2018.06.06 Wed
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法学部学術講演会 独ミュンヘン大学ザッツガー教授、EUの刑事司法を講義

外部講師による法学部の学術講演会が5月30日、神田キャンパスで開かれた。ドイツ・ミュンヘン大学法学部のヘルムート・ザッツガー教授が「ヨーロッパ統合と欧州連合内の刑事司法への影響」について話した。ザッツガー教授の専門はドイツ刑法、ヨーロッパ刑法など。「刑法総論Ⅱ」(森住信人准教授)の講義を受講する学生のほか、大学院生や法科大学院生ら約150人が受講。通訳は加藤克佳法科大学院教授が務めた。
ザッツガー教授▲講演するザッツガー教授
通訳加藤教授▲加藤法科大学院教授が通訳を務めた
欧州連合(EU)は近年、経済面だけでなく司法的統一に向けても動き始めている。そのため、国内法の刑法、刑事訴訟法もEU法を考慮したうえで解釈適用しなければならない状況にある。
新たな試みとして「欧州検察局」の創設に向けた動き、国境を越えた犯人移送に代わる「欧州逮捕状」などが行われており、ザッツガー教授は、さらに実効性のあるものとするための課題などについて論じた。
会場からは「欧州逮捕状」の限界について、EU統一の専門家の教育機関などに関する質問が相次いだ。 前の記事 戻る 次の記事