2017.01.17 Tue
CALL教室・外国語教育研究室TOPICS
外国語のススメ【第71回】一つの外国語とスポーツと楽器と
外国語教育研究室長・経済学部教授 寺尾 格(ドイツ語担当)

タイトルの言葉は、豊かな人生を送るための準備は?という問いの答えとして、どこかで読んで感心して、記憶に残っています。外国語も、スポーツも、楽器も、どれも新しく始めようとすると、入門の壁はそれなりに高いものがありますから、一生続ける何かを確保するためには、若いころにある程度の素養が必要!という趣旨でしょう。何事も少しでもできると楽しいのですが、奥義を極めようとするとなかなか難しい。どれかだけを二つとか、三つではなくて、それぞれを最低「ひとつ」ずつ、というのがミソでしょう。つまり外国語は知的な訓練で、スポーツは身体の鍛錬、楽器は情操の安定に役立ちます。「頭と身体と心」の三つの全体が合わさって、はじめて本当に「豊か」な人生が送れるということになります。
外国語の勉強では、新しい発音の練習はスポーツの身体訓練と同じような反復が重要ですし、新しいイントネーションの練習は、実は歌を歌うのと同じく音感が大事です。スポーツでも音楽でも、リズム感はもちろん、言葉による説明や理解も不可欠です。実は外国語も、スポーツも、音楽も、それぞれの「三位一体」こそを大切にしなければならないのだと、もう一度強調しておきましょう。三つの分野で欠けているところがあれば、今からでも遅くはありません。何かを始めてみませんか。
写真:Deutsch Perfekt 2015年6月号(下)・11月号(上)
(CALLライブラリー所蔵)