2016.01.15 Fri
ONLINETOPICS
ベトナムの国民経済大学と国際交流協定
メコン地域の研究深化と新たな学生間交流を期待

ベトナムの大学間協定は、ベトナム国家大学ハノイ人文社会科学大学に次いで2校目。国際交流協定校は17カ国・地域22大学となった。
国民経済大学は、1956年創立。ベトナムの経済学、経営管理、ビジネス分野においてトップクラスの大学で、同国の市場経済化に即した人材の育成を担っている。
キャンパスはハノイ市中心部にあり、学生約5万人、教員約1200人。商学部、国際教育学部、マーケティング学部、銀行金融学部、法学部、外国語学部など15学部を擁し、ビジネススクールなどの大学院、研究所がある。卒業生は政府機関職員、企業の経営幹部として活躍している。
同大学ビジネススクールとは本学商学研究所のほかにも、本学社会知性開発研究センターのプロジェクト(「アジア諸国の産業発展と中小企業」「メコン諸国における経済統合の中小企業への影響についての研究」)などを通じ活発な研究交流を行ってきた。
人口増加や都市機能整備により経済発展が注目されるメコン地域。その地域を舞台に研究を進めてきた小林守商学部教授(国際経営)は「ベトナムはメコン地域の中核国。 ハノイ、ダナン、ホーチミンなどの都市は中国、ラオス、カンボジアとの国境を越えて人材、物資、資金が行 き交う経済回廊の起終地となっている」と同大学と研究・教育交流の重要性を強調し、「15年12月末に発足したAEC(アセアン経済共同体)という巨大市場が誕生した。このタイミングでの今回の交流協定締結は喜ばしい」と話す。
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