2015.11.20 Fri
ONLINETOPICS
仲川教授の書の魅力を記念切手とパリの書道展で発信
仲川教授の書道作品が「申(さる)」年の切手に
2016年の干支・申(さる)を題材に、仲川恭司文学部教授ら書家10人がさまざまな書体で表した切手シートが好評発売中だ。仲川教授の作品は、行書の「申」。きりりとしたたたずまいから凛とした新しい年を伝えようとしている。
「落ち着いたよき年になることを願って書いた」と仲川教授。依頼を受けて10枚出品した中から採用された作品。全国の郵便局などで110万枚が発売されている。
来年1月13日(水)から22日(金)まで東京都千代田区竹橋、パレスサイドビルのアートサロン毎日で開かれる「申年干支切手揮毫作家展」(毎日書道会主催)で、切手作品のほか数点が展示される予定(土・日休館)。
仲川教授の揮毫は08年の子(ね)年に続いて2回目 。


「好風」展示ー 陰と陽を巧みに対比、書の魅力をパリで発信
仲川教授が実行委員長を務めた「書の世界 現代日本の書」(フランス国立ギメ東洋美術館、毎日書道会主催)が10月21日からパリの同館で開かれ、話題を呼んでいる。現代日本を代表する書人の作品42点が展示中だ。仲川教授の作品は「好風」。淡墨で陰(好)と陽(風)を表し、中央に文字の力を集め、「二つの世界」を巧みに対比させた。「日本の風景を表現した」と仲川教授は語る。会場の正面に掲げられ足を止めるフランス人からは「まるで絵を見るよう」との声が聞かれた。効果的な「にじみ」や「かすれ」に、西洋絵画にはない東洋の美を感じ取っていた。同館での「書の世界」は2012年の「SHOI」、13~14年の「SHO2」に続いて3回目。開催は16年1月11日まで。
