺教授のアクティブラーニング科目「リレーションシップマーケティングI」では、食品ロス削減に取り組む3人のスタートアップ企業社長の話を聞くなどしている。また、渡辺ゼミでは、神田キャンパス周辺地域の飲食店の応援、フードシェア・アプリの活用、産地との連携という3つのチームに分かれて、食の問題に取り組んでいる。今後、学生が主体となって具体策を提案、感染状況を見ながらイベントなどを行う予定。
マシンガンズ滝沢さん オンライントーク 「ウィズコロナ状況での食品廃棄問題」

6月24日には関連イベントとしてオンラインでトークライブを開催した。お笑い芸人でゴミ清掃員でもあるマシンガンズの滝沢秀一さんをゲストに迎え、「ウィズコロナ状況での食品廃棄問題」について学内外の参加者50数名で語り合った。
未開封の米袋が捨てられていたり、クリスマスの後はホールケーキが丸ごと捨てられたり、「信じられない現場を目の当たりにしてきた」という滝沢さん。外出自粛中は食品ロスは少なかったが、買い占めた食品がそのうち大量に廃棄されるのではないかと危惧する。ゴミ問題解決には3R(リデュース・リユース・リサイクル)が必要と言われているが、滝沢さんは4つ目のRとして「リスペクトを加えたい。生産者、流通、ゴミ回収などの関係者、そして食べ物に敬意を払うことで、食品ロスは減らせるのではないか」と語った。
未開封の米袋が捨てられていたり、クリスマスの後はホールケーキが丸ごと捨てられたり、「信じられない現場を目の当たりにしてきた」という滝沢さん。外出自粛中は食品ロスは少なかったが、買い占めた食品がそのうち大量に廃棄されるのではないかと危惧する。ゴミ問題解決には3R(リデュース・リユース・リサイクル)が必要と言われているが、滝沢さんは4つ目のRとして「リスペクトを加えたい。生産者、流通、ゴミ回収などの関係者、そして食べ物に敬意を払うことで、食品ロスは減らせるのではないか」と語った。
参加したゼミ生から多くの質問が上がり、 どうしたら食品廃棄が減らせるか、ゴミ収集の現場から見た課題などを語り合った。
渡辺教授は「ゴミ収集現場に社会の問題が集約されていることを、あらためて気付かされた。本事業では、これまで現実場面で推進してきたテーマを、コロナ禍でのオンラインの取り組みとして追求することで、『新しい日常』に対応した教育・研究のあり方を示したい」と話している。
東京都と大学の共同事業は、「SDGsの推進と持続可能な都市・東京の実現」を目指し、都が募集。本年度は33事業の提案があり、本学など3事業が選ばれた。
渡辺教授は「ゴミ収集現場に社会の問題が集約されていることを、あらためて気付かされた。本事業では、これまで現実場面で推進してきたテーマを、コロナ禍でのオンラインの取り組みとして追求することで、『新しい日常』に対応した教育・研究のあり方を示したい」と話している。
東京都と大学の共同事業は、「SDGsの推進と持続可能な都市・東京の実現」を目指し、都が募集。本年度は33事業の提案があり、本学など3事業が選ばれた。