2017.10.02 Mon
CALL教室・外国語教育研究室TOPICS
外国語のススメ【第77回】ハワイ語にふれる
法学部教授 榎透(憲法統治機構論担当)

“ekahi, elua, ekolu, 'eha, elima, eono, ehiku, ewalu, eiwa, umi”左に掲げた単語は何を意味するものか、皆さんはご存じだろうか。正解はハワイ語の「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10」である。ハワイ語は、アメリカ合衆国ハワイ州における公用語の1つである。ハワイ語といえば、「こんにちは」を意味するAloha、「ありがとう」を意味するMahalo、フラダンスでおなじみのhula、楽器の'ukuleleなどは、日本でもよく知られているが、それ以上はあまり知られていないと思われる。それでも、「富」を意味するwaiwai(ワイワイ)、「白」を意味するke'oke'o(ケオケオ)、州の魚のhumuhumunukunukuapuaa(フムフムヌクヌクアプアア)などを聞くと、意味を知らなくても、南国の楽しい気分に浸れる。
ハワイは、もともとハワイ王国という独立国家であったが、その後は共和制に移行し、1898年にアメリカに併合された。現在のハワイはアメリカ国内であるから、公用語の1つは英語である。日本人観光客が集うワイキキ周辺でも、そこは英語の世界である。その一方で、現在のハワイでハワイ語を使わなければならない機会はまずない。ネイティヴ・ハワイアンは州内でもかなり少ないようであるから、ハワイ語は消滅の危機に瀕している言語といえるかもしれない。公立小学校の中には、ハワイ語の授業を実施している所もある。こうした教育は、ハワイ語はもちろん、ハワイの「伝統」や「文化」、「歴史」を次世代に継承していくためにも、必要な取り組みなのだろう。
ハワイは、もともとハワイ王国という独立国家であったが、その後は共和制に移行し、1898年にアメリカに併合された。現在のハワイはアメリカ国内であるから、公用語の1つは英語である。日本人観光客が集うワイキキ周辺でも、そこは英語の世界である。その一方で、現在のハワイでハワイ語を使わなければならない機会はまずない。ネイティヴ・ハワイアンは州内でもかなり少ないようであるから、ハワイ語は消滅の危機に瀕している言語といえるかもしれない。公立小学校の中には、ハワイ語の授業を実施している所もある。こうした教育は、ハワイ語はもちろん、ハワイの「伝統」や「文化」、「歴史」を次世代に継承していくためにも、必要な取り組みなのだろう。
写真:ホノルル市内にあるカメハメハ大王像
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